社内プロキシ環境下でのLinux開発環境について
社内プロキシ、めんどくさいですよね。
とはいえ、情報セキュリティの観点から社内プロキシは必要不可欠なのでうまく付き合うしかありません。
Windows中心の業務環境ならpacファイル読ませて、ブラウザでユーザー認証を求められたら設定されているユーザー名とパスワードを入力すれば特に運用には困りません。
ですが、これが開発用のLinux端末となると話は別です。aptコマンドがリポジトリに届かない!
これではupdateどころかvimのインストールもままならないので、どうにかプロキシ認証を通します。
ちなみに、windowsPCでのプロキシに関する設定はpacファイルを用いるパターンが多いと思いますが、あくまでpacファイルはブラウザがWebサーバへアクセスする際にHTTP,HTTTPSプロトコルの伝送を中継してくれるプロキシサーバを指定するものです。
このあたり、WindowsPCでブラウザからインターネットに接続する時だけにプロキシのユーザー認証をしていると忘れがちになってしまいますね。
環境
Ubuntu 20.04 LTS
社内プロキシサーバーを経由する際はパスワードによるユーザー認証を要求する
手順
- aptコマンドに紐付けられているconfディレクトリ内を編集
$ sudo vi /etc/apt/apt.conf.d/proxy.conf
- 開いたconfファイル内に下記の内容を記述
Acquire::http::Proxy "http://{ユーザー名}:{パスワード}@{プロキシのIPアドレス}:8080";
Acquire::https::Proxy "http://{ユーザー名}:{パスワード}@{プロキシのIPアドレス}:8080";
Acquire::ftp::Proxy "http://{ユーザー名}:{パスワード}@{プロキシのIPアドレス}:8080";
-
apt update
するなりして、aptコマンドがリポジトリに届いていれば成功。
環境変数でのプロキシユーザー認証との違い
Linuxでのプロキシユーザー認証には他にもexportコマンドでの環境変数の設定方法がありますが、こちらはあくまでユーザー単位での認証となります。
apt
コマンドはroot権限を必要としますので、環境変数によるプロキシのユーザー認証の範囲外になります。
ですので、コマンドのconfファイルにプロキシに関する情報を記載する必要があります。