下北沢オープンソースカフェの河村さんが書かれたこちらの記事について自分も「せやな〜」と思ったのですが、学校の先生に限らずPCに詳しくない方は「OS」とか「ブラウザ」という概念を知らないことがほとんどなので(もちろん、それが悪いことだとはいいません)、最低限これだけは知っておいた方がいいかなと思うことをまとめました。ITプロフェッショナル各位のツッコミをお待ちしております。適宜修正・アップデートします(全部取り入れるとは限りません)。
OSとは
OSとはコンピュータが動作するのに最低限必要なソフトウェア(プログラム)のこと。Windows PCにWindows、MacにはmacOS、Androidタブレット・AndroidスマートフォンにはAndroid、とコンピュータの名前がOSの名前であることがほとんどです。iPadやiPhoneはiOSというOSが搭載されています。
この記事では、Windowsについてのみ記述しています。いずれは他のOSについても書いてみたいと思います。
Windows XP, Windows Vista
もし、これらのOSが入っているPCがあったら至急対策が必要です。これらはサポートが終了しているためです。もしかすると、インターネットに接続しないことを前提に導入されているケースがあるかもしれませんが、OS以外のソフトウェア(アプリ)が対応していないことが多いので、いずれにせよ機器の更新が必要なはずです。
Windows 7
学校に入っているWindows PCのほとんどはWindows 7が入っているかもしれません。現時点ではこれでも問題ありませんが、サポートの終了日が2020年1月14日と決まっています。つまり、授業にプログラミングの導入が決まっている2020年度にはサポートが終了しているので、こちらも今からOSのバージョンアップか機器の更新の検討が必要です。
Windows のサポート終了期限
Windows 8
Windows 8はサポートが終了していて、Windows 8.1へのバージョンアップが必要です。Windows 8のPCがあれば、Windows 8.1へバージョンアップしてください。バージョンアップにかかる費用は無料です。
Windows 8.1
こちらも現時点ではこれでも問題ありませんが、サポートの終了日が2023年1月10日と決まっています。すぐには問題にならないかもしれませんが、学校の予算が年度単位で決まることを考えれば早めに対応を考えておいた方が良いでしょう。
Windows 10
現時点で最新のWindowsです。ただ、Windows 10の中でもいくつかの大きなアップデートがあり、使用するソフトウェアによっては最新のアップデートが入っていなければ動作しない、というケースもあるかもしれません。
ブラウザとは
ブラウザとは、webサイトを見るために使用するアプリです。WindowsにはInternet Explorer(IE)やEdgeが標準のブラウザとしてインストールされていますが、これらの以外のブラウザをインストールして使うこともできます。
Internet Explorer
通称IEと呼ばれるブラウザです。現在は最新のバージョン11以外はすべてサポートが終了となっています。最新のIE11も開発元のマイクロソフト社自身が各企業に使用をやめるように通知しています。
これは、IEが古い技術で使われているためで、一部のwebサイトではIE11では閲覧できないものもあります。例えば、今年の1月に3.0にアップデートされたScratchもそのひとつです。
Edge
IEと同じくマイクロソフト社が開発しているブラウザでWindows 10に標準で搭載されています。Windows 10であれば、IEではなくEdgeを使うべきです。
ただし、webサイトによっては正しく動作しない場合があるかもしれません(私の経験値レベルで)
Chrome
Google社が開発しているブラウザです。このブラウザをいれておけばほとんどのwebサイトが閲覧可能と言えます。ここからダウンロードできます
Firefox
Mozilla社が開発しているブラウザです。このブラウザでもほとんどのwebサイトは閲覧可能と言えます。ここからダウンロードできます
その他のブラウザ
ここに挙げたブラウザ以外にもたくさんのブラウザがありますが、メジャーなブラウザは上記の通りと考えていただいて構いません。
個人的に注目しているのはBraveというブラウザです。
他のブラウザとの大きな違いは広告を表示させない機能などが標準で入っている点です。
中身はChromeと同じChromiumベースで作られていますので、そういう意味ではChromeの代わりに使えます。
子供達が使うには適していると考えられるのですが、webサイトによっては「個人情報保護機能」によって期待通りの動作にならない可能性がありますので現在自分で使ってみて、その影響範囲を見ているところです。