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Ruby on Railsにおける秘匿データの扱い:メリット、デメリット、および管理方法

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秘匿データとは?

Railsアプリケーションでは、APIキー、データベースのパスワードなど、外部に漏れるとセキュリティ上のリスクが高まる情報を「秘匿データ」と呼びます。これらは通常、ソースコードとは別に安全に管理する必要があります。

管理方法の選択肢

  1. 環境変数 (ENV)
  2. Rails Credentials

環境変数 (ENV)

  • メリット:

    • 簡単に設定でき、多くのホスティングサービスがサポート。
    • ローカルと本番環境で異なる値を設定しやすい。
  • デメリット:

    • 環境によって設定方法が異なる可能性がある。
    • アプリケーションが多くなると管理が煩雑に。

Rails Credentials

  • メリット:

    • ファイル内にすべての秘匿情報を集約できる。
    • 暗号化されているため、安全性が高い。
  • デメリット:

    • master.key の管理が必要であり、これが漏れるとセキュリティリスクに。
    • 初期設定が環境変数よりも複雑。

どちらを選ぶべきか?

  • 小規模なアプリケーションや、環境ごとの値の変更が多い場合は 環境変数
  • 大規模でセキュリティが重要視されるアプリケーションでは Rails Credentials

Rails Credentials の使用方法

  1. セットアップ:

    # 新しいRailsアプリを作成
    rails new myapp
    
    # 以下のファイルが生成されます
    config/credentials.yml.enc
    config/master.key
    
  2. 編集:

    # credentialsを編集
    EDITOR="vim" rails credentials:edit
    
  3. 使用例:

    # AWSの設定をcredentialsに追加
    aws:
      access_key_id: 123
      secret_access_key: 345
    
    # アプリケーション内で使用
    Rails.application.credentials.aws[:access_key_id]
    

まとめ

秘匿データの管理はRailsアプリケーションの安全性を保つために不可欠です。
環境変数とRails Credentialsの両方にはそれぞれメリットとデメリットがあり、アプリケーションの規模やニーズに応じて適切な方法を選択することが重要かなと思います。
秘匿データの管理を適切に行うことで、セキュリティリスクを最小限に抑えつつ、効率的にアプリケーションを運用しましょう。

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