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Webデザインで使うease-inとease-outの違いと使い分け

Last updated at Posted at 2025-09-13

はじめに

Webデザインにおいて、アニメーションはユーザー体験を向上させる重要な要素です。その中でも、CSSのtransitionanimationでよく使われるのがイージング関数です。
イージングを使うことで、動きがより自然になり、ユーザーに快適な印象を与えることができます。今回はその中でも代表的なease-inease-outの違いと使い分けについて解説します。

ease-inの特徴

  • 動き始めがゆっくりで、最後に向かって加速するアニメーション
  • ユーザーに「これから動き出す」という印象を与える
  • 主に 登場アニメーション(フェードイン、ズームインなど)で使われる

例: ボタンが画面に入ってくるときにease-inを使うと「自然に現れる」印象を与えられます。

style.css
.box {
  transition: transform 0.5s ease-in;
}

ease-outの特徴

  • 動き始めが速く、終わりに向かって減速するアニメーション
  • ユーザーに「落ち着いて止まる」という印象を与える
  • 主に 退出アニメーション(フェードアウト、ズームアウトなど)や クリック後の動きで使われる

例: モーダルウィンドウを閉じるときにease-outを使うと、自然に消えていく感覚になります。

style.css
.modal {
  transition: opacity 0.5s ease-out;
}

両者の使い分け

  • 登場する動き → ease-in(自然に現れる)
  • 消えていく動き → ease-out(自然に止まる)
  • 一連の動作で強調したい方向がある場合 →
  • 始まりを強調したい:ease-in
  • 終わりを強調したい:ease-out

👉 よくあるパターンとして、「登場=ease-in」「退出=ease-out」という組み合わせが直感的で分かりやすいです。

その他のイージング関数

ease-in-out

  • 始まりも終わりも緩やかで、中盤はスピードが速い
  • 自然で落ち着いた動きを表現できるため、もっとも汎用的に使われる
  • 「登場・退出の両方で違和感なく使える万能型」
style.css
.box {
  transition: transform 0.6s ease-in-out;
}

linear

  • 一定の速度で動き続ける
  • 機械的な動きに見えるため、アニメーション表現よりもローディングバーや時間経過を表す動きに適している
style.css
.progress {
  transition: width 2s linear;
}

cubic-bezier()

  • オリジナルのイージングを作成可能
  • cubic-bezier(x1, y1, x2, y2) の4点を指定して自由に曲線を定義する
  • UIのトレンドに合わせた「個性ある動き」を作れるため、デザイナーがよく使う

例: 少し弾むような動きを表現

style.css
.button {
  transition: transform 0.4s cubic-bezier(0.68, -0.55, 0.27, 1.55);
}

最後に

ease-inとease-outは、シンプルながらもアニメーションの印象を大きく左右します。
動き始めを自然に見せたいのか、終わりを自然に見せたいのか――その違いを理解して使い分けることで、Webデザインの完成度は大きく向上します。

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