はじめに
Tableauのツールヒントについて、
NULLの時どのようになるかまとまった情報がなかったため、確認しました。
※Tableauのバージョンは2023.3、データは[サンプル - スーパーストア]のデータを使用しています。
ツールヒントとは
グラフにカーソルを合わせた時に表示される、ポップアップのことです。
ツールヒントに必要な情報を表示することで、
グラフで表示している情報以外も表示し、参照することができます。
NULL時の挙動
確認したところ、NULLの場合はその行を飛ばして表示されました。
ただし、TableauDesktopでは行が表示されており、
TableauServerへアップロードしたものを確認すると
NULLの行が表示されない次第です。
ツールヒント設定
NULLフィールドの値がNULLになっています
TableauDesktop
TableauServer
NULLでも行が飛ばないようにする方法
ツールヒントの枠の表示でNULL行を飛ばして表示すると
画面差異が出て困る場合もあるので、行が飛ばない方法も記載します。
結論としては半角スペースや文字など、
何らかのNULLではない値が存在すれば行が一つ飛ばしにならないです。
下記例ではNULLフィールドの後ろに半角スペースを入力しています。
TableauServer
先ほどと異なり、空白の行が飛ばずに表示されました。
半角スペースや文字を直接入力してもよいですし、
NULLではないフィールドを挿入する形でも行が飛ばなくなります。
逆に、NULLの時に行を飛ばして表示したい場合は
その行にNULLではない情報が含まれていないか確認して実装する必要があります。
終わりに
Tableauでの表示がうまくいかないケースの一つについて解消方法を記載しました。
今後もTableau含むBIツールの問題解決の一助となるような記事を作成していこうと思います。