概要

heroku上のrailsアプリを別アカウントに引っ越しする(dbはpostgresql)

前提

heroku cliをインストールしておく。
https://devcenter.heroku.com/ja/articles/heroku-cli

記事作成時点

heroku --version
heroku/7.47.6 darwin-x64 node-v12.16.2

アプリの移行

# 現行アカウントにログイン
heroku login

# ソースをダウンロード
heroku git:clone -a 現行アプリ名
cd 現行アプリ名

# git remoteを削除
git remote rm heroku

# git remoteを確認
git remote -v

# 設定している環境変数があれば控えておく(basic認証用パスワード等)
heroku config -a アプリ名

# ログアウト
heroku logout

# 必要に応じてruby,railsのバージョン変更、ソース修正等実施

# 新アカウントにログイン
heroku login

# 新アカウントにアプリを作成
heroku create 移行用アプリ名

# git remoteを確認（create時に自動設定されるはず）
git remote -v

# アプリのデプロイ
git push heroku master

# 環境変数を設定（必要に応じて）
heroku config:set BASIC_AUTH_PASSWORD="password" -a 移行用アプリ名
heroku config:set BASIC_AUTH_USERNAME="user" -a 移行用アプリ名

# 環境変数確認
heroku config

# アドオン追加（必要に応じて）
heroku addons:create heroku-postgresql:hobby-basic
heroku addons:create papertrail:choklad

# addon で登録されているのを確認
heroku addons

# ログアウト
heroku logout

dynoのアップグレード（必要に応じて）

webブラウザでherokuのアプリ設定画面を開く
Resources->Change dyno types->Hobbyなど

移行開始連絡

これ以降アプリ触っても責任取れない旨を通知（必要に応じて）

DBの移行

# 現行アカウントにログイン
heroku login

# メンテナンスモードにする
heroku maintenance:on -a 現行アプリ名

# ワーカーを停止しておく（あれば）
heroku ps:scale worker=0 -a 現行アプリ名

# 現行データ件数確認等（必要に応じて）
heroku run rails c -a 現行アプリ名
MyModel.count

# マニュアルバックアップする
heroku pg:backups capture -a 現行アプリ名

# バックアップ結果を確認する
heroku pg:backups -a 現行アプリ名

# バックアップのdumpファイルをローカルに取得する
heroku pg:backups:download  -a 現行アプリ名

# 現行アカウントからログアウト
heroku logout

# dumpをアップロード（例はs3）
#  好きな方法でs3にアップロード
#  ファイルを公開（パブリックアクセス）に変更
#  ファイルのURLを取得

# 新アカウントにログイン
heroku login

# リストア実施
heroku pg:backups restore 'https://kwgch-upload.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/db_migration/latest.dump' DATABASE_URL

# 移行件数確認
heroku run rails c
MyModel.count

# workerの起動（あれば）
heroku ps:scale worker=1

動作確認

よしなに

問題が発生した場合

現行アプリを再開する

# メンテナンスモードoffにする
heroku maintenance:off -a 現行アプリ

# ワーカーを起動しておく（あれば）
heroku ps:scale worker=1 -a 現行アプリ

問題が発生しなかった場合

アプリ名変更

※アプリ名を変更することで、URLも変更される

現行アカウント
現行アプリ名 → バックアップ用アプリ名

新アカウント
移行用アプリ名 → 現行アプリ名

移行終了連絡

（必要に応じて）

そのほか

本番移行前に、手順書の作成と、リハーサルの実施をおすすめします。
本番は1人でさわるより、ペアオペが望ましいです。