.NET nanoFrameworkでマイコンプログラミング（LEDとボタン）

.NET nanoFrameWorkのサンプルプログラム2つ目です。
今回はM5ATOM MatrixのボタンとLEDを使ったプログラムです。

使用するハードウェア

・M5ATOM Matrix

使用するソフトウェア

・VisualStudio2019
・ファームウェア ESP32_PICO 1.7.4-preview.45

追加するNuGetパッケージ

・nanoFramework.AtomMatrix 1.0.1-preview43

プログラム解説

Program.cs

using System;
using System.Diagnostics;
using System.Threading;

//追加
using Iot.Device.Button;
using nanoFramework.AtomMatrix;
using System.Drawing;

・パッケージの参照設定を3行追加します。
・System.DrawingではLEDの色を設定するためのColorが定義されています。

Program.cs

    public class Program
    {
        private static PixelController led;            //LedMatrixオブジェクト

        public static void Main()
        {
            led = AtomMatrix.LedMatrix;
            GpioButton button = AtomMatrix.Button;     //ボタンオブジェクト

            //次のようにも記述可能
            //GpioButton button = new(buttonPin: 39);  //MatrixのボタンはG39に接続

            //Led消灯
            led.TurnOff();

            //イベントの登録
            button.Press += Button_Press;

            Thread.Sleep(Timeout.Infinite);
        }

・MainプロシージャではLedオブジェクト、Buttonオブジェクトの生成とPressイベントの登録を行います。

Program.cs

        private static void Button_Press(object sender, EventArgs e)
        {
            Debug.WriteLine("Button Pressed!");

            //LEDの状態を取得
            var color = led.Pixels;                    //LEDの状態はPixelsプロパティで取得

            if (color[12] == Color.Green){             //各LEDは0～24の一次配列で設定できる
                led.TurnOff();                         //12番目のLEDがちょうど真ん中
            }
            else
            {
                led.SetColor(12, Color.Green);
                led.Update();                          //LEDを点灯する際には最後にUpdateメソッドが必要
            }
        }

・LEDを全灯にしたい場合はFillColorメソッドを使うと一度に色の設定ができます。ただし相当明るいのでサンプルでは1つだけ点灯しています。
・LEDの番号は左上を0として次の右が1となり、最後右下のLEDが24になります。

以上サンプルプログラムの解説でした。

コード全体はこちらになります。