手軽に画像生成AIを試す方法がないか探していたらCPUだけでも動作するFastSDCPUという環境を見つけました。
特徴は
・GPUがない環境でも動作する。
・様々なプラットフォームに対応(Windows,Mac,Linux,Android等)
・GUIアプリ、WebUI、APIサーバに対応。
・インストールが簡単。(筆者の主観です。)
RaspberryPi4での動作実績もあるのでRaspberryPi5,RaspberryPi4,RaspberryPi Zero2にインストールしてみました。
インストールの手順はすべて同じです。
動作環境
・16GB以上MicroSDカード
・Raspberry Pi OS with desktop bookworm 2024/07/04
・Python 3.11.2
インストール手順
Pythonの仮想環境を準備します。
$ python -m venv fastsdcpu
$ cd fastsdcpu
$ source ./bin/activate
続いてGithubからFastSD CPUをクローンします。
$ git clone https://github.com/rupeshs/fastsdcpu.git
ディレクトリを移動して一部のスクリプトに実行権限を設定します。
$ cd fastsdcpu
$ chmod +x install.sh start-webui.sh
インストールスクリプトを実行します。RPiではQT5のインストールに失敗するので、GUIアプリは使用しないようにします。
$ ./install.sh --disable-gui
これでインストールは完了です。
実行
GUIアプリは動作しないので、WebUI用のスクリプトを実行します。
$ ./start-webui.sh
RPiのブラウザを起動して http://127.0.0.1:7860/ にアクセスします。
Genarateボタンの左側テキストボックスにプロンプトを入力して、Genarateボタンをクリックすると画像の生成が始まります。
初回はモデルのダウンロードをあるため時間がかかります。2回目以降はRPi4で約10分ほどで生成されました。
RaspberryPiZero2でもインストールは出来ました。ただブラウザが動作しないため使えるのはAPIサーバだけとなります。まぁ動作しても生成に5時間以上かかるので使い道はほとんどないのですが・・・
レポジトリ内にはWindows用インストールバッチファイル、Mac用インストールスクリプトがありますのでPythonのバージョンを3.10か3.11にしておけば簡単にインストールできます。Intel CPUだとOpenVINOも使えるのでより速く画像を生成できるようです。