概要
GoogleAnaliticsに関する用語の基礎を解説する。
ユーザ
ユニークな同一アクセスのことであり、Cookieによって判別されている。
Cookieで判断しているため、1人が異なるブラウザやデバイスで2回サイトをアクセスした場合、ユーザ数は2となる。
新規ユーザとリピータ
新規ユーザ
過去2年以内にサイトを法申したことが無いユーザ
リピータ
過去2年以内にサイトを訪問したことがあるユーザ
注意点
とある新規ユーザが10時にサイトアクセス➡同日の14時にまたサイトアクセス
という動作があった場合、新規ユーザ1、リピータ1とカウントされる。
新規ユーザ数+リピータ数 ≠総ユーザ数 となるので注意。
セッション
ユーザがサイトに対して行った一連の動作のこと。
- サイトにアクセス
- 色々と遷移
- 商品購入
- 商品閲覧
という一連の流れが総じて1セッションとなる。
セッションの「終わり」には複数のパターンがある。
セッション終わりパターン
1.30分間新規行動が見られなかった場合
12:00にサイト訪問⇒12:10に行動完了⇒12:40まで同一ユーザの操作が見られなかった場合、1セッションとなる。
この際のセッション時間は
12:00~12:10
の10分間となる。
2.日をまたいだ場合
23:55にサイト訪問⇒24:05に別ページに遷移⇒24:10に操作終了した場合、2セッションとなる。
この際のセッション時間は
23:55~23:59
24:05~24:10
の2つとなる。
3.異なる参照元、メディア、キャンペーンで再アクセスした場合
異なる参照元、メディア、キャンペーンで再アクセスした場合、一度セッションが途切れる。
12:00にメルマガ経由でサイトにアクセス⇒12:10にTwitterから再度サイトにアクセス⇒12:20に操作終了した場合、
この際のセッション時間は
12:00~12:09
12:10~12:20
の2つとなる。
注意点
夜間アクセスが多いサイトは「2.日をまたいだ場合」の影響を大きく受ける。24時付近は「セッション時間が小さな値になる、セッション量が他時間より増える。」などがありうるので考慮する事。夜間のアクセス解析には、GAを使わずサーバのアクセスログを見るなどの工夫も必要。
ページビュー
サイト内のページの表示された数のこと。
異なるページへの遷移はもちろん、戻るボタンのクリック、リロードでもカウントされる。
また、トラッキングコードを仕込めば、ページ遷移が無くともページビューとしてカウント可能。
逆に言えば、トラッキングコードを多重発火できるように仕込んでしまうと、ページビューとして多重カウントされるので注意が必要。
セッション時間
1セッション毎の「セッションの開始」から「セッション終わり」までの時間のこと。
例えば
- サイトトップアクセス: 12:00
- 商品ページへ遷移 : 12:05
- 商品ページを1時間熟読し、離脱
としたユーザがいた場合のセッション時間は「5分」となる。
最終ページの滞在時間は含まれない。
そのため、直帰セッションのセッション時間は0秒となる。
平均セッション時間
セッション時間/セッション数で算出される値。
- 10分間のセッション時間を持つセッション
- 20分間のセッション時間を持つセッション
- 30分間のセッション時間を持つセッション
の平均セッション時間は20分だが
- 10分間のセッション時間を持つセッション
- 20分間のセッション時間を持つセッション
- 30分間のセッション時間を持つセッション
- 直帰セッション
の平均セッション時間は15分となり、大幅に数字が低下する。
せり上がり広告流入ユーザなど、サイトに対する関心が低いユーザセグメントを含めると平均セッション時間はおのずと低下するので、セッション時間を評価する時はセグメントに注意が必要。
平均ページ滞在時間
ページ毎のセッション時間であり、全ユーザのページページ滞在時間/PV数で算出される値。
- サイトトップアクセス: 12:00
- 商品ページへ遷移 : 12:05
- 商品ページを2時間熟読し、離脱
の場合、
サイトトップの滞在時間は5分
商品ページの滞在時間は0秒
となる。
この例で言うと、商品ページは滞在時間が短いのでエンドユーザは「商品ページを見ていない」
→「商品ページのコンテンツを増やしてみよう。」というのは間違いの可能性が高い。
離脱率
任意のページに対する離脱数をそのページのPV数で割った値
ユーザは絶対にいつかはサイトから離脱するので、全セッションに対する全ページの離脱率合計は100%となる
ページがたくさんあると相対的に離脱率の値が小さくなるので、「新規ページを増やしたら〇〇というページの離脱率が下がった。導入効果があった! 」は偽の可能性あり。分母が増えて数字が減っただけかも。
コンバージョン率
コンバージョン数/総セッション数で算出される値。
また、コンバージョン数の定義自体が「コンバージョンに至ったセッション」というセッション目線の話なので
「1セッションで2回目標を達成してもコンバージョン数が1」と算出される点に注意。
例
コンバージョン=とあるページ到達(資料請求ページなど)とした場合、「1セッションで3回、該当ページ到達」をするようなユーザがいた場合、コンバージョン数1だが、とあるページ自体のPV数は3となる。