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celery

Last updated at Posted at 2016-04-05

celery とは

セロリ。python job queue 処理のフレームワーク。worker daemon を待機させて async 処理の仕組みを作ったり、beat daemon を起動して定時バッチ処理を組んだりする。ドキュメントはよく整備されている。

  • RDBよりも効率よく
  • backend は rabbitmq cluster や redis cluster を使う。RDB 使えるけど使わないのが best practice
  • job の流量制御は変更しやすいようにと考えられている
  • worker daemon 起動。一台に複数起動してもよし。クラスター分散させて起動してもよし。
  • job 依頼側と受け手側の両方が python で共通ライブラリ使うとかだと、どんぴしゃ

処理フロー的には AWS lambda や IBM bluemix OpenWhisk みたいな処理部分に、タスクスケジューラがついたものと考えても近い。API 定義とか気にせず処理分割を進められるのはありがたい。

worker

async job を使いたい場合は、worker daemon を起動させる。

celery -A proj worker でデーモン起動させるのだけど、proj の指定方法がわかりにくい!

ざっくりルールはこんな感じ。

  • カレントディレクトリと module 検索パスを検査対象として、Celery instance を探す
  • proj の文字列中に : があると modname:varname が Celery instance に違いない
  • proj.app がモジュールでなければ Celery instance に違いない(おいおい)
  • proj.celery がモジュールでなければ Celery instance に違いない(うーむ)
  • proj.celery がモジュールなら
    • proj.celery.app がモジュールでなければ Celery instance に違いない(おいおい)
    • proj.celery.celery がモジュールでなければ Celery instance に違いない(うーむ)
    • proj.celery 内の変数に Celery のサブクラスインスタンスが無いか調べる
  • proj 内の変数に Celery のサブクラスインスタンスが無いか調べる

つまり例示すると…

  • カレントディレクトリにある somename.py ファイルに
    Celery instance の変数 x が存在する場合
    • celery -A somename:x worker で起動する。あるいは
    • celery -A somename worker でも起動できる。
  • カレントディレクトリから見て somename/__init__.py ファイルに
    Celery instance の変数 x が存在すれば
    • celery -A somename worker:x で起動する。あるいは
    • celery -A somename worker でも起動できる。
  • カレントディレクトリから見て somename/__init__.py が存在し、
    somename/celery.py ファイルに Celery instance の変数 x が存在すれば
    • celery -A somename.celery:x worker で起動する。あるいは
    • celery -A somename.celery worker で起動する。あるいは
    • celery -A somename worker で起動する。
    • from __future__ import absolute_import を使うべし(python 2)
  • カレントディレクトリから見て somename/__init__.py が存在し、
    somename/subname.py ファイルに Celery instance の変数 x が存在すれば
    • celery -A somename.subname:x worker で起動する。あるいは
    • celery -A somename.subname worker で起動する。
  • モジュール検索パスの somename のモジュールに app 変数が存在すれば、それを Celery instance だと思い込む。
    • celery -A somename:app worker で起動する。
    • celery -A somename worker で起動する。
  • モジュール検索パスの somename のモジュールに Celery instance の変数 x が存在すれば
    • celery -A somename:x worker で起動する。
    • celery -A somename worker で起動する。
  • モジュール検索パスの somename.celery がロードできて、その中に Celery instance の変数 x が存在すれば
    • celery -A somename.celery:x worker で起動する
    • celery -A somename.celery worker で起動する。
    • celery -A somename worker で起動する。
    • from __future__ import absolute_import を使うべし(python 2)

注意深く見ていると、パターンによって app の表示が少し変わる。

celery -A somename worker
...
- ** ---------- [config]
- ** ---------- .> app:         __main__:0x106a950
celery -A somename worker
...
- ** ---------- [config]
- ** ---------- .> app:         somename:0x1585410

ややこしい元凶は proj.appproj.celery という特殊ルール。

極端にややこしいケースは Flask のドキュメント で説明がないところ。Flask は一般的には Flask instance な app 変数を作る。ところが celery も app 変数が見つかればCelery instance に違いないと思い込むので、食い違いが起こる。

回避策は例えばこのようになる:

  • Flask instance の変数名を app 以外にする
  • : 付きの文字列で指定する celery -A your_application:celery worker

beat

定時 batch を組みたいときは beat な daemon を起動させる。

celery -A somename beat

worker daemon とは別に起動させる。こちらは基本的にはスケールアウトしないので、注意して使わないといけない。

スケジュールの設定もプログラムには埋め込めず、基本設定ファイルに列挙することになるのも注意。

ところで

job queue とセロリの関係がよくわからない…そういうイメージなの…?

追記 : 今なら kafka + faust という選択肢もありますぞ。

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