本ブログは、オラクル・クラウドの個人ブログ一覧の1つです。
初めに
リモートデスクトップ接続(RDP)を使用してリモートサーバーに接続する際、毎回ホスト名やユーザー名、パスワードを入力するのは手間がかかります。特に頻繁に接続する場合、認証情報を保存しておくことで、接続プロセスを簡素化し、作業効率を向上させることができます。
このブログでは、Windowsのリモートデスクトップ接続で認証情報を保存し、次回以降の接続をスムーズに行う方法を詳しく解説します。初心者の方でも簡単に実践できるように説明しますので、ぜひ参考にしてください。
動作確認環境
接続クライアント:Windows 11、Windows Server 2019 Standard
接続先:Windows Server 2019 Standard (OCI Computeインスタンス)
目次
リモートデスクトップ接続手順
1. リモートデスクトップの起動
フルパス:C:\Windows\System32\mstsc.exe
Windowsの検索バーに「remote」または「mstsc」と入力して、リモートデスクトップを起動します。
「Show Options」をクリックして、詳細設定画面を表示します。
2. 接続先と認証情報の入力
表示された画面に、以下の情報を入力します。
- ホスト名(またはIPアドレス)
- ユーザー名
「Allow me to save credentials」にチェックを入れ、「接続」ボタンをクリックします。
初回ログイン時には以下の画面が表示されますので、「Yes」をクリックしてください。
「Don't ask me again for connection to this computer」をチェックすれば、次回からは表示されません。
次の画面が表示されたら、「Remember me」がオンになっていることを確認します。パスワードを入力し、OKをクリックして接続します。
3. 接続成功の確認
ターゲットサーバーへのログインに成功したら、一度RDP接続を終了してクライアント側に戻ります。
初めてRDP接続を切断する際には、次の画面が表示されますので、「OK」をクリックしてください。「Don't display this message again」をチェックすれば、次回からは表示されません。
次回以降RDPでログインする際は、認証情報がすでに保存されているため、「接続」をクリックするだけでパスワードの入力なしにログインできます。パスワードの有効期限が切れた場合は、「edit(編集)」をクリックしてパスワードを更新してください。
4. 接続情報をRDPファイルに保存
上記の手順が完了すると、次のファイルが自動に作成されます。
フルパス: C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Default.rdp
ファイル属性:Hidden(隠しファイル)
このRDPファイルには、ユーザー名やパスワードの情報は含まれていません。
デフォルトのファイル名ではなく、任意の名前で保存したい場合は、以下の手順を実行してください。
5. 保存したRDPファイルを使用して接続
保存した新しいRDPファイルをダブルクリックして接続します。
RDPファイルを使って初めてログインする際には、次の画面が表示されるので、「接続」をクリックしてください。「Don't ask me again for connection to this computer」をチェックすれば、次回からは表示されません。
パスワードの入力を求められず、ログイン後、新しい名前がタイトルバーに表示されます。
注意事項
- RDPファイルを保存する際は、セキュリティの観点から十分な注意が必要です。RDPファイル自体にはユーザー名とパスワードが含まれていないため、万が一ファイルが外部に漏れた場合でも、直接的なパスワードの漏洩は防ぐことができます。しかし、RDPファイルが不正に起動されると、保存された接続先情報を利用して不正ログインが行われる可能性があります。これにより、情報漏洩や不正アクセスのリスクが生じるため、RDPファイルは必ず安全な場所に保存し、アクセス権限を適切に管理するようにしてください。
- パスワードの入力を省略することはできますが、長期間入力しないと忘れてしまう可能性があります。パスワードは大切に保管してください。
以上