はじめに
はじめまして。かずさです。
本アカウントは彼女のウェイウェイと共有しているので、記事によって筆者が違う事があります。
第一回の今回は♂の方が書いていきます。
登場人物
♂:かずさ
大手Web系企業のプロダクトマネージャー。
過去にスクラムマスターの経験あり。
アジャイル開発の経験は3年ほど。
♀:ウェイウェイ
大手SIer保守開発チームのプロジェクトリーダー。
アジャイル未経験。
経緯
2018年の年始に付き合い始めたわけですが、付き合ってちょうど4週間のタイミングでウェイウェイの不満が爆発しました。
話し合いにて解決したいところですが、話をどう展開すればいいか分からない。
考えているうちに、
- その日は付き合ってちょうど4週目の最終日(4週間Sprintの最終日)
- ウェイウェイは数日前にスクラム研修を受けてきたところ
という事に気づき、アジャイルライクな振り返りで課題を可視化して解決しよう、というアイデアが生まれました。
殴られる覚悟で提案したところ、意外にノリノリで、会社用バッグから2色の付箋を出してきました(なんで持ってるの)。
振り返りルール
- 付箋を使ってKPTA形式で振り返る(KPTAが分からない方はググってね)
- 互いに話し合わず、自由にKeep(良かったこと)とProblem(良くなかったこと、改善したいこと)を付箋に記述する
- Try, Actionは話し合ってから決める
- 付箋を書き終わったら、お互いに内容を説明しながらテーブルに出していく
- 似たような付箋をまとめ、まとまり毎に話し合っていく
会社で僕がファシリテートする振り返りとほぼ一緒なルールで行いました。
僕がファシリテートする振り返りでは、最初から答え(Try, Action)まで用意してきてもらいません。
Try, Actionはチームメンバーで話し合ってから決めるべきで、最初から答えを持っていると発想が狭まってしまうからです。
ちなみに具体的なActionまで落とし込むのが重要です。
ふわっとしたTryを決めただけで振り返りを完了し、結局何をするのか共通認識がなく改善できなかった経験はどなたにもあるはず。
会社での振り返りと違う点としては2点。
ひとつはベロシティやバーンダウンチャートなどの数値を追っていないこと(何を追えばいいんだろう)。
もうひとつは、会社の振り返りでは限られた時間でROIの高いTry, Actionを見つけ出すため、チーム全体の振り返りにフォーカスし、個人的な振り返りは議題に挙げていませんでしたが、今回は時間もあるし1対1なので個人的な振り返りもOKとしました。
結果
ウェイウェイ宅のクローゼットです。これからずっとこの状態をキープしてくれるらしい。
遊びに来た友達はどう思うんだろう。
記載内容は一応モザイクかけてます。
左列の黄付箋はProblem、その隣の青付箋はAction、右列の青付箋はKeepです。
Tryをすっ飛ばしてActionまで行ってしまいました。
いくつか振り返りによって決まった内容を紹介します。
Act1: 土日は片方は会って、もう片方はそれぞれ自由に使う
僕はどうにも1人で過ごす時間が週に1日は必要なのですが、Sprint1期間中はほぼ毎週土日とも一緒に過ごしていました。
ウェイウェイのキャラクターのおかげもあって、思ったより大きな負担ではありませんでしたが、やっぱり自分のライフスタイルに合っていない付き合い方を続けると知らず知らずのうちにストレスが溜まって悪影響が出てきそうなのでProblemに挙げ、理解してもらえました。
Act2: ウェイウェイと外出する時はウェイウェイ認定の服を着る
ウェイウェイは派手なファッションが苦手で、付き合い始める前から僕の派手めファッションには抵抗があると言っていました。
ただ、僕もそう簡単にファッションの嗜好を変えれるわけがなく、互いの妥協ポイントを探ることにしました。
どういう時に嫌な気持ちになるのか聞いてみたところ、「外出した際に周りの目が気になる」、ということでした。
一緒に外出する時だけ地味めファッションにするのであれば、自分のファッション嗜好を変える必要もなく、リーズナブルなActionだと感じ、採用することにしました。
気づき
恋愛にアジャイルライクな振り返りを導入したことで得た気づきを書いていきます。
- 付箋を介することで、口では言いにくいことを伝えられる
- 十分に時間をかけて個別に付箋を書くことで、伝えたい内容を整理できる(口頭だと感情的になりがち)
- 定期的に互いの思っていることを文章化することで、互いの理解度が深まる
- ウェイウェイ宅にホワイトボード置きたい
彼氏・彼女とうまくいってない方、振り返りで恋愛も改善してみませんか。
ただ、アジャイル開発に理解のある相手じゃないと更に関係を悪化させる可能性もあるので、注意してください。
また、こんなプラクティスも恋愛に導入できるんじゃない?というアドバイスがありましたらぜひ教えてください。
ではまた。