raspberry pi(以下ラズパイ)のバックアップについて考えたのでメモ。
※複数台で運用する場合を想定しています。
#MicroSDは壊れやすい
ラズパイのストレージとしては主にMicroSDを使うのが主流ですが、すぐ壊れます。
用途にもよりますが持っても1年程度で唐突に壊れます。
なのでバックアップは割と重要になってきます。
##MicroSDを使わない選択肢
一応ラズパイにはUSBブートやネットワークブートなど、それ以外のところから起動することも可能です。
USBブートでHDDやSSDを繋げばすぐ壊れるという点も回避でき、SSDであれば高速化も期待できます。
ただ高い。とてもではないですがラズパイにそこまで駆けるお金なんてないです。
あとHDDの場合電源供給をどうするか問題も出てきます。
ただラズパイが1台のみなら全然ありです(自分みたいに台数が増えるとその分必要になるので)。
ネットワークブートは別途それ用の鯖がいることと、技術的な難易度が高いです。
#外部ストレージへバックアップ
結局無難に外部ストレージに保存するのが手っ取り早いんですよね。
とはいえラズパイに直差しすると電力問題や複数台でどうするの問題が起きます。
##NASを使う選択肢
そこで活躍してくれるのがNASですね。こうすることでどのサーバーからでもサクッと保存できてパソコンとかで管理も楽にできます。
ただどのみちNASが必要になるわけです。一応ラズパイをNAS化することも可能ですがそうなると結局ストレージを買うことになります。
#じゃあどうするんだよ
結局お金を出さないことにはよくある手法は使えないわけですよ。
で、仕方なくMicroSDにバックアップしてたわけですがある日思い立ちます。
「proxmoxのCephみたいにすればよくね?」
proxmoxのCephについて簡単に説明すると、各サーバーに同じデータを保存して、どれか死んでも残りでデータを保持できる機能です。(他にもあるけど割愛)
そして各サーバーの1ディレクトリをNAS化し、バックアップ終了後に他サーバーのNASと同期する仕組みを構築しました。
#総括
結果、1円もかけずデータ破損にそこそこ強いバックアップ環境を構築できました。
ただしデメリットとして、
- 容量を逼迫する
- 結局MicroSDが壊れた際には買い替えが必要
などが挙げられます。結局の所上2つが無難になるのでそれまでの一時しのぎがいいでしょう。
他にも有効な手段等あればご指摘してくださるとありがたいです。