プログラミング学習の延長でもって、自分のサービスをつくることにした。実体をもたないものをつくるのは不思議な感覚である。金属加工は切削の熱や振動をうけとめながらやっていくことが可能だが、ソフトウェアはそうはいかない。あまり過程が見えづらいというか、不透明だ。
教材がRailsを題材にしていたので、私もRailsでつくることにした。環境構築にひともんちゃくあったが、それもなんとかなった。ターミナルでrails newをやると、ぶぉわああといっぱいファイル群ができた。
$ rails _6.0.4.8_ new lytnote -d postgresql
すごい。昔、神様は一週間くらいで世界をつくったらしいが、これと似たようなものなのか。誰かがお膳立てしてくれたシステムに沿って私は開発をやっていくことができる。
全ての事象の意味を知ることはできないし、やろうとも思わない。アクセルを踏めば車は進む。それでいい。けれども時には挙動を修正したい時があって、どうしても中を覗かないといけなくなる。そのときにはじめて深淵に入っていく。なにかひとつでもヒントが得られたならそれでいい。脱出。
「ひとつのgithubリポジトリをうみ、かわいた地が現れよ」
「芝を生めよ増えよ、地に満ちよ」
そのようになった
デプロイまでの長い旅がはじまった。