nginxのproxy_passの挙動を整理しよう

方法

nginxを2つ起動します( nginx-01, nginx-02 )。
nginx-01へのアクセスをnginx-02に振り分けるようproxy_passを設定します。

nginxコンテナを2つ起動する

$ sudo docker run --name nginx-01 -d -p 8081:80 nginx:latest
$ sudo docker run --name nginx-02 -d -p 8082:80 nginx:latest

nginx-02のコンテナのIPアドレスを確認する

$ sudo docker inspect nginx-02 | grep IPAddress
            "IPAddress": "172.17.0.3",
$

nginx-01の設定にnginx-02へのproxy_passを追加する

{設定値}はnginx-02への様々なパスで試そう(後述)

    location /japan {
        proxy_pass {設定値}
    }

設定変更・反映コマンド

$ sudo docker cp nginx-01:/etc/nginx/conf.d/default.conf .
$ vim default.conf
$ sudo docker cp default.conf nginx-01:/etc/nginx/conf.d/defalt.conf
$ sudo docker restart nginx-01

結果

以下コマンドを叩いてnginx-01にアクセスした際のnginx-02のログを記載します。

• コマンド1 : curl localhost:8081/japan
• コマンド2 : curl localhost:8081/japan/fukuoka

nginx02ログ

項番	proxy_pass 設定値	コマンド1実行時	コマンド2実行時
1	http://172.17.0.3	GET /japan	GET /japan/fukuoka
2	http://172.17.0.3/	GET /	GET //fukuoka
3	http://172.17.0.3/japan	GET /japan	GET /japan/fukuoka
4	http://172.17.0.3/japan/fukuoka	GET /japan/fukuoka	GET /japan/fukuoka/fukuoka
5	http://172.17.0.3/america	GET /america	GET /america/fukuoka

１だけ特別で2〜5は同じ法則で動作しました。

• 1はproxy_passにIP:PORTのようにスラッシュ配下のパスを設定していません。
  • この場合、nginx-02のIP:PORT+全パスでアクセスされました。
• 2〜5はproxy_passにIP:PORT/hogeのようにスラッシュ配下のパスまで設定しています( 2はhogeは空文字ととらえる )。
  • この場合、nginx-02のIP:PORT/hoge + 部分パスでアクセスされました。

コマンド2の結果が項番2で//fukuokaになったり、項番4で/japan/fukuoka/fukuokaになったり、項番5で/america/fukuokaになったりする挙動の説明がつきました。

まとめ

• proxy_passにIP:PORTのようにスラッシュ配下のパスを設定しない場合
  • IP:PORT + 全パスが付与される
• proxy_passにIP:PORT/hogeのようにスラッシュ配下のパスまで設定した場合
  • IP:PORT/hoge + 部分パスが付与される