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Gopher道場Advent Calendar 2018

Day 14

AtCoder初心者が迷って調べたGo文法

Last updated at Posted at 2018-12-14

この記事はGopher道場アドベントカレンダーの14日目の記事です。

はじめに

Gopher道場3期生の@kzkiq2ndです。

道場を卒業してしばらくして、文法練習のために競技プログラミングAtCoderにGoで入門しました。
これまで初心者向けのABC114,ABC115に参加しましたが全問正解はできていません。
次こそD問題を正解しようと練習中です。

本記事はAtCoder Beginner Contestの過去問を解いている中で、どう書けばよいか迷い調べた処理をまとめました。
これからAtCoderを始めるGo入門者の方に役立てるかもしれません。

※最新の初心者向けABC115の問題はこんな感じです。
※Gopher道場すごいおすすめです!
メルペイがGopher道場をサポートする理由 #メルペイなう vol.16 #gopherdojo - mercan(メルカン)

文字列に関する処理

文字列n番目の文字はインデックスで得られる

コードポイントがとれるので、文字にするならstring()関数を通す。

	r := "Hello, playground"[1]
	fmt.Println(r) // => 101
	fmt.Println(string(r)) // => e

文字列n番目の文字の比較はシングルクォート

比較はコードポイントのままで良い。

	r := "Hello, playground"[1]
	if r == 'e' {
		fmt.Println(true) // => true
	}
	if r == "e" {} // => invalid operation: r == "e" (mismatched types byte and string)

文字コードポイント、runeに関しては以下の記事が参考になりました。
Goのruneを理解するためのUnicode知識 - Qiita

文字列の繰り返しはstrings.Repeat()

stringsパッケージの出番です。

	fmt.Println(strings.Repeat("Hello", 3)) // => HelloHelloHello

文字列に含まれるかは strings.Contains()

stringsパッケージ便利。

	fmt.Println(strings.Contains("Hello, playground", "Hello")) // => true

参考:Go言語で文字列を処理する

数字に関する処理

差の絶対値が欲しい math.Abs()

float64で扱うか、intで扱う作法が必要。

	abs := int(math.Abs(float64(-100)))
	fmt.Println(abs) // => 100

2値の最小最大 math.Max, math.Min

float64で扱うか、intで扱う作法が必要。

	var a, b float64
	a, b = 1, 10
	fmt.Println(math.Max(a, b)) // => 10
	fmt.Println(math.Min(a, b)) // => 1

べき乗 math.Pow()

	fmt.Println(math.Pow(2, 16)) // => 65536
	fmt.Println(math.Pow10(5))   // => 100000

intスライスの最小最大 sort.Ints()

	s := []int{4980, 7980, 6980}
	sort.Ints(s)             // => [4980 6980 7980]
	fmt.Println(s[len(s)-1]) // => 7980 max
	fmt.Println(s[0])        // => 4980 min

数字を文字列にする strconv.Itoa(int)

	fmt.Println(strconv.Itoa(123)) // => "123"

その他

bool型のゼロ値はfalse

ゼロ値で初期化する習慣づくりに。

	var b bool
	fmt.Println(b) // => false

参考:ゼロ値を使おう #golang - Qiita

スライスの比較はreflect.DeepEqual

戻り値がスライスのテストを書くときに利用。

ABC075Bのテストから抜粋
	input := []string{".....", ".#.#.", "....."}
	want := []string{"11211", "1#2#1", "11211"}
	if got := f(input); !reflect.DeepEqual(got, want) {
		t.Fatalf("want is %v, got is %v", want, got)
	}

文字列スライスの全探索をrangeで書けるの忘れがち

ぐっとシンプルに書けます。

	s := []string{"ABC", "DEF", "GHI"}
	for i := range s {
		for j := range s[i] {
			fmt.Print(string(s[i][j])) // => ABCDEFGHI
		}
	}

以上になります。
おすすめ文法や良い書き方、間違いの指摘があればお気軽に編集リクエストやメッセージ等お送りください。

おまけA:次に見ると良い資料

Goで始めるAtCoderのススメ(初心者向け) - Qiita

「さぁ始めるぞ!」という方には@syumai さんの入門記事を参考にするのがおすすめです。まずは標準入力が扱えれば戦えます。

AtCoder に登録したら次にやること ~ これだけ解けば十分闘える!過去問精選 10 問 ~ - Qiita

最初に解くのは、公式ページにも掲載されているAtCoder入門者チュートリアル10問がおすすめです。
記事中のサンプルコードはC++ですが、別の方がGoで解いた物もあります。

おまけB:The Go Playground便利

コンテスト中でも簡単な文法確認をしたいときにThe Go Playgroundで実行できるのが便利でした。
全体にいえる事ですが、AtCoderで使えるGo1.6とのバージョン差には注意です。

おまけC:テストファーストで解くAtCoder

Goのテストパッケージを素早く扱う練習にと、問題を解く際に簡単なテストを書いています。

ABC115A回答から抜粋
// 標準入力をパース
func main() {
	var d int
	fmt.Scan(&d)
	fmt.Println(eve(d))
}

// 問題の回答
func eve(d int) string {
	return "Christmas" + strings.Repeat(" Eve", 25-d)
}

// 回答関数のテスト
func TestEve(t *testing.T) {
	d := 22
	want := "Christmas Eve Eve Eve"
	if got := eve(d); got != want {
		t.Fatalf("want is %v, got is %v", want, got)
	}
}

回答処理を関数とした簡単なテストですが、

  1. 手元で回答検証が早く出来る
  2. テーブルテストで複数パターン検証もできる
  3. テストを書きながら回答を考える習慣がつく
  4. 振り返りにテストがついている

こんな感じで、テストファーストを習慣づけるのに良いです。

ただしAtCoderはスピード競技でもあり、テスト書いてるだけ提出が遅くなりスコア伸びは悪そうです。
本番ではテストを使わず、過去問練習でテストを書くのはメリットが多いと思います。

※テストファーストで解いた問題をまとめました。
AtCoder過去問精選10問をGo + テスト付きで解いてみた - Qiita

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