Raspberry Pi4をAmazonプライムビデオ専用機に
自分用のファイルサーバで使用していた「Raspberry Pi4」ですが
結局あまり使用することもないので、テレビに繋いで「Amazonプライムビデオ」を見れるように
作り変えることにしました。
「Raspberry Pi4」をメディアプレイヤーとして構築しなければならないのですが、ググると「OSMC」にて構築するのを見かけますが、「Raspberry Pi4」には対応していないようで「LibreELEC」を導入しても可能なようですが、最新のブラウザのアドオンが対応していないことが判明(2020/11/01現在)。
では、何を導入するか調査していると「Raspberry Pi4」にAndroidOSである「LineageOS17.1(Android10)」にて「Amazonプライムビデオ」も「Youtube」も視聴できるようです。
1.Raspberry PiにLineageOSを導入
1.1 LineageOSとは
「LineageOS」とは、Androidをベースとした、スマートフォンやタブレット用のオープンソースなオペレーティングシステムであり、「Raspberry Pi4」にも対応している。
1.2. LineageOS準備
私の所持する「Raspberry Pi4」にはNoobsというOSのインストーラーを含んだ、Bootloaderを導入しているためMicroSDカードをPCに接続しフォーマットした後にKonstaKANG.comから「lineage-17.1-YYYYMMDD-UNOFFICIAL-KonstaKANG-rpi4.zip」をダウンロードし、解凍するとimgファイルができます。
このimgファイルをMicroSDカードに焼くには、balenaEtcherを使います。
[Select images]を押し、先程解凍したimgファイルを指定し、[Select drive]にて「LineageOS」をインストールするMicroSDカードを指定し、[Flash!]を押す。
1.3. LineageOSインストール
Raspberry pi4にモニター、キーボード、マウスを接続し、MicroSDカードとUSBメモリを「Raspberry Pi4」に接続し起動します。
Raspberry pi4を起動すると初期セットアップが始まりますので、言語では「日本語」を選択し、Wifiの設定、Timezone、日付と時刻を設定します。
その後、LineageOSが起動します。
2.カスタムOSインストール
LineageOSだけでは、GooglePlayからアプリが導入できません。
というかGooglePlayを導入済みのカスタムOSをインストールし直すのが本項目の目的となります。
2.1 カスタムOSダウンロード
これまでの手順では、Androidは起動するもののGooglePlayが導入されていないためアプリが導入できません。
なので、カスタムOSにすべく「Goolge関連アプリを導入するためのパッチ(open_gapps-arm-10.0-pico-YYYYMMDD.zip)」をダウンロード(Platform:ARM、Android:10.0、Variant:picoを選択)。
カスタムROM導入するにあたりリカバリーモードに移行しますが、「リカバリモードから通常モードに戻すためのパッチ(lineage-17.1-rpi-recovery2boot.zip)」をダウンロード。
OSを導入するMicroSDカードとは別にUSBメモリを用意し「Goolge関連アプリを導入するためのパッチ」と「リカバリモードから通常モードに戻すためのパッチ」をzipのままコピーします。
2.2 カスタムOSインストール準備
カスタムOSをインストールするためには、LineageOSを「開発者モード」「RootAccess許可」「Terminal有効化」にする必要があります。また、パッチを導入したUSBメモリをRaspberryPiに差しておいてください。
(1) 開発者モードを有効化
設定画面(初期画面から右にスライドし、右下の歯車を押す)→「タブレット情報※1」に移動し、「ビルド番号」欄を5回以上クリックしてください。開発者モード有効化されるとその旨のメッセージが出力されます。
※1タブレット情報は、システムより下の画面最下部に表示されます。また画面によりドラッグしないと見えないので注意してください。
(2) RootAccess有効化
「設定画面」→「開発者向けオプション」→「RootAccess」を有効化します。
(3) Terminal有効化
「設定画面」→「開発者向けオプション」→「ローカルターミナル」を有効化します。
(4) ターミナル起動
ホーム画面にてホームボタンを上にドラッグすると現在インストールされているアプリの一覧が出てきますので、「ターミナル」を押し起動します。
(5)リカバリモード
Terminal内で以下のコマンドを打って次回起動時にリカバリモードにするためのコマンドを実行しOSを再起動します。
$ su ※suしてもパスワードは聞かれません。
# rpi4-recovery.sh
# reboot
2.3 カスタムOSインストール
LineageOSは、リカバリモードで起動され「Install」を選択し、「SelectStorage」から対象の「open_gapps-arm-10.0-pico-YYYYMMDD.zip」を選択し「Install Image」を選択します。
Install Zip画面にて[Swipe to confirm Flash]をスワイプします。
インストールが完了すると「Back」と「Reboot System」とどちらかを選択するように求められますが、ここでは「Back」を選択してください。
同様に「Install」を選択し、「SelectStorage」から対象の「lineage-17.1-rpi-recovery2boot.zip」を選択し「Install Image」を選択します。
Install Zip画面にて[Swipe to confirm Flash]をスワイプします。
インストールが完了すると「Back」と「Reboot System」とどちらかを選択するように求められますが、ここでは「Reboot System」を選択してください。
3.Amazonプライムビデオの設定
3.1 Googleアカウント設定
設定画面(初期画面から右にスライドし、右下の歯車を押す)→「アカウント」→「アカウントを追加」を押しGoogleアカウントを設定します。
3.2 GooglePlayからChromeをインストール
ホーム画面にてホームボタンを上にドラッグすると現在インストールされているアプリの一覧が出てきますので、「Playストア」を押しChromeをインストールします。
3.3 GooglePlayからAmazonプライムをインストール
同様にホーム画面にてホームボタンを上にドラッグすると現在インストールされているアプリの一覧が出てきますので、「Playストア」を押しAmazonプライムをインストールします。
3.4 Amazonプライムアカウント設定
設定画面(初期画面から右にスライドし、右下の歯車を押す)→「アカウント」→「アカウントを追加」を押しGoプライム・ビデオアカウントを設定します。
4. おわりに
これでAmazonプライムを見ることができます。
課題としては、日本語変換ができないことと、RaspberryPiはRTCが実装されてないため(後付け可能なよう)、毎回起動時に日時を合わせる必要があります。
また、使ってみて毎回日時を合わせるのは面倒ではありますが、動画は不満なく見ることができるので、PCのCPUを無駄に使うぐらいならRaspberryPiで見るのもありかと思います。