はじめに
はじめまして、Qiita初投稿のよっしーです。
今年10月に転職してUiPathのプリセールスエンジニアになりました。
転職前の有給消化期間1カ月と転職後の1カ月で、UiPathの「オートメーション デベロッパー アソシエイト」と「オートメーション デベロッパー プロフェッショナル」の資格をスピード取得しました。本記事ではその体験を共有します。
UiPathの代表的な資格試験の最新情報をお届けしますので、これから受験を考えている方の参考になれば幸いです。
取得した資格
今回、約1カ月で以下2つの資格を取得しました。どちらもUiPathの設計・開発に関する知識やスキルを認定する資格です。それぞれの特徴について簡単に紹介します。
オートメーション デベロッパー アソシエイト
初心者向けの資格で基礎的なRPAスキルやUiPathの使い方を問われます。
試験は選択問題が中心で、実務経験がなくても取得可能です。
UiPath初心者がまず最初に受けるべき試験ですが、下記試験記述文書の通り出題範囲が広く、決して簡単というわけではありません。
アソシエイト 試験記述文書
オートメーション デベロッパー プロフェッショナル
上級者向けの資格で、Studio、Robot、OrchestratorといったUiPath製品全般の知識や、Robotic Enterprise Frameworkを用いた複雑なワークフロー開発のスキルが求められます。
こちらの試験も選択問題が中心で、実務経験がなくても取得可能です。
出題範囲は体感的にアソシエイト試験の1.5倍程度ですが、深い知識や細かな仕様理解が必要です。
プロフェッショナル 試験記述文書
他にもAIやテストに特化した資格がありますが、まずは開発の基礎力を身につけるため、この2つの取得を目指しました。
合格体験記
ここからは合格までの具体的なプロセスをお話しします。
資格取得の動機
UiPathには前職で少し触れた程度の経験しかなかったため、1から学び直す目的でこの資格取得を目指しました。
また、転職直後だったため、周囲に「すごい」と思われたいという気持ちもあり、11月末までに取得するという目標を設定しました。
転職直後は比較的時間を確保しやすく効率的に学習を進められたため、早めに挑戦して良かったと思っています。
使用したリソース
以下に使用した主なリソースと、その重要度を記載します。
試験記述文書 重要度:★★★★★★★
まずはこれをくまなく読んだ方がいい。絶対。
よく確認しないとアソシエイト試験の対象製品バージョンが2022.10なのに、アカデミーの対象バージョンが2021.10であることに後々気づくことになります。試験範囲はしっかり確認しましょう。
アソシエイト 試験記述文書
プロフェッショナル 試験記述文書
UiPath公式トレーニング(UiPath アカデミー) 重要度:★★★★★
試験対策には無料で提供されている公式の学習コースを主に活用しました。
アソシエイト試験の受講推奨コースである「RPA デベロッパー 基礎」とプロフェッショナル試験の受講推奨コース「オートメーション デベロッパー プロフェッショナルトレーニング」は動画での説明がわかりやすく、模擬問題も充実していました。
ドキュメントなどを読んでも文章ではわかりづらい表現もあるので、何度も見返して理解を深めました。
RPA デベロッパー 基礎
オートメーション デベロッパー プロフェッショナルトレーニング
参考書 重要度:★
「UiPath ワークフロー開発実践入門」(秀和システム出版)をちょっとだけ活用。
試験と直接つながるところは少ないですが、実際にUiPathを動かしながら理解を進めるときには役に立ちました。
UiPath ワークフロー開発実践入門
模擬試験 重要度:★★★★
試験形式に慣れるためにオンラインの模擬試験をそれぞれ5回以上解きました。
100点を取れるまでやっても本番試験ではほとんど同じ問題が出ないので、答えを覚えるのではなくなぜそれが答えなのかを理解することが重要だと思います。
解答がないのがちょっと不親切。
UiPath 公式模擬試験
ドキュメントポータル 重要度:★★★★★
UiPath製品の使い方や機能を詳しく解説する公式のオンラインリソースです
本番の試験ではドキュメントポータルから出題されることが多い印象なので、試験範囲のドキュメントを全て理解する気持ちで取り組むといいと思います。結構そこ出る?みたいなところが出ます。
UiPath ドキュメントポータル
YouTubeチャンネル 重要度:★★★
プロフェッショナル試験対策では+αで海外のYouTubeチャンネルを視聴していました。
全編英語ですが、字幕を付ければ問題なく理解できるかと思います。
こちらのチャンネルは、アカデミーでは解説が少ないLINQについての解説が充実していて大変助かりました。
公式模擬試験+オリジナル演習問題の解説もあるので、時間があればぜひ取り組んでみてください。
プロフェッショナル試験対策 YouTubeプレイリスト(英語)
スケジュール管理
有給消化期間も含めて資格取得までの2か月間、以下のスケジュールで取り組みました。
1か月目
UiPath アカデミー「RPA デベロッパー 基礎」をひたすら受講。
毎日少しでも触れるように意識して、UiPath製品の使い方や製品知識をつけていきました。
2か月目初旬
アカデミーの演習問題や模擬試験を繰り返し解いて苦手分野の対策をしていきました。
その後、勢いでアソシエイト試験にトライして無事合格しましたが、想定外の問題が結構出たので試験対策の把握が甘かったと反省。
2か月目中旬~下旬
アソシエイト試験で感覚を掴めたので、その勢いで「オートメーション デベロッパー プロフェッショナルトレーニング」に集中して取り組みました。アソシエイト試験での反省も活かして3週間ほどみっちり対策した後に受験し、無事こちらも合格。晴れて自由の身に。
私が考える効率的な学習方法
1.試験記述文書を読んで試験範囲を軽く確認する。
2.推奨アカデミーをUiPath製品に触れてみながら受講する。
3.試験記述文書を再度読んで試験範囲を確認する。
4.試験範囲を意識しつつアカデミーの内容を復習する。
5.演習問題と模擬試験を繰り返し解いてみて苦手な分野を対策する。
6.試験記述文書で範囲を確認しながらドキュメントポータルを読み漁る。
7.(プロフェッショナルのみ)時間があればYouTubeチャンネル等で不安な範囲を対策。
おわりに
記念すべき初投稿はUiPath資格試験の合格体験記を書いてみました。
最新の試験対策情報なのでこれから受験される方の役に立てば幸いです。
今はテストオートメーションとAIの分野に興味があるので、引き続き学習を継続していきたいと思います。