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BIG-IP r-Series

Last updated at Posted at 2023-05-12

BIG-IPのi-SeriesのEoSが発表されたので、r-Seriesについて調べた内容をメモ。

Hardware情報

https://www.f5.com/ja_jp/products/big-ip-services/rseries-adc-hardware-appliance
r2000/r4000/r5000/r10000 の4種類の製品ラインナップ。
iシリーズにあった、i850相当の製品はない。
iシリーズまでは BIG-IP iSeriesだったが、rシリーズからは F5 rSeriesとなり筐体からBIG-IPの名称が外れた。

r2000/r4000関連の情報

https://techdocs.f5.com/en-us/hardware/platform-guide-r2000r4000-series/title--platform-overview.html
https://clouddocs.f5.com/f5os/F5OS-A/v1.1.0/F5OS-A-1.1.0-rSeries-r4000-r2000-Platform-Overview.html
なぜか、F5OS-Aのところに割と詳しく載っている。
i2000/4000シリーズと異なり、Cupperポートが最初から搭載されている。

r5000/r10000関連の情報

参考リンク

https://techdocs.f5.com/en-us/hardware/platform-guide-r2000r4000-series.html
https://techdocs.f5.com/en-us/hardware/platform-guide-r5000r10000-series.html

Software情報

https://clouddocs.f5.com/training/community/rseries-training/html/_images/image110.png
VM Tenant (BIG-IP)
Guest Kernel TMOS & TMM
Platform SW (F5OS) K3S
Hardware ATSE, NSE, ASW, Crypto

上に書いたように、Hardwareと TMOSの間に、K8S(K3S)ベースの OS層が r-Seriesでは追加されている。
r-Seriesで動作するものを F5OS-Aと呼ぶ(VELOSで動くものはF5OS-C)。
F5OS-Aの Aは Appliance, F5OS-Cの Cは Chassisを意味する。
https://my.f5.com/manage/s/article/K03278510

現状、F5OS-Aの上では、今までの BIG-IPと同様の Softwareしか動かないが、ここを再構成する構想があり今のモノシリックな構造からモジュラー構造に変更しようとしているようだ(r-Seriesの rは re-Architectという意味らしい)。

F5OS-A

今のところcentos 7.8ベースで作られている。
https://my.f5.com/manage/s/article/K34100152
bash利用は可能だが、使用しないことが推奨されている。
コンソール接続で初期設定をした後は、Webインターフェースでアクセスして操作することを前提としている。

Management IPアドレスの設定、テナントで利用するネットワークI/Fの設定、F5OS層でのNTP, DNS, syslogの設定ができる。
F5からは、ISOイメージでF5OSは提供される (MyF5から入手する)。

F5OS-A層でのHAサポートはない

TMOS層

iシリーズと異なり、ネットワークI/Fは F5OS-Aで管理されるため、TMOS層ではLAGの設定は不要(できない)。ただし、TMOS層でも LAGの構成は把握できるため、そこは VE版とは異なる(F5OSとTMOSで連携ができている)。

https://my.f5.com/manage/s/article/K86001294
上記に記載されているように、F5OS-Aでは、17.1, 15.1系列のTMOSしかサポートされていない。
また、ここにAOMの記載があることから、r-SeriesでもAOMがサポートされていることがわかる。ただし、r-Seriesでは AOMへの ssh接続はサポートされておらずコンソール接続のみとなる。
テナントOSもF5OS-Aと同様にMyF5からダウンロードする。
iシリーズ以前のOSイメージはISO形式であったが、r-Seriesで利用するOSイメージはコンテナイメージなのでzip形式で提供される。

テナントイメージは、T1, T2, ALL, T4の4種類がある。T2では、LTM, DNSモジュールしか使用できない。基本的にALLを選択するのが良いように思う。T4はローカルディスク領域が多いという強みをもつ。T1はアップグレードができないので実験的な使用の場合に使う。

以前のBIG-IPと同様、TMOS層でHA構成を取り、冗長構成(F/O Cluster)をサポートする。

Planning Guide

参考情報

英語での解説になるが、以下の YouTube (DevCentral) の内容が参考になる。
Part 1. Introduction to rSeries: F5's Next Generation Appliance: https://www.youtube.com/watch?v=rCc5D6MEMcI
Part 2. Setup, Configuration and Backup of F5OS - rSeries: F5's Next Generation Appliance: https://www.youtube.com/watch?v=CiXkvkBWt6M
Part 3. Tenant Sizing and Deployment - rSeries: F5's next generation appliance -: https://www.youtube.com/watch?v=WKC34L1xk5Q&t=235s

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