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Node + OpenAPI + ReDocでおしゃれなAPI開発環境を作る

Last updated at Posted at 2020-08-18

はじめに

こんにちは。夜に見てくれている方は、こんばんは。
どうも @little555 です。
夏季休暇なうでヒャッハー!しております。

この記事は株式会社富士通システムズウェブテクノロジーが企画するいのべこ夏休みアドベントカレンダー 2020の20日目の記事です。
※毎回参加させていただき感謝の限りです。ありがとうございます!!

とりあえず本題に入る前に大切なお約束です。
本記事の掲載内容は私自身の見解であり、所属する組織を代表するものではありません。

背景

API作りたいけど、管理とか横展開がめんどくさいなぁ。
横展開用のドキュメントとか作りたくないなぁ。。。
いい感じに開発に組み込めないかなぁ。。。

そんな人が対象読者です。

そんなときはOpenAPI(Swagger)です。
YamlやJson形式でAPIの仕様を下記のような感じで定義できます。
Swagger Editor.png
参考:Swagger Editor

でもこう、なんていうか。。。
ちょっと古い印象を受けませんか?

そこでいいツールないかなぁーと探していて、であったのがこのツール。
そうReDocです

下記のようなおしゃれ度の高いAPI一覧を作ることができます。
ReDoc.png
参考:ReDoc Interactive Demo

おしゃれですね。自分のデザインセンスではとても作れません。
では、さっそく取り掛かっていきましょう。

OpenAPI

とりあえず、まずは適当なOpenAPIを用意します。
公式のサンプルを取得するのが手っ取り早いでしょう。
OpenAPI-Specification/petstore.yaml at master · OAI/OpenAPI-Specification · GitHub

DLしたら、ローカルで動かせるように一部書き換えましょう

./spec/petstore.yaml
servers:
- - url: http://petstore.swagger.io/v1/pets
+ - url: http://localhost:3000/v1

ソースコード生成

次にソースコードを生成してみましょう。
@openapitools/openapi-generator-cliはYamlからソースコードを生成してくれます。
素晴らしいですね。
さっそくインストールします。

$ npm init
$ npm i -D @openapitools/openapi-generator-cli

※いろんなプロジェクトで使いたい場合は-gオプションでインストールするのが推奨です。

次に@openapitools/openapi-generator-cliを利用し、ソースコードを生成します。

package.json
  "scripts": {
    "validate": "openapi-generator validate -i ./spec/petstore.yaml", 
    "generate": "openapi-generator generate -g nodejs-express-server -i ./spec/petstore.yaml -o ./src"
  },
$ npm run generate

するとsrc配下にnode一式が生成されます。
image.png
起動するために階層を移動して操作したくないので、起動できるようにしておきましょう。
※src配下にもpackage.jsonがいるのでそれを利用する。

package.json
  "scripts": {
+     "clean": "rm -rf src",
+     "server": "cd src && npm run prestart && npm run start",
    "validate": "openapi-generator validate -i ./spec/petstore.yaml",
    "generate": "openapi-generator generate -g nodejs-express-server -i ./spec/petstore.yaml -o ./src"
  },
$ npm run server

起動後下記URLにアクセスするとAPI一覧が動かせます。
http://localhost:3000/api-doc/

LocalOpenAPI.png

ReDoc

簡易表示

ReDocの素晴らしいところはJavaScriptYAMLを読み込むだけで起動できることです。
※ただし、ローカルのYAMLファイルはReDocの利用するJavaScriptのロジックの関係で読み込めません。

サーバーを起動したのち、下記HTMLファイルを作成し開いてみてください。

<!DOCTYPE html>
<html>
  <head>
    <title>ReDoc</title>
    <!-- needed for adaptive design -->
    <meta charset="utf-8"/>
    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1">
    <link href="https://fonts.googleapis.com/css?family=Montserrat:300,400,700|Roboto:300,400,700" rel="stylesheet">

    <!--
    ReDoc doesn't change outer page styles
    -->
    <style>
      body {
        margin: 0;
        padding: 0;
      }
    </style>
  </head>
  <body>
    <redoc spec-url='http://localhost:3000/openapi'></redoc>
    <script src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/redoc@next/bundles/redoc.standalone.js"> </script>
  </body>
</html>
LocalRedoc.png

これだけです。これだけで表示できるのです。
すごい!

expressで表示できるようにする

せっかくなので、自動生成されるソースコードにReDocを表示するための機構を組み込みます。
そのためには、生成されるソースの元となるテンプレートファイルを取得&修正します。

まず、テンプレート元となるファイルを取得します。
https://github.com/OpenAPITools/openapi-generator/tree/v4.3.1/modules/openapi-generator/src/main/resources/nodejs-express-server
取得するのは次の2ファイルです。

  • package.mustache
  • expressServer.mustache

取得したら、次のように追記します。

./spec/template/package.mustache
  "dependencies": {
    ...
+    "redoc-express": "^1.0.0",
  },
./spec/template/expressServer.mustache
...
const config = require('./config');
+ const redoc = require('redoc-express');

...
    this.app.use('/api-doc', swaggerUI.serve, swaggerUI.setup(this.schema));
+     this.app.use('/redoc', redoc({title: '{{projectName}}', specUrl: '/openapi'}));

これでテンプレートの準備は整いました。

次は、変換時にテンプレートを読み込むように設定しましょう。

package.json
  "scripts": {
    "clean": "rm -rf src",
    "server": "cd src && npm run prestart && npm run start",
    "validate": "openapi-generator validate -i ./spec/petstore.yaml",
-     "generate": "openapi-generator generate -g nodejs-express-server -i ./spec/petstore.yaml -o ./src"
+     "generate": "openapi-generator generate -g nodejs-express-server -i ./spec/petstore.yaml -o ./src -t ./spec/template"
  },

再度変換して起動するとReDocが表示されます。

$ npm run generate
$ npm run server

http://localhost:3000/api-doc/
LocalRedoc.png

おまけ:単一のHTMLでRedocを表示したい

横展開していくと、「サーバーの起動方法がわからない」「参照しようにもネットワークが断絶してる」など、APIドキュメントを共有しにくい相手もいるでしょう。

そんな時に役に立つのがredoc-cliです。

HTMLに全部内包して、単一のHTMLで表示できるようにしてくれる優れものです。

使い方は下記の通り

# 依存ライブラリのインストール
$ npm i react react-dom mobx@^4.2.0 styled-components core-js -D
# インストール
$ npm i redoc redoc-cli -D

起動用スクリプトの定義。

package.json
  "scripts": {
    "clean": "rm -rf src",
    "server": "cd src && npm run prestart && npm run start",
    "validate": "openapi-generator validate -i ./spec/petstore.yaml",
    "generate": "openapi-generator generate -g nodejs-express-server -i ./spec/petstore.yaml -o ./src -t ./spec/template",
    "create-doc" "redoc-cli bundle ./spec/petstore.yaml"
  },

実行!!!

$ npm run create-doc

そうするとredoc-static.htmlが生成されます。
これ一つでどこでも起動できる!便利!

おわりに

とりあえず、言いたいことは**ReDocすごくいいよ!**に尽きます。
自分の大好きなチャットツールであるMattermostの公式APIリファレンスなどもReDocで作られています。

結構使われていそうなので、みなさんも何かAPIを作る機会があればぜひ使ってみてください。

きれいなデザインはモチベを上げてくれます!

以上 @little555 でした。

参考資料

非常に参考になりました。ありがとうございます。

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