読んだ本
感想
ウォーターフォールに近い開発現場でのテスト推進の参考にと思い読了。出版年が2015年ということもあり、バグ票の運用方法などは現在だと流石にBacklogやRedmine管理になっているだろうなど少し感覚が違う場面もあるが、それでも内容は現役で通用する実践的な知識が詰まっていた。
全体は4パートに分かれていた。パート1ではソフトウェア開発の中でのテストについての位置や、ホワイトボックステストやブラックボックステストなど、テストケースを作成するにあたっての観点に重点を置いた説明がなされた。パート2ではテスト技法について、例えば境界値テストや状態遷移テストなど、テストケースの作り方やどう網羅すべきなのかが理屈込みで書かれている。パート3ではテストを進めていく際のドキュメント化について記載されていた。最後のパート4では、アジャイル開発やテスト自動化など、自分にとって馴染み深い内容が書かれていて、逆にウォーターフォールのみに携わってきた人にも参考になる内容になっていた。
おすすめの人
- ウォーターフォール系の開発現場でテスト設計や推進に関わっている人
- テスト設計技法(状態遷移表やペアワイズなど)を基礎から体系的に学び直したい人
次に読むなら
知らなかった言葉
- N/A (Not Applicable): そもそもそんな動作ができない等ありえないアクション
- 2因子間網羅: 因子=項目、水準=どれを選択したか。直交法やペアワイズ法でメトリクスにする
- NT: テストしないことを示す