個人アドカレでいくつか転職について触れてみましたが、ココ最近の転職活動について少し真面目に振り返ってみようと思います。長々と自分語りをしていくのでご容赦ください。
ちなみに、業務の細かい内容についてはこのブログではあえてぼかすというか触れないので、自分のポジションや行間を想像させてしまう記事になっていることはあらかじめご了承ください。
結論からいうと
自分が転職活動で感じたことなので完全に個人の意見にはなりますが、辛くて苦しい努力はなかなか実らないし、できないことはできないと割り切るのは大事という学びを得ました。また、転職を通じて色々経験することで、自分の大切にしたい軸がより明確にできたかなと思いました。
自分のキャリア
1社目はSIerでアプリ開発をしていましたが、アプリ開発は適性がないと自他ともに判断(動くものを作るのは好きですが、業務の思想やアルゴリズムを適切に設計書に落とし込んだり、テストのエビデンスをエクセルで永遠に貼り付けたりする作業がしんどい)し、社内異動で10年ほどインフラ基盤開発をしていました。インフラが思ったよりフィットしたのか、ネットワーク設計図を書いたりOSのプロパティ設計とかめちゃくちゃ楽しくて、かつインフラをやり出してから仕事の成果も出るようになったので、インフラが比較的向いていたのだと思います。
そこからもっとモダンな技術に触れたい、インフラ面でどんどん技術を深めていきたいと思い、外資ベンダーでパブリッククラウドサービスのテクニカルサポートに従事していました。インフラの裏側を見られたりしたのがとても面白かったのと、サポートとしてお客さまの期待に応えるホスピタリティ溢れる仕事も結構楽しくやっていました。
で、仕事の価値観を見つめ直した時に、技術だけ深めるんじゃなくて、自分の強みを尖らせてもっと世の中に貢献できる人間になりたいなぁと思うようになりました。そのためにはインフラ基盤の知見をさらに幅出しする必要があると考え、その中でもこれまで守備範囲になかったIoT周りの知見を深めようと思いました。そこで、あえてIT業界を飛び出して製造業でモノづくりをしていこうと思い現職に至っているような状況です。
なお、色々ポジティブな理由を書いてはいますが、転職にあたってネガティブな理由が0だったかというとそうではありません。ネガティブな理由はあるものの、最終的に転職を決断したのは上記に書いているような内容が本音ではあります。少なくとも、100点の会社は今のところ見たことがないです。
ラーニングゾーンを目指したい
さて、キャリアを築いていく中でコンフォートゾーンやラーニングゾーンという言葉を耳にすると思います。
以下にいくつか記事を引用させてもらいます。
- コンフォートゾーン
コンフォートゾーンとは、ストレスのない居心地の良い環境や精神状態のことです。
ということで、ある程度慣れて自分で出来ることが増えてくるとこの状態になる思います。
こうなってくると今自分のできる範囲でしか貢献できないなぁという状態に陥ってしまうこともあり、かつ自己研鑽じゃ限界が出てきて成長したいという欲も顔を出し始めるので、次はラーニングゾーンに身を置いてやれることを増やしていきたいなと思うようになってきます。
- ラーニングゾーン
ラーニングゾーンとは、「学びの領域」です。自分が経験したことのないことや、自分の経験値よりも少しハイレベルな要求があるゾーンです。決して居心地の良い環境や精神状態ではなく、適応するための努力を必要とします。
個人的な経験則ですが、このゾーンに入ると最初の半年くらいはなかなかきつくて、周りの人に迷惑かけながら悪戦苦闘していく日々が続きますが、色んな未知の経験や知見が徐々に積み上がってきてどこかのタイミングで自分が変わったと実感する瞬間が来ると思っています。少なくとも自分は学生時代の部活とかも含めてそういう成功体験を積み重ねてきました。
なので、環境を変えるかはさておき、同じ会社でもできるだけラーニングゾーンに身を置くようにしていきたいなと思っているのが自分のキャリアの一つの軸になっています。
転職したらパニックゾーンに突入した
まず、パニックゾーンとはどんな定義か。
- パニックゾーン
パニックゾーンとは、「混乱の領域」です。ラーニングゾーンと隣接した外側の空間であり、過去の経験が全く通用しない、過去の経験と関連性のないゾーンです。思考が追い付かず、何から手を付ければ良いかも分からない危険な状態です。
周りはどう思っているかわかりませんが、今回の転職で少なくとも自分の主観としてはこの状態に陥ってしまいました。
1社目から2社目の時はちょうどラーニングゾーンに入れたこともあり、現職もIoTの経験はこれまでなかったものの自分ならやっていけるだろう、かつ同じ感じで成長できるだろうと若干天狗状態になってしまってました。
いざ業務が始まってみると、細かい内容はこの場では触れませんが、想定している業務と異なっていたことや、過去の知見や経験もなかなか活かせない状態が続きました。
この辺りは自分の反省点で、もっと面接のタイミングでもっと深くすり合わせをしておくべきでしたが、今振り返るとなかなか面接の場だけでは把握しきれない点が多くあったなと思っています。
やっとけば良かったなと思っているのは、リーダー層ではなく現場メンバーと会話する場を作ってもらい、担当者の日々の業務を具体的なタスクレベルで話を聞けたら良かったなと思いました。
パニックゾーンに入って何が起きたか
とにもかくにも仕事が動かない状態が続きました。自分なりに不足している知識を勉強してはいたものの、これまでのキャリアの中で触れたことのない知見だったり、そもそもITの知見と関係のない学問の知見を多く学ぶ必要がありました。自分の頭ではその部分のキャッチアップがなかなか難しく、時間をかけても解決しないことが多々ありどうしていいか分からない状態が数ヶ月続きました。
しかも、自分で抱えず人に聞いているのになかなか頭に入ってこなくて申し訳ない気持ちで結構辛い状況が続きました。いや、頭に入ってきてはいましたが、めちゃくちゃ効率が悪くて、あまりにもこれまでとかけ離れた領域すぎて頭に定着する量がめちゃくちゃ少ない状態になってしまってました。
また、物理的に時間の確保が難しいことが続き、目の前のことをこなすので精一杯になりインプットもちゃんと出来ない状況が続いたので、これもどうやったら解消できるのか日々苦悩することが続きました。
何が自分に足りていないか現状把握する能力や、自己解決能力とかは若干身についた気はしますが、とにかく日々の業務が進まないし、気が滅入る状態が結構続きました。
どうやって解消したか
有識者に入ってもらうのが一番効果的でした。(これでだいぶ状況が変わりました。)専門的な知識についてはどうしても自分で解決するのが無理なので(少なくとも自分で解決するレベルの知識を身につけるには時間軸が足りなかったです)、出来ないことは出来ないと割り切って有識者に入ってもらって、自分は自分のできること+自分のやってきたことにストレッチした難易度のタスクをこなしていくことで仕事を進めることができるようになりました。
一方で、自分は何のために転職までしたのかを振り返ったときに、やっぱりインフラに関わりたくて、そこを軸にしていきたいなぁというのを改めて強く感じるようになりました。
とはいえ、色々カジュアル面談とかで他社の話も聞いてみましたが、インフラだけできるエンジニアってあまり求められていなくて、フルスタックエンジニアが欲しいと言う会社が8割くらいの感覚だったので、これからはアプリもしっかり書ける必要があるんだろうなと言うのは実感したので、IT分野の技術領域については食わず嫌いで頑張ろうと思いました。
なんでこうなったか
一つは明らかに高度な専門知識が求められるプロジェクトであるにも関わらず、知見が不足しすぎていたことが原因だと考えています。かつ、自分のこれまで経験してきたことが活かせる環境じゃなかったことも要因の一つなのかなと思っています。
次に、成果主義ということやキャリア採用なので結果を出さないといけないとか、変に意識しすぎて完璧主義になっていたところも良くないところだと思っています。もう少し失敗してもいいやと思えたらここまで考えることもなかったのかなと思っていますが。
また、自分に対して厳しく追い込む節もあるので、もっと肩の力を抜いておけば良かったなと考えています。
と思ったら自分の書いてること、これじゃないか。なんか記事まとまってるな。
記事書こうと思って調べてたら良い記事を見つけられたので、ちょっとこれを基に日々の取り組み方見直してみようと思います。
まとめ
今回の転職に挑戦してなかったら見れなかった(頭でわかっていることと実感することは全然違う)景色なので、トライしてみて良かった、かつ振り返りながらこの記事書いてみて良かったと思いました。
キャリアの築き方は人それぞれだと思いますが、こういうの意識して日々取り組んでいくことで自分の成長につなげていきたいと思います。