コミュニケーションって、大事だけど大変だよね。シンプルに時間かかるし集中力削がれるし。でも、安易に楽しようとするとまわりまわって自分が大変になるな。と思ったので、書いてみる。
こんな質問をよく受ける
〇〇の仕様は××で合ってますか?
こんな質問をもらったら、「合っています」「合っていません」だけの回答でも十分かもしれない。
ただ、僕は、「合っています」「合っていません」だけの回答をした場合、
1. さらに掘り下げるための質問がくる
2. 別のルートでまた同じ質問がくる
3. 質問者が言葉通りに受け取った結果、大変なことになって相談を受ける
こんな未来の到来を幻視する。
そして、このそれぞれの未来では、以下のようなコミュニケーションが発生する。
1. さらに掘り下げるための質問がくる
質問者はきっと慎重な人なんだろう。関連して確認したいところや、もらった回答では都合の悪い部分を覆したいため、何とかポジティブな情報は無いか聞きだしてくる。
そして僕は、本来やらなきゃいけないことに加えて、チャットやチケットで延々と続くやり取りにうんざりしている。
2. 別のルートでまた同じ質問がくる
質問者の上長はきっと慎重な人なんだろう。関連して確認したいところや、部下がもらった回答では都合の悪い部分を覆したいため、何とかポジティブな情報は無いか、喫煙所で僕から聞きだそうとしてくる。
そして僕は、本来やらなきゃいけないことに加えて、チャットやチケットでやり取りを延々と続けなければならなそうな予感にうんざりしている。
3. 質問者が言葉通りに受け取った結果、大変なことになって相談を受ける
お客様はきっと慎重な人なんだろう。関連して確認したいところや、もらった回答では都合の悪い部分を覆したいため、何とかポジティブな情報は無いか、そして何とかならないか、質問者を経由して聞きだしてくる。
そして僕は、本来やらなきゃいけないことに加えて、チャットやチケットで延々と続くやり取りにうんざりしている。
こうなった経験がある人もいるかもしれない。
どんな未来でも、共通してうんざりするので、僕はこのうんざりを回避したいと常々思っている。
だから僕はどうしているのか
だから僕は、質問には書いてない情報も推察して回答したり、そもそも質問の背景を聞いたりする。
〇〇の仕様は××で合ってますか?
この質問に対して、僕が「合っていません」と回答するならこうだ。
いえ、合っていません。正しくは、△△です。
また、おそらく、お客様はhogehogeのように利用したいと推察しますので、この場合であれば××になります。
常に××の状態であるように改修も検討していきたいめ、背景やお客様の状況を詳しく教えていただけますか?
まあ、この場合でもコミュニケーションは発生するんだけど、発生し得るラリーの何回分かは省略できるだろうし、意図も読めないまま、質問者に納得してもらうことの困難さは軽減できそう。きっと、前述のうんざり未来よりはましになると思う。
答えを出す機械だと思ってんのか
僕がここで上げたのは極端な例だし、例の質問内容もなかなかアレだけど、こうやって未来のうんざりを回避している。
そして、それが戦略性のある回答だと思っている。
「戦略」とは文字通り、戦いを略すこと、つまり戦わなくて済むように考えるものだ。
本当は質問が出ないようにできれば、一番良い。
でも、その状態に持っていくのとは別に、ただ答えを出す機械に成り下がることなく、戦いを回避できる回答をしていきたい。
今まさにチャットやチケットで質問を受けた人、受けている人は、回答を書く前に、自分の回答がどんな未来をもたらすか想像してみてほしい。