Azureを扱う部署に配属されたものの、どう手を付けたものか...と困っていたら、上司より資格取得を進められ、そして先日晴れてAZ-900に合格しました。
試験の詳細については先駆者が色々とまとめていると思うので、クラウド初心者がどう勉強に手を付けたか、試験で困ったこと、やってよかったと思ったことなどを中心にまとめました。
筆者のレベル
・インフラエンジニア歴4年
・クラウド経験はほぼ0
(前に1度AWSで検証サーバ作ったけど手順書通りポチポチレベル)
・WindowsServerやWindows10などOS周りの設計構築経験はあり
・その他ベンダ資格は持っていない
受験までのざっくり流れ(1.5か月)
①MS提供の「Azure Fundamentals - Learn」を読んですぐ挫折
②社内の合格者がおすすめしていた市販のテキストを読む
③Azureの問題が載っているWebサイトを少しやって飽きる
④Udemyにて練習問題を2週し、分からない点を調べる
⑤MSが提供している模擬試験を実施、結果は見なかったことにする
⑥当日にPCトラブルで自宅受験を断念
⑦受験、合格!
試験勉強時間としては30Hぐらいです。
案件でもAzureを扱っていたので、そこも実質勉強時間になってたかなと思います。
①「Azure Fundamentals - Learn」挫折
MSの方でAZ-900合格に必要な知識を体系的にまとめているので、まずはこれを一通り読んで基礎をつけようとしましたが、圧倒的な情報量が機械翻訳でなだれ込んでくるので、私の頭にはしっかり入って来ませんでした...。
さすがに自分には合っていないと思い早々に撤退。
②市販テキストをポチる
社内で合格者が体験記をまとめていたので眺めていたところ、リックテレコム社から出ている「合格対策 Microsoft認定AZ-900:Microsoft Azure Fundamentals テキスト&問題集」が推されていたのでポチりました。
前提知識がほとんどない私でも、
・初学者向けに用語を1つ1つ解説してくれている
・各項目が簡潔、かつ細かく章立てされている
・イラストや表が多用されており、見やすい
↑のおかげですっと頭に入りました。
特に「POINT!」と書かれているトピックはそのまま試験に出たりしたので、もし購入されたら、しっかり抑えておいた方がよいです。
③Web問題集に飽きる
「AZ-900 問題」で検索すると無料のWeb問題サイトがヒットしたので手を付けてみました。しかし1問ごとに広告が出たり、ことあるごとにページ遷移させることが多いので、次第に面倒になりました。
④Udemyの問題集を周回
いくつかAZ-900向けの講座はありましたが、問題数あり評価もよさげだった、
「これだけで合格!AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals模擬試験問題集(7回分430問)」を受講しました。
出ていた問題がそっくりそのまま本番にというのは流石になかったですが(もしくは出ていて数問ぐらい?)、試験で問われるレベル感に近いと感じました。
ただし回答形式については本番と異なっているものも多いので(問題集はラジオボタン式、本番はカードをドラッグ&ドロップとか)、そこだけ注意が必要かなと思います。
1周目時点ですでに7割ぐらい取れており、まあ大丈夫かな~と思いましたが、万全を期すため2週目に突入。1周目で間違えた問題は一つ一つ調べ、最終的には9割以上取れる状態としました。
➄模擬試験
仕上げとして、MSが提供している模擬試験を受けてみましたが結果はまさかの5割...。うまく日本語化できていない箇所があったり、そもそもUdemyの問題形式と異なり、ケーススタディ形式で出題されている感じだったのが敗因だと思ってます。(本番は出題形式そんな感じじゃなかったけどな~...)
この時点で受験申込も終わっていたため、もう見なかったことにしました(笑)
ですが回答形式は実際の試験と変わらないので、受けられるのであれば本番のイメージトレーニングとして良いと思います。
⑥自宅受験できず
テストセンターに行くのが面倒だったので、自宅受験としました。
カンニング対策として、
・部屋の写真撮影
・PCのカメラをONとして受験スタッフとコミュニケーションをとる
必要があるとのことだったので、朝からお部屋をきれいにして、
PCの動作確認(私用PCが推奨されてます)をこなしました。
しかし受付すると、なぜかカメラ映像が相手から見えないと言われトラブルシュート。
事前の動作環境テストではOKだったのに...と思いつつ、いろいろ試しましたがうまくいかず、結局当日の受験は断念。
本当に悲しかった。
後から気づきましたが、私用PCを好奇心でWindows11にあげていたことが推奨環境的にNGだったのかもしれません。余計な事してた~。
⑦テストセンターで受験、合格
テストセンターでの受験に切り替え、後日受験会場へ向かいました。
(土曜日の受験でしたが、3日前でも予約全然空いてました)
当日持ち込み可能なものは、
・受付で渡されるメモボード(終わったら回収される)
・私物が入ったロッカーのカギ
のみです。(たぶん水分もNG)
45分の試験ですが、問題自体は25分ぐらいで解き終わりました。
序盤は見たことないサービス名や、知っているサービスでも対策していなかった角度での問題が出てきて焦りましたが、中盤以降はUdemyでやったレベルの問題に落ち着いたのでほっとしてました。
10分でもう一度見直し、分からないところはどうしようもないな~と思いつつ10分残しで終了。結果は880点で合格でした。
勝因
・初学者的に混同しがちなサービスの違いをしっかりまとめた
(ID ProtectionとInformation Protectionの違いとか、名前が似ているもの)
・サービスが有償か無償なのか、その違いがどう機能面に影響するのか整理した
(Security CenterやAdvisorはよく間違えた)
上記2つはしっかりやってよかったなと思いました。
あとはSLAや冗長化はおそらく必ず出ると思いますが、問題の幅が広くない(同じような問題しか出せない)ので、ボーナス問題かと思います。
また自分なりの工夫として、漠然とテキストを読んで問題を解くだけでなく、
ポイントをOneNoteにまとめ、後から記載箇所を検索、Updateを繰り返して自分だけの技術ノートを作ったりしてました。
↑こんな感じ
後に案件で「これどうだっけ?」と思った時もここから探せば、自分の言葉で纏まっている分、すっと記憶が戻ります。
最後に
実務経験もほぼなしでしたが、まったく問題なかったです。
テキストもUdemyも本来は費用がかかるので、そこは抑えたいというのであれば無償の方法でも全然アリだと思います。(私はしんどくて諦めました笑)
勉強スタイルはそれぞれかと思いますが、参考になれば幸いです。
応援しています。
筆者はAZ-104取得に向けてがんばります💪💪💪