Excel2010以降は、リボンをカスタマイズできるようになって、非常に便利です。リボンのほかにクイックアクセスツールバーもカスタマイズできるわけですが、クイックアクセスツールバーには以下のような性質のものを配置すると良いでしょう。
●非常に良く使うコマンドで、いまいち使いやすいショートカットキーがないもの。ショートカットキーが簡単でも、気分によりマウス操作で実行することが多いコマンド。
●コマンドとかでなくても、いつも見えるようにしておきたい情報。フォント色とか。あと、計算方法が手動になってるとかいうのは、注意しとかないと見逃すので、これも入れておく。
●ボタンを図だけで見ても何の機能なのか分かりにくいものは、クイックアクセスツールバーではなくてオリジナルのリボンに配置する。オススメのリボンカスタマイズもいずれ書こうと思います。
●クイックアクセスツールバーの左から1番目はAlt+1、左から2番目はAlt+2・・・とショートカットキーを割り当てられるので、左端の方には重要なものを配置する。
クイックアクセスツールバーの配置のやり方は
http://www4.synapse.ne.jp/yone/excel2010/excel2010_quick.html
のページに譲るとして、私のオススメ配置を書こうと思います。
図に振った番号に対応させて、ツールバーの説明を書いていきます。Excel2016のツールバーで、どうも見づらい気がします。
(01)ウインドウ枠の固定 ・・・ 押すと選択肢が分岐するやつもありますが、分岐しない方で。
(02)値の貼り付け ・・・ 超使いまくるコマンドなのに、これにボタン一発のショートカットキーがないのはなぜだ。
(03)数式の貼り付け
(04)書式の貼り付け
(05)リンク貼り付け ・・・ 例えばA1セルをコピーしてリンク貼り付けすると「=$A$1」という絶対参照式が入ります。A1~B3セルをコピーしてリンク貼り付けすると「=A1:B3」という相対参照式が入ります。実はかなり役立つコマンドです。
(06)リンクされた図として貼り付け ・・・ コピーしたセル範囲を、図として貼り付け、そのセル範囲へのリンクも貼られます。
(07)参照元のトレース ・・・ セルの数式がどこのセルを参照しているか。
(08)参照先のトレース ・・・ セルがどこのセルから計算式を使って参照されているか。
(09)中央揃え ・・・ これもよく使うのにいまいち有効なショートカットキーがない
(10)塗りつぶしの色 ・・・ セルや図形の色を、これですぐ変えたい。
(11)フォント ・・・ 明朝体とかゴシック体とか。この情報はいつも視界に入れておきたい。
(12)フォントの色 ・・・ 文字の色もいつも視界に入れておきたい。
(13)フォントサイズ ・・・ 文字のサイズもいつも視界に入れておきたい。
(14)拡大/縮小 ・・・ 印刷倍率が○○%という情報。いつも視界に入れておきたい。
(15)セルの結合
(16)セルを結合して中央揃え
(17)横方向に結合 ・・・ これは知らない人が多いのでは。
(18)セル結合の解除
(19)上書き保存 ・・・ Ctrl+sで楽勝だけど、気分的にマウスでやりたいことが多い。
(20)印刷プレビューと印刷 ・・・ Ctrl+pで楽勝だけど、気分的にマウスでやりたいことが多い。
(21)オートフィルター ・・・ Ctrl+Shift+Lでもできる。
(22)すべてのフィルターをクリア ・・・ オートフィルターで絞り込まれた状態を一気に解除するのに使う。
(23)オブジェクトの選択 ・・・ 図形とかを選択するのにこのボタンは必須。
(24)枠線の表示 ・・・ セルの枠線を表示するかどうか。
(25)コマンドボタン(ActiveXコントロール) ・・・ マクロの実行ボタンとして頻繁に使います。
(26)すべて更新 ・・・ 押すと選択肢が分岐するやつもありますが、分岐しない方で。ピボットの全更新とかで使います。
(27)トリミングツール ・・・ 図形のトリミングはしょっちゅうやります。
(28)自動 ・・・ 計算方法が自動になっているとき、チェックボックスがONになる。
(29)手動 ・・・ 計算方法が手動になっているとき、チェックボックスがONになる。
(30)図形 ・・・ 図形(オートシェイプ)を一覧から選ぶボタンです。