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HerokuにHaskellで作ったWebサービスを公開する簡単な方法

Last updated at Posted at 2020-05-04

趣味で作ったWebアプリをHerokuにデプロイしたのですが、4年前にまとめたHerokuにHaskellのアプリを公開するに比べてかなりデプロイが簡単になっていたので設定方法をまとめておこうと思います。

設定方法

結論、Dockerを利用したデプロイがとても楽です。

事前にHeroku側のアプリを新規作成しデプロイするWebサービスを用意しておきましょう。ここではweb-serviceという名前のプロジェクトを作成したと仮定しますので以下のファイル名などは適宜置き換えて読んでください。

1. Dockerfile を用意する

Dockerfile
FROM haskell:8.8.3

WORKDIR /work

COPY stack.yaml web-service.cabal /work/
RUN stack build --only-dependencies

COPY . /work/
RUN stack build && stack install

CMD web-service-exe -p $PORT

Dockerfile は様々な工夫の余地が考えられますが、ここでは手軽さを優先してHaskellの公式イメージを利用しています。Heroku上では効きませんがローカルでのビルド時にキャッシュを再利用できるように依存ライブラリのビルドだけ --only-dependencies を使って分けています1。Herokuでは公開されるポートが $PORT に設定されているので、この例では実行ファイルに渡しています。最初 CMDstack exec web-service-exe のように stack exec で実行するようにしていたのですが、これだと起動時に毎回GHCのダウンロードが走ってタイムアウトになってしまっていたので stack install でバイナリをインストールしそれを実行する形式に変えました。

2. heroku.yml を用意する

heroku.yml
build:
  docker:
    web: Dockerfile

heroku.ymlには実行するコマンドを指定するrunの項目も設定できますが、省略すれば DockerfileCMD が実行されます。

3: Heroku の stack を container に設定する

$ heroku stack:set container

あとは普通に git push heroku master すればHeroku上で公開されるはずです。

参考: Building Docker Images with heroku.yml | Heroku Dev Center

おまけ: Herokuボタンの設定

GitHubのREADME等にHerokuボタンを置いておくと誰でも自由に自分のHerokuにそのレポジトリのサービスをデプロイすることができます。Herokuボタンを設置するレポジトリにはapp.jsonを置いておく必要があり、ここでstackを指定しておくのを忘れないようにしましょう。

app.json
{
  "name": "Web Service",
  "repository": "https://github.com/githubuser/web-service",
  "stack": "container"
}

Herokuボタン自体は以下のMarkdownを記載すればOKです。

[![Deploy](https://www.herokucdn.com/deploy/button.svg)](https://heroku.com/deploy)

参考: Creating a 'Deploy to Heroku' Button | Heroku Dev Center

  1. この工夫はymyzk氏の実装を参考にさせていただきました :pray:

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