はじめに
Tableauでクロス表に別名を付けた後にエクスポートを行う際、
名称が変わってしまう事象の原因と解消方法について説明します。
※Tableauのバージョンは2023.3、データは[サンプル - スーパーストア]のデータを使用しています。
・事象内容
この事象はTableauDesktopだけでなく、
TableauServerへパブリッシュした後でも発生します。
こちらの記事はこの事象を解消するための内容になります。
・事象の原因
下記の記事で原因について記載があります。
・内容要約
表計算を使用していて、かつ[色]マークを使用している場合、
エクスポートされたファイルに列の別名が保持されない。
[色]マークとはTableauDesktopのこの部分のことです。
解消方法
解消までの道筋をYES,NO方式のフローにしました。
内容を確認し、事象解消方法を確認ください。
★Q1
・[色]マークを[メジャー ネーム] から削除して問題ないか
YES⇒解消方法1
NO ⇒Q2へ
★Q2
・エクスポート時に名称が変わるフィールドについて既定の表計算が表示されているか
YES⇒解消方法2
NO ⇒解消方法3
・解消方法1
・解消方法2
①事象の発生するワークブックを一度閉じて、再度開く
②メジャーバリューカードからフィールドを全て削除
③表計算を使用する計算式で、表計算の既定設定を絶対方向指定で設定
絶対方向指定とはTableauで自動的に設定される「表(横)に沿って~」等ではなく
任意の計算方向を指定することです。
ここでは行に配置しているオーダー日を指定しています。
(※注1)③の方向の指定で指定するフィールドは、指定したい方向により異なります。
例では行方向へ計算したいため行に配置しているオーダー日を選択しています。
④メジャーバリューカードに③を再配置
※解消しない場合は再度別名を付けることで解消可能です。
(※注2)再配置後にエラーが出る場合があります。
この場合方向の指定の設定がうまく反映されていないので、下図操作を行います。
なお、例では行方向へ計算したいため行に配置している
「出荷日の年」、「出荷日の月」、「出荷日の日」を選択します。
・解消方法3
①事象の発生するワークブックを一度閉じて、再度開く
②メジャーバリューカードから既定の表計算が表示されないフィールドを削除(それ以外のものは残す)
③②のフィールドで計算に使用するフィールドに対して、表計算を使用する計算式で、表計算の既定設定を絶対方向指定で設定
(※注1)③の方向の指定で指定するフィールドは、指定したい方向により異なります。
例では行方向へ計算したいため行に配置している
「出荷日の年」、「出荷日の月」、「出荷日の日」を選択します。
④メジャーバリューカードに②を再配置
終わりに
Tableauでの表示がうまくいかないケースの一つについて解消方法を記載しました。
今後もTableau含むBIツールの問題解決の一助となるような記事を作成していこうと思います。