この記事は2022年1月時点の内容です。
上記正答率と、試験全体に対する分野別の出題割合(公式PDFに記載あり)・問題数(60問)から具体的な正答数を計算してみます。
分野 | 出題割合 | 具体的な正答数 |
---|---|---|
組織の設定 | 3% | 1/2 (50%) |
ユーザの設定 | 7% | 2/3 (66%) |
セキュリティとアクセス | 13% | 5/8 (62%) |
標準オブジェクトとカスタムオブジェクト | 14% | 6/9 (66%) |
営業アプリケーションとマーケティングアプリケーション | 14% | 5/8 (62%) |
サービスアプリケーションとサポートアプリケーション | 13% | 6/8 (75%) |
活動の管理 | 3% | 0/2 (0%) |
データの管理 | 10% | 4/6 (66%) |
分析 - レポートとダッシュボード | 10% | 4/6 (66%) |
ワークフロー/プロセスの自動化 | 8% | 5/5 (100%) |
デスクトップとモバイルの管理 | 3% | 2/2 (100%) |
AppExchange | 2% | 1/1 (100%) |
100% | 41/60 (68.3%) |
……思ったよりもギリギリだった。正答率65%で合格なので、あと3問間違えていたら不合格でした。
それにしても各分野、ほぼ合格点分だけきっちり得点していて我ながら面白い。満遍なく勉強していた証であり、かつ全体にわたって勉強が不足していた証でもあるように思われます。
#試験内容の振り返り
Web上の模擬問題集ほぼそのままの問題が全体の3割前後出題された印象です。また、実際のシステム管理者としてユーザの要求に応えるために考えなければならない問題と、単純な知識のみを問う問題の比率が半々くらいだったように思います。
全く見たことのない知識を問われたりはしませんでしたが、見覚えはあるけれども明確に記憶できていない内容を問われた問題は多く、解答に自信を持てないことが多々ありました。
試験時間には十分に余裕があり、1問1問じっくり考えて解いたうえで上記の通り20分弱は残りました。
#試験へ向けての学習内容
まずはシステム管理者関連の基本的な標準機能をTrailheadで学習し、ある程度標準機能について把握したところで公式の認定アドミニストレーター対策のTrailmixに従ってさらに学習を進め、Trailmixと関連のモジュールがすべて終了した段階でWeb上の模擬問題集を600問ほど解いた後に試験に臨みました。
ゼロからSalesforceの勉強を始めて、3か月ほどの学習期間でした。
参考までに、下記は合格時点でのTrailheadの学習状況です。
試験に関係しないモジュールも多く学習していたため、これよりもずっと低いポイントでも十分に合格できるものと思われます。
Superbadgeについては、上記の5つのいずれの内容も試験に深く関わっているので、取得することをおすすめします。実際に悩んで考えて操作した経験があると、その後の知識の吸収もすんなり行くものです。
Superbadgeは大半が公式では翻訳されていませんが、日本語訳を公開している非公式のサイトがあるので、英語によほどの自信がある方でない限りはこちらの利用がおすすめです。
模擬問題集については、以下のサイトを利用しました。
#####認定アドミニストレーター試験過去問演習 - QuizGenerator
https://quizgenerator.net/quizhoster/files/d5dab2b6eced3650f02c367e06aca130/
#####sales 4 box - Salesforceの学習日記!
https://sales4box.com/admin_q10/
#####Salesforceの一番星
https://keneloper.com/certified-administrator-practice-exam/
いずれのサイトにも大変お世話になりましたが、しかし重複問題があったり、問題文・選択肢の日本語が怪しかったり、解答自体が怪しかったりします。書かれている内容に不安を覚えた場合は、内容に関連するSalesforce公式のHelpをきちんと見に行ったほうが良いでしょう。問題に記載されている機能の名前でWeb検索をすれば、ほとんどの場合は公式のHelpがヒットします。
3つ目のサイトについては、最初の100問について、解答の選択個数の指定がないために難しくなっています。他のサイトで基礎を固めた後に、実力を試すような使い方が良いかもしれません。
また、模擬問題には既に廃止された機能・Salesforce Classic限定の機能に関する問題もありますが、これらは公式のHelpに軽く目を通すだけで良いと思います。私の受験時には、Classic限定の機能に関する問題は出題されなかったように思います。
#押さえたほうがいいと思った点
###ワークフロー・プロセスビルダーの問題が多く出題される
今後機能の廃止が明言されているワークフロー・プロセスビルダーですが、認定アドミニストレーターの試験内においては完全に現役です。どちらも重点的に押さえておいたほうが良いでしょう(特にワークフロー)。
逆に、フローについては私の受験時には1問も出題されませんでした。
###Trailheadで学習しにくい内容
Trailmixを一通りこなしても、あまり触れられない機能が思いのほかたくさんあります。「キャンペーン」「商品」「価格表」といったオブジェクトになじみがなければ、一度きちんと調べることをおすすめします。
###各機能については理解できなくても実際に触ってみる
Trailheadで勉強をしていると、訳も分からないままとりあえず指示に従って各機能の設定をさせられる、という場面が頻繁に現れると思います。理解しないままにこんなことをして意味があるのか、と私は最初に思っていましたが、試験へ向けての勉強を始めてみるとこの経験が生きてきました。以前の操作の記憶と、現在学習している知識が結びつくのです。
Trailheadでのハンズオンは経験を頭の中にばらまくものだと割り切って、分からないなりにどんどん操作の経験を積んだうえで、正しい知識を取り込むと効率的に学習できるのではないかと思います。
###模擬問題をきちんとこなす
先に記した通り、全体の3割ほど(体感)は私が解いた範囲のWeb上の模擬問題の内容とほぼ同じです。きちんと勉強していれば確実に得点できるので、これを落とす手はありません。
紹介したサイト以外にも模擬問題を扱っているサイトはあるようなので、余裕をもって合格したい方はさらに色々な問題に触れることで、確実な得点チャンスが増えるかもしれません。
###困ったら公式のHelpを読む
公式のHelpには、おそらく出題内容に関わるほとんどすべての機能の詳細が記載されています。
試験へ向けての学習の際、「見たことのない機能の名前が出てきた」「機能名に見覚えはあるがピンとこない」というときは迷わず公式のHelpを見に行きましょう。全体を流し読みするだけでも知識の基礎は出来上がりますし、その後模擬問題を解いて間違えた時などにもう一度見に行けば、今度は知識が定着します。
万全を期すなら、毎日Helpを読み込んで学習するのもアリだと思います。
#反省
このくらいの勉強量で軽く受かるだろうと高をくくって試験に向かいましたが、結果はギリギリの合格。受かったのは良しとしても、出題範囲の広さと、Salesforceの機能の多彩さを舐めてはいけませんでした。
今後他の認定試験を受ける際には、もっときちんと準備をして臨みたいと思います。
私の学習状況と試験結果が一つの基準たりえると思いますので、今後受験される方にはこの記事を参考に、あるいは反面教師にして、余裕をもっての合格を目指していただければ幸いです。