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Kubernetes ホスティングを目指して、Magento2 ログを標準出力する

Last updated at Posted at 2019-12-12

Magento2 の標準ログは monolog の StreamHandler をベースとした Magento\Framework\Logger クラスによって制御されています。

この標準ロガークラスは、ログファイルを追加したり、拡張できたりと、各種拡張方法も公式ドキュメントで案内されています。ファイルでログを扱う分にはこれで不満があることはありません。

Example - logging to a custom log file | Magento 2 Developer Documentation

しかし、Kubernetes 等のコンテナホスティングをするためには、ログを標準出力に流す必要があります。この設定変更は di.xml で上書きする必要があります。

それを行ったサンプルが以下のモジュールです。
kzkick2nd/magento2-stdout-logger

magento2-stdout-logger モジュールを利用する

こちらのモジュール( Docker/ 以下)をapp/code/に設置して有効にするとログが標準出力されるようになります。

行っている内容は monolog StreamHandler のBase クラスで出力先設定を php://stdout に書き換えて、標準ロガー Magento\Framework\Logger\Monolog のクラスを di.xml で上書きしたものです。

magento2-stdout-logger モジュールの有効化

1.app/code以下に上書きモジュールを設置します

スクリーンショット 2019-12-12 22.10.33.png

2.モジュールを有効にします

$ bin/magento module:enable Docker_LogStdout
$ bin/magento setup:upgrade
$ bin/magento cache:clean

※ 公式ドキュメント「モジュールの有効化について」
Enable or disable modules | Magento 2 Developer Documentation

3. ログが標準出力されます(docker-compose logs の例)

スクリーンショット 2019-12-12 22.17.46.png このモジュールでは標準出力にフォーマットを揃えず出力しているので、上記では Docker ベースイメージである httpd のログと混ざっています。出力フォーマットはこのモジュール内で調整すると良いでしょう。

di.xml による上書き

Magento2 ではコアコードを変更しないで柔軟な拡張性を担保するため、 di.xml によってクラスを上書きする設計となっています。di.xml による Class 上書きについて詳しく知りたい方は以下のチュートリアルを実際にやってみるのが良いでしょう。

Magentoのdi.xmlを理解しよう〜エクステンション開発上級編その3〜 | さくらのナレッジ

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