#データ移行の概要図
#顧客要件と移行するデータの一例
####要件
既存Webシステムからデータを移行したい。
その際、事業所コードの先頭の2文字を削除して10文字に短縮したい。
また、事業分野の「土木」「工事」「建設」を「建設関係」に統合したい。
事業所・銀行・事業所代表者の3種にデータを分けて管理したい。
####既存Webシステムのデータ
項目名 | データ型 |
---|---|
事業所コード | テキスト(12文字まで) |
事業所名 | テキスト(50文字まで) |
事業所所在地 | テキスト(100文字まで) |
銀行コード | テキスト(6文字まで) |
銀行名 | テキスト(30文字まで) |
事業分野 | 選択リスト* |
事業所代表者名 | テキスト(20文字まで) |
代表者連絡先(TEL) | テキスト(16文字まで) |
代表者連絡先(メール) | テキスト(50文字まで) |
*選択リストの中身は 「IT」「医療」「土木」「工事」「建設」
#移行手順
###1.既存Webシステムから、CSV形式でデータを出力する
###2.出力したCSVファイルを、顧客要件に従って切り分ける
###3.切り分けたCSVを、要件に従ってさらに整形する
・すべての事業所コードの先頭の2文字を削除する
・事業分野の「土木」「工事」「建設」を「建設関係」に置換する
・「銀行マスタ.csv」の重複行を削除する
(サクラエディタ・Excelなどの機能を利用すると楽)
###4.移行先のSalesforce組織で、要件に対応したカスタムオブジェクトと項目を作成する
#####「事業所」カスタムオブジェクト
項目名 | データ型 |
---|---|
事業所コード | テキスト(10) |
事業所名 | テキスト(50) |
事業所所在地 | テキスト(100) |
事業分野 | 選択リスト* |
銀行名 | 参照関係(銀行マスタ) |
事業所代表者名 | 参照関係(事業所代表者) |
*選択リストの中身は 「IT」「医療」「建設関係」 | |
#####「銀行マスタ」カスタムオブジェクト | |
項目名 | データ型 |
:--- | :--- |
銀行コード | テキスト(6) |
銀行名 | テキスト(30) |
#####「事業所代表者」カスタムオブジェクト | |
項目名 | データ型 |
:--- | :--- |
事業所代表者名 | テキスト(20) |
代表者連絡先(TEL) | テキスト(16) |
代表者連絡先(メール) | テキスト(50) |
###5.データローダでデータをインポートする(Insert) こちらの記事を参照 https://www.sunbridge.com/blog/tips/salesforce-how-to-use-dataloader/
正しくインポートされるとSalesforce組織上では以下のようになる。
###6.インポートしたデータをエクスポートする
Salesforceの組織に取り込まれたデータには、それぞれに固有のIDが自動で割り振られる。
参照関係の項目を完成させるために、一度インポートしてからエクスポートする必要がある。
1.「Export」をクリックする。
2.エクスポートしたいオブジェクトを選択し、保存先とファイル名を指定して「Next」をクリックする。
(保存先を指定しなくても「Next」を押せてしまうが、その場合は保存されないようなので必ず保存先を指定する)
3.「Select all fields」をクリックし、「Finish」をクリックする。
(一部の項目のみエクスポートしたい場合は、チェックボックス・SOQLクエリを利用して指定する)
###7.エクスポートしたデータの参照関係項目を完成させる
「事業所」のCSVファイルの「銀行マスタ」の列に「銀行マスタ」のIDを、「事業所代表者名」の列に「事業所代表者」のIDをそれぞれを入れる。
(VLOOKUPなどを利用してデータの対応付けを行う必要がある)
各項目はAPI名で表示されるため要注意。
(FIELD999__Cは「事業所代表者名」項目、FIELD1000__Cは「銀行マスタ」項目のAPI名)
VLOOKUPの一例。切り分け前の最初のCSVから銀行コードの列を抜き出し、これをキーにしてエクスポートした銀行マスタのIDと対応付ける。
###8.「事業所」のCSVファイルを再度インポートする(Update)
(Insertと同様のため、手順は割愛)