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目標をシンプルにしたら、チームが自律的に動き出した話

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この記事は 目標づくり Advent Calendar 2024 の16日目の記事です。

はじめに

私は2023年10月に現在のチームにテックリードとしてジョインしましたが、チームのパフォーマンスは決して高くない状況でした。
この記事では、そんな状況から、目標づくりを通じてチームをどのように変えていったのかをお伝えしたいと思います。

我々は Low パフォーマーでした

下の図は、私がチームにジョインした時期のマイルストーンのイメージです。

image.png

複数のマイルストーンが並行して進行しており、リリースの順序もめちゃくちゃでした。
長いマイルストーンは半年近く開発しており、スピード感はあまりない状況でした。

チームの持つ業務の都合で仕方がない面もあるのですが、改善が必要な状況であることは明らかでした。

OKR が機能していなかった

私たちの会社では3か月ごとにOKRを設定します。
しかし、業務都合で OKR に集中できなかったり、3か月の中で注力ポイントが変わってしまうことがあり、このOKRが本来の目的である「チームを同じ方向に向かわせ、モチベーションを高める」という役割を果たせていませんでした。

結果として、当初のOKRは形骸化し、チームのモチベーションを下げる要因にさえなっていました。

目標づくりからチームを変えたかった

チームには、日々降ってくる仕事をこなすだけのマインドが少しありました。
これを変えたいと考えた私は、2024年1月のOKR設定のタイミングで、「2024年内に会社をリードするチームになろう」と声をかけました。

単なる精神論ではなく、OKRを追い求めることで最高のチームに近づいていけるような、そんな目標を作ろうと決意しました。

目標づくりで意識したこと

目標を設定する際、以下の点を特に意識しました。

とにかくシンプルにする

  • 「何を作るか」は目標に設定せず、提供した価値にも着目しないことにしました
  • その代わり、リリースした機能のボリュームのみに着目することにしました
  • 正確なパフォーマンス測定より分かりやすさを優先し、着目するメトリクスも極力減らしました

定量的にする

  • 機能のボリュームを測る方法を統一し、過去や他人と比較できるようにしました
  • 進捗を可視化し、チーム全員が現状を把握できるようにしました

共通言語としての目標

  • 目標がチーム内の共通言語、スローガンとして毎日意識されるようなものを目指しました
  • 週次の定例でも必ず目標の進捗を確認するようにしました

その結果

これらの取り組みの結果、チームは Medium パフォーマーのレベルまで成長しました。
以下の図は今年7月から現在までのマイルストーンの様子です。
image.png

2週間に1度のリリースを守れるようになってきており、開発のボリュームも倍以上になりました。
この改善はメンバーが目標達成のために自律的に考えて動いてくれた結果達成されたもので、私はあまり何もしていません!

まとめ

Low パフォーマーから Medium パフォーマーへの変革において、最も重要だったのは「シンプルで明確な目標設定」でした。抽象的な目標や複雑な指標ではなく、シンプルで全員が理解できる目標を設定することで、チームは自律的に動き始めました。

今後は High パフォーマーを目指して、開発プロセスの大きな課題を解消するなど、さらなる改善を続けていきたいと思います。

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