AWS CDK トラブルシューティング

①　

問題①

以前動作していたコードがエラーになるのは通常、AWS Construct ライブラリモジュールのバージョンが一致しない場合の症状です。

AWS Construct ライブラリを構成するすべてのモジュールは、一致しているセットとして提供されます。すべての AWS Construct ライブラリモジュールが同じバージョンであり、最新であることを確認すると、ほとんどのエラーフラグが解消されます。

解決策①

インストールされているすべての AWS Construct ライブラリモジュールのバージョンを確認するには、ターミナルウィンドウで npm outdated コマンドを実行します。(古くなったバージョンのみを表示)

npm outdated

Package                  Current   Wanted   Latest  Location                              Depended by
@aws-cdk/aws-apigateway  1.191.0  1.192.0  1.192.0  node_modules/@aws-cdk/aws-apigateway  MyWidgetService
@aws-cdk/aws-lambda      1.191.0  1.192.0  1.192.0  node_modules/@aws-cdk/aws-lambda      MyWidgetService
@aws-cdk/aws-s3          1.191.0  1.192.0  1.192.0  node_modules/@aws-cdk/aws-s3          MyWidgetService

npm update コマンドを実行して、すべてのパッケージを最新バージョンに更新します。

npm update

②

問題②

cdk synth を実行すると、
--app is required either in command-line, in cdk.json or in ~/.cdk.json
と表示される。

cdk synth
****************************************************
*** Newer version of CDK is available [2.64.0]   ***
*** Upgrade recommended (npm install -g aws-cdk) ***
****************************************************

--app is required either in command-line, in cdk.json or in ~/.cdk.json

解決策②

CDK プロジェクトのメインディレクトリでないところで、cdk synth を実行しているため、メインディレクトリに移動してから実行する。

cd sample-app

sample-app % cdk synth

③

問題③

cdk destroy コマンドを実行しても、デプロイされたリソースが削除されない。

解決策③

ユーザーデータを含むことができるリソースの場合、CDK は removalPolicy プロパティを、デフォルトで RETAIN に設定されます。
removalPolicy プロパティを DESTROY に変更すると、このプロパティを上書きし、cdk destroy コマンドを実行すると、削除されます。
削除プロセス中にリソースが削除されない場合、リソースを手動で削除する必要があります。

from aws_cdk import (
    Stack,
    aws_s3 as s3
)
from constructs import Construct

class MyWidgetServiceStack(Stack):

    def __init__(self, scope: Construct, construct_id: str, **kwargs) -> None:
        super().__init__(scope, construct_id, **kwargs)

        bucket = s3.Bucket(self,"cdk-s3-multi-sample",
            removal_policy = core.RemovalPolicy.DESTROY)