蕎麦!
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②終了
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ここからはトークコーナー、今日のテーマは「蕎麦!」です。【>>>】日本には色々な麺類がありますが、その中で今日は蕎麦のお話をしたいと思います。というのも、もう年末が近づいてきましたが日本では「年越しそば」と言って、12月31日大晦日の間もなく年が明けますよーっ、ていう時間に蕎麦を食べる習慣があるんですね。【>>】現代は様々な昔からの風習が失われているとはいえ、この年越しそばを食べる習慣っていうのは割とまだ、若い人の間でも残っているのではないかと思います。【>】中国であの餃子を食べる習慣がありますが、それとちょっと似ているかもしれないですね。
【>】年越しそばなんですが、各地域に色々な特色はあるものの、これでなければならないという決まりは特にありません。【>>>】冬ですからね、やっぱりあの、冷たいお蕎麦よりは暖かいお蕎麦を食べたいなあと思うわけなんですよ。ですから、あのだいたいあったかいスープの中にお蕎麦が入っていて、その上に具をのせたりするものがいいかなと思います。特にね、人気があるのは「天婦羅そば」ですね。海老、野菜などの揚げた天婦羅をお蕎麦の上に乗せていただくものです。
【>】大晦日になりますと、あの、お蕎麦屋さんなどでも店頭で年越しそばを売っているんですね。【>】家に帰って茹でればいいようになっているものが多いです。【>>】本格的なお蕎麦屋さんで買ってきたお蕎麦は、やっぱりスーパーなどで買うものよりもお値段はちょっと高いですが美味しいです。【>>】近所にお蕎麦屋さんが無いとか、そこまで別にこだわりがあるわけじゃないっていう人はスーパーで買ってくるお蕎麦で十分ですし、*1日持ちする乾麺を購入しても、お蕎麦が余った場合、また後日食べられますので良いかと思います。
【>>>】また一人暮らしなどで、いちいち家でそばを茹でて食べるっていうのはちょっと面倒という人は、*2カップラーメンタイプのカップ式蕎麦というのもたくさん売っていますので、年越しにそちらを購入して食べるという方もいるのではないでしょうか。
【>>>】そもそも、どうして蕎麦を食べるのかって言いますと、一つにはあの、蕎麦の麺が長いじゃないですか。だから、長生きできますように。とか、そういった意味があるようです。そしてもう一つは、あの、他の麺類と違って蕎麦ってちょっとこう、切れやすいんですよね。お箸で持った時に、蕎麦粉の量が多ければ多いほど、そんなに*3つるっとしていませんので、あの、切れやすい麺なんです。そうすると例えば、新しい年を迎える前に、その、蕎麦を食べることによって、運気が落ちていたとか何か嫌なことがあったりした場合でも、それを断ち切って、嫌な運を断ち切って新しい年を迎えますよっていう意味があるそうなんです。
【>>>】特にね、今年はあのコロナの一年でしたから、みんながそのコロナっていうね、災いを断ち切ろうという気持ちで年越しそばを頂くと、良いのではないでしょうか。
【>>>】蕎麦は蕎麦の実を粉にしたものを麺にしていますので体にも良いと言われていますよね。お蕎麦を食べた後に楽しみとしてもう一つあるのが、蕎麦湯です。蕎麦を茹でたお湯、ありますね。この中に蕎麦の栄養などが染み出していますので、お蕎麦を食べ終わった後には蕎麦湯を飲むというのが良いとされているんです。これはお蕎麦屋さんなんかに行った時ももちろん同じです。もし、お蕎麦屋さんで蕎麦をいただくことがありましたら、食べ終わった後にお店の方に「蕎麦湯をください」って言うと、きちんと蕎麦湯が飲みやすいようになった器で持ってきてくれるんです。
【>>>】お茶などを入れる急須みたいな形のものに蕎麦湯が入っていて、そこにですね、あのつゆ蕎麦を頂いていた場合には、その*4どんぶりの中に直接、蕎麦湯を入れて飲んでもいいですし、もし夏場で、ざる蕎麦なんかを頂いた場合、これどんぶりの中にスープがあるわけではなくて、ザルに盛られているお蕎麦をですね、蕎麦猪口(そばちょこ)って呼ばれている、蕎麦のつけ汁を入れる器がありますが、えー、その中につけながら食べるタイプのものですね。こういった場合にはあの、蕎麦猪口の中に蕎麦湯を入れていただきます。
私はですね、蕎麦とうどんだったら、うどんの方が好きなんですよね。でも蕎麦好きの人っていうのは本当にこだわっていることが多くって、あの、蕎麦にうるさい人、多いんですよね。うるさいっていうのは、こだわりがある、そういう意味なんですが、よくね、男性なんかでも会社を定年退職したら趣味で習っていた「蕎麦打ち」というものをもっと本格的にやりたいということで、退職金を使って蕎麦屋さんを開くなんていう話はそんなに珍しくなかったりするんですよね。蕎麦打ちを習っている人は割と年配の男性が多いという印象もあります。
そういえばお蕎麦屋さんといえばですね、あの、昔からよく言われているのが、近所のお蕎麦屋さんに*5出前を頼みますよね。例えば、ざる蕎麦何人前とか。で、お昼の12時にもし電話をして持ってきてもらおうと思っても、30分待っても40分待ってもなかなかお蕎麦の出前が来ない。こんな時に、もう1回お蕎麦屋さんに電話して「すいません、さっき頼んだんですけどまだですか?」って聞く場合ありますよね。そうすると必ず蕎麦屋さんは「はい!今出ました」って言うんですよ。ちょうどね、「今、出前の者が出発しました」っていう意味なんですけれども、これは、ずっと忘れてて作っていなかったとしても、必ず「今、出ました」って言うんですね。
こういったことがよくあるということから、日常生活の中でも誰かに何かを頼んだ時に「あれ?さっき頼んだ用事まだ済んでないの?どうなってるの?」って聞いた時に、相手が「あっ、今やってます」とか言う場合があるんですよ。こういうのを「蕎麦屋の出前じゃないんだからさ」っていう表現をするようになったんですね。
なんか、こういう風に言うと蕎麦屋さんに信用が無いような感じがしてしまいますが、おそらく半分以上は冗談だとは思います、「蕎麦屋の出前じゃないんだからさあ」っていう言い方をされた場合には、あの「本当にちゃんとやってるのか、やってないのかわからないけれども、返事だけはすごくいい」っていう、そういう「意味なんですね。
昔はね、今みたいにあの、ウーバーイーツ(Uber Eats)とか、そんなに発展していませんでしたから、出前は必ず近所のね、お店に電話をして頼んでいたという、そういう懐かしい時代のお話です。トークコーナー今日のテーマは「蕎麦!」でした。
*1日ひ持もちする=耐存(程度)
*2カップラーメン=方便面
*3つるっとして=口感润滑
*4どんぶり=大碗
*5出前でまえ=外卖