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既存のRailsアプリにVue.jsを導入した

Last updated at Posted at 2020-11-06

Vue.jsというのがカッコいいらしい

 カッコよくしたかった。個人開発中のサイトをカッコよくしたかった。シュッとやったらグイーンとなって、ババーンとなるようなものにしたかった。Vue.jsを導入することにした。

 彼の動作原理はまだわかっていないが、学習コストが低く、ドキュメントが充実しているらしいのでやっていくことにした。

webpackerとyarnの導入

 まずはwebpackerとyarnというのが必要らしい。

 webpackerとはモジュールバンドラーというやつで、複数のjavascriptをひとつにまとめる役割をもっている。なんのことかよく分からない。ただ、ここにいま嵌ってしまうとVue.jsを使ったかっこいいあれはできない。後回し。

yarnとはパッケージマネージャというものらしい。npmの強化バージョンらしい。ライブラリの追加や管理を容易にするようだ。そうか。

 どちらともすでに私のRailsアプリには導入されていた。Gemfileには以下の記述があった。

gem "webpacker", "~> 4.x"

 yarnはすでにインストールされていた。バージョンを確認したら問題なかった。

$ yarn -v

Vueの初期ファイルの作成

 ターミナルで以下のコマンドを実行すると、vueに必要なファイルが作られる。

$ bundle exec rails webpacker:install:vue

 
 いろいろ作られた。

viewファイルへ記述

 application.html.erbに以下の記述を追加する。

view/layouts/application.html.erb
 <!-- 略 -->
 <body>
  <%= javascript_pack_tag 'hello_vue' %>
  <%= stylesheet_pack_tag 'hello_vue'  %> 
<!-- 略 -->

 これを行うとトップページの下に「Hello View!」というものが表示される。表示ができたら成功である。やったね。

Vue.jsを覗くもの

 javascript_pack_tag をつかうとapp/javascript/packs/hello_vue.jsを読み込めるようだ。このhello_vue.jsapp/javascript/app.vueを参照している。
 ちょっと覗いてみよう。

app/javascript/app.vue
<template>
  <div id="app">
    <p>{{ message }}</p>
  </div>
</template>

<script>
export default {
  data: function () {
    return {
      message: "Hello Vue!"
    }
  }
}
</script>

<style scoped>
p {
  font-size: 2em;
  text-align: center;
}
</style>

 CSSっぽい記述なので、あまり抵抗がなく読める。どうやらテンプレートの中の{{ message }}のなかに「Hello Vue!」を入れ込んでいるらしい。試しに文字列を変えてみたらそのようになった。

 これをデータバインディングというらしい。かっこいい。

自分でVueファイルをつくろう

 いつまでもハローワールドをやっているわけにはいかないので、もっといじっていこう。自分でVueファイルをつくりたい。そのまえにさきほどのhello_vue.jsを読んでみる。たくさんのコメントが書かれているはずだ。

app/javascript/packs/hello_vue.js
//いろいろ書かれている

// The above code uses Vue without the compiler, which means you cannot
// use Vue to target elements in your existing html templates. You would
// need to always use single file components.
// To be able to target elements in your existing html/erb templates,
// comment out the above code and uncomment the below
// Add <%= javascript_pack_tag 'hello_vue' %> to your layout
// Then add this markup to your html template:

// <div id='hello'>
//   {{message}}
//   <app></app>
// </div>

//下のコード

 ちょっと面倒なので日本語に訳してみよう。

//  上部のコードはコンパイラなしでVueをつかう場合に用いる。こいつは既存のhtmlテンプレートに
// 対してあんたがVueをいじれないときに使用するものだ。
// そう、これはいつでもシングルコンポーネントのあれだ。

// 既存のhtmlになにかしらのコードをほにゃららしたい場合はしたのコードをコメントアウトしよう。
// そしてhtmlに <%= javascript_pack_tag 'hello_vue' %> を追加。
// あとは以下のdivタグを埋め込んでくれ。

 ちょっとわかった。そういうわけで、上部のコードはコメントにしてしまい、下部のコメントになっているコードをコメントアウトしてみよう。

import Vue from 'vue/dist/vue.esm'
import App from '../app.vue'

document.addEventListener('DOMContentLoaded', () => {
  const app = new Vue({
    el: '#hello',
    data: {
      message: "Can you say hello?"
    },
    components: { App }
  })
})

 これが出てくるはずだ。あとはapplication.html.erbに記述を追加しよう。

 <body>
 <!--略 -->
    <div id="hello">
      <p>{{ message }}</p>
    </div>
 <!--略 -->

 こうすると"Hello Vue!"が"Can you say hello?"になる。

 なんとなくわかってきた。あとはファイルをコピーして自分でVueファイルをつくってしまおう。さきほどのapp/javascript/packs/hello_vue.jsをコピーして(コメント部分はいらない)新たにapp/javascript/packs/custom_vue.jsというファイルを作ってしまおう。一部をちょっと修正する。

app/javascript/packs/custom_vue.js
import Vue from 'vue/dist/vue.esm'
import App from '../app.vue'

document.addEventListener('DOMContentLoaded', () => {
  const app = new Vue({
    el: '#hello2',
    data: {
      message: "聞こえますか?これはvue.jsなのです。htmlの書き込みではありません"
    },
    components: { App }
  })
})

あとはapplication.html.erbの記述を一部変更する。

<%= javascript_pack_tag 'custom_vue' %> <!-- ←追加-->
<%= javascript_pack_tag 'hello_vue' %>
<%= stylesheet_pack_tag 'hello_vue' %>

<!--略 -->
    <div id="hello">
      <p>{{ message }}</p>
    </div>
    <!-- 追加↓-->
    <div id="hello2">
      <p>{{ message }}</p>
    </div> 
<!-- 略 -->

 こうなる。

 できたぞ!!!!

おわりに

 Vue.jsは楽しい。よくわからないけど楽しくなるはず。見栄えがぐっと変わるのでわかりやすいからだ。これからも個人開発の進捗を載せながら、詰まったところを紹介していくぞ。

 応援よろしくね!

参考

take off railsの教材
https://freelance.cat-algorithm.com/lp/take-off-rails

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