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Dart の BuildRunner を使ってみよう その1

Last updated at Posted at 2018-11-30

何回かに分けて、 Dart の BuildRunner を、見ていきます。

BuidRunnerを使う事によって、ビルド時にアレコレ操作できるようになります。

例えば、Vue.dartなどの、アノテーションを利用した言語の拡張
https://github.com/kirbyfan64/vuedart

@VueComponent(template: '<p>{{uppercaseName}}</p>')
class ShowName extends VueComponentBase {
  ShowName(context): super(context);

  @prop
  String name;

  @computed
  String get uppercaseName => name.toUpperCase();
}

例えば、sass_builder のように、 scss から css を生成したり
https://github.com/dart-league/sass_builder.git


そう行った事ができるようになります。

はじめに

Dart Advent 2018 の 1日目の記事です。

1日目ということで、 最初に実行するのは、Dart関連のコマンドはビルドかなと
思い、「Dartのビルドシステム について解説」をする事にしました。

まぁ、 よーく考えたら、pub コマンドだったかな..
とも、思いましたが

解説する事

build_runner について解説します。
https://github.com/dart-lang/build

しかし、 annotation など、少し複雑な事をしようとすると、
build package だけを理解しても難しいです。

package:analyzer
package:source_span
package:source_maps

といった、ものの理解も必要です。

これらについて解説していきます。

1回目 は、 package:build の使い方

1回目では、 build runner 向けのコードを書いて、走らせるまでを、
紹介していきます。

build_runnerが走ると、変換処理が走ります。

  • 変換対象のファイルを指定する
  • 変換対象のファイルを呼び出して、アレコレ処理する

この2つを実際に試してみます。

lib/builder.dart
import 'package:build/build.dart';
import 'dart:async';

Builder helloBuilder(BuilderOptions options) {
  return new HelloBuilder();
}

class HelloBuilder implements Builder {
  // 変換する
  // 今回は、ログ表示するだけ
  FutureOr<void> build(BuildStep buildStep) async {
    print(">> ${buildStep.inputId}");
  }

  // 対象のファイルを指定する
  Map<String, List<String>> get buildExtensions {
    return {".dart": const [".g.dart"]};
  }
}

こんな感じで書けます。

また、 Builder の Factory がある場所を指定してあげます。

build.yaml
builders:
  helloBuilder:
    import: "package:hello/builder.dart"
    builder_factories: ["helloBuilder"]
    build_extensions: {".dart": [".g.dart"]}
    build_to: source
    auto_apply: root_package

で、完成。
実際に使ってみましょう。

pubspec.yaml の dependecies に 作成した物を追加して

dev_dependencies:
  hello:
    path: ../hello
  build_runner: any

以下のコマンドを叩くと、 ビルド対象の xxx.dart といったコードを一覧表示してくれます。

pub run build_runner clean
pub run build_runner build

終わり。

次回

package:analyzer について解説します。
その5くらいで、 annotation を利用して、アレコレできるようになる予定です。

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