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Katacoda上で手軽に検証シリーズ "Cockpitをインストールして使ってみる編"

Last updated at Posted at 2020-09-07

本記事では、LinuxをGUIで管理するためのソフトウェアである"Cockpit"を”Katacoda"という学習サービス上で手軽に試すための方法について解説します。

本記事の対象者

手元にLinux環境が直ぐには用意できないが、Cockpitを試しに使ってみたい人

Cockpitとは

Web ブラウザを通してLinuxの単一及び複数システムのモニターが出来るUIツールです。 Linuxの監視に使われる機能は、種類も多く、詳細を見るのには概ねCLIで有ることも多いです。

https://cockpit-project.org/running.html
image.png

なお、今回はあくまでもKatacoda上で同機能の実装を手軽に行うための手順にフォーカスしていますので、Cockpitで何が出来る、それ自身の使い方については別途お調べ頂くようお願い致します。

Katacodaとは

現在ではオライリー社が提供する無償でのオープンソース系ソフトウェアの学習デモ環境です。 メジャーLinuxディストリビューションや、最近流行りのDockerやKubernetes、Ansibleなどもブラウザ上からアクセスして学習が出来ます。 ![image.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/680306/fa154f20-9394-4f34-68e4-c0a67f76146c.png)

Katacoda上でのCockpitにアクセスするまでの流れ

1. KatacodaでLinuxを利用するためのアカウント作成及びログイン(無料) 2. CentOS環境をレンタルして、rootパスワードを任意のパスワードに変更する 3. パッケージ"Cockpit"をインストールする 4. ”Cockpit”をCentOS内で起動する 5. ブラウザを使い、CentOSにアクセスしてログインする

1. KatacodaでLinuxを利用するためのアカウント作成及びログイン(無料)

[Katacoda](https://www.katacoda.com/)にアクセスして、アカウントを作成します。(図内右上) ![image.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/680306/d85c7294-1429-f270-9dd2-13214b45f665.png)

2. CentOS環境をレンタルして、rootパスワードを任意のパスワードに変更する

[Katacoda](https://www.katacoda.com/)のトップページには利用可能なラボ環境のメニューがアイコンで表示されています。 今回はCentOSを利用しますので、”Linux & Operating Systems"を選択します。 ![image.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/680306/8e7e4a28-0383-be21-2c55-28f5b8ef7b69.png)

真ん中の”Learn CentOS"を選択します。
image.png

左の”Playground"を選択します。
image.png

次のページでは”Start”をクリック頂くと、下図のようにCLI画面が登場します。
まずここで、root管理者のパスワードを設定します。

passwd 

image.png
警告的なものが出ているのは、セキュリティ上弱い文字列を使っているためです。今回は学習目的なので、自分にとって分かりやすいテンポラリーなものを設定で構いません。

3. パッケージ"cockpit"をインストールする

続いて、yumコマンドで"cockpit"をインストールします。
yum install cockpit (インストールに対してYesの応答をユーザーが手動で承認する)
または
yum -y install cokpit (インストールに対してYesの応答を自動で行ってくれる)

image.png

数秒でインストールが完了しました。
image.png

4. ”cockpit”をCentOS内で起動する

``` # cockpitのサービスを起動(システムの起動時に自動起動化も実施) systemctl start --now cockpit

cockpitのサービスの起動状態を確認

systemctl status cockpit

緑の文字で、activeが確認出来ました。これでCockpitが動き出しました。
![image.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/680306/daefc4ca-8411-8d29-d84a-0e2accde9b84.png)

ここで本来ならば、ファイアウォールポートの開放も必要です。Cockpitの場合はTCP 9090をOpenにする必要があります。
しかし、Katacoda環境ではfirewalldが動作しておりませんので、その設定を入れなくてもCockpitを利用する事は可能です。
ファイアウォールポートの開放手順を確認したい場合は、[Cokpit](https://cockpit-project.org/running.html)のページ上に各ディストリビューションのファイアポート開放コマンドの記載がありますので、そちらを参照ください。

<H2>5. ブラウザを使い、CentOSにアクセスしてログインする</H2>
Katacoda内のCLI画面上部に"+"のアイコンがあります。
こちらをクリックすることで、当該Linuxに対してアクセスが出来るメニューが表示されます。
![image.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/680306/dc351cc0-b105-5aaf-2837-487e7858309f.png)

上から3つ目の"Select port to view on Host 1"を選択します。
![image.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/680306/0fa404ab-ed67-1a88-6b12-f5a57c73b138.png)

下記のポート指定欄にてCockpitが利用するデフォルトポート番号の9090を入力後、”Display Port"をクリックします。
![image.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/680306/61172eb0-0c99-6790-1107-a54b305f10e9.png)

ブラウザ上でCockpitの起動が出来ました。
ログインには次の情報を入力しましょう。(ユーザー名 root / パスワード 先程設定した値)
![image.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/680306/5176f191-e9e1-078e-8bc7-8a6e1879bad0.png)


ログイン後は以下のように当該Linux OSについての情報をグラフィカルに確認することが出来ます。
パフォーマンスチャートグラフもリアルタイムに動くので面白いです。
![image.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/680306/eefe34a8-d567-e173-c6cd-a1fa71bd0191.png)

<H2>おまけ katacoda上でログ採取も可能</H2>

Sosreportのインストール(Katacoda環境上のCentOSには未インストールのため必ず実施)

yum install sos

上記作業実施後、ログ採取のタブからログの取得が可能です。
![image.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/680306/387a41f0-4b73-63c6-d895-b403df04d6ee.png)
Katacoda内のCentOSからtar.xz形式でのファイルが取得出来ました。もちろん解凍も可能です。
![image.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/680306/1a1996bf-4e46-c915-2146-87b94478d172.png)
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