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IPA プロジェクトマネージャ試験 合格体験記

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はじめに

こんばんは、kuwana-kbです。
私は2015年からWebディレクターとして3年ほど働き、半年ほど前からWebエンジニアとして働きはじめました。今回は、過去に社内向けにまとめた「プロジェクトマネージャ試験 合格体験記」の記事をまとめ直しました。受験当時(2017/04)の合格体験記に加えて、現在(2019/03)の視点でこの資格試験はどうだったのかについて書きたいと思います。

本記事の内容

  • プロジェクトマネージャ試験の概要
  • 受験から2年を経て、PM試験を振り返る
  • プロジェクトマネージャ試験の合格体験記

プロジェクトマネージャ試験(PM試験)とは

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プロジェクトマネージャ(PM)試験とは、IPAが実施している「情報処理技術者試験」の中で、プロジェクトマネジメントに特化した公的な資格試験です。PM系の資格といえば、日本だとIPAのPM試験とPMIのPMP試験が有名です。PMIの方は一定時間以上の実務経験と研修が必要ですが、IPAの方は条件なく受験することができます。
以下に基礎的な情報をまとめました。

項目 内容
試験実施日 毎年 4月中頃
試験時間 合計 300分内訳 50分/40分/90分/120分
試験形式 筆記試験
四択が半分、論述が半分
試験応募資格 特になし。誰でも受験可
試験合格率 13.1%
試験費用 5,700円(税込み)
資格の有効期限 なし

当時の私の状況(2017/04)

  • Webディレクターとして新卒入社して2年
  • IT系の資格なし
  • ディレクションのスキルを定量的に表せず不安感を覚え、PM試験を受験

受験から2年を経て、PM試験を振り返る

1.PMBOKを学べた

PMBOKとはProject Management Body Of Knowledgeの略で、プロジェクトマネジメントの知識体系を意味します。これは「プロジェクトマネジメント協会」という組織がプロジェクトマネジメントの標準として策定したものです。PM試験の出題内容の内、半分くらいはプロジェクトマネジメントの中でも最も標準的な知識体系である「PMBOK」に準拠した内容になっています。PMBOKには様々なプロジェクト管理手法が内包されているので、プロジェクト管理の業務に活かせる知識が得られます。

今でも何か計画を立てる時はPMBOKにおける10の知識領域と5つのプロセスの観点で考えますが、それはこの資格試験のおかげでしょう。エンジニアとして、プロジェクトマネジメントの観点からスケジュールやリスクに対して提言ができるのは一つの強みだと思います。

2.プロジェクトマネジメントの能力を定量的にアピールできた

これはWebディレクターあるあるだと思うんですが、プロジェクト進行関連のスキルを定量的にアピールしづらいという悩みがあります。例えば、システムの場合はスキルセットとして「PHPによる開発 ○○年」といった形で、ある程度自分のスキルを定量的に表現できると思うのですが、プロジェクトマネジメントのスキルって表現しづらいんですよね。この資格はそこそこの難易度を誇るので、取ることができれば社内でも社外でも定量的なアピール材料になります。私の場合、この資格を取得したことが評価されて社内の公募に合格することができました。

※もちろん「資格を持っている=プロジェクトマネジメントができる」とは言えません。ある程度知識がある、またはモチベーションがあることをアピールできる、くらいのニュアンスで捉えてください。

3.IT業界で必要とされる広範囲の知識を学べた

PM試験では、IPAで実施される「応用情報技術者試験」レベルの知識も問われます。高度試験共通の「午前1」という試験区分なのですが、ここで問われる知識はとても広範囲に及びます(ex.ネットワーク、データベース、システム監査、etc...)。受験当時の私はWebディレクターとしてのキャリアしかなく、システム開発に関する知識があまりありませんでした。この試験である程度システム開発の基礎を学べたため、後のディレクションがやりすくなったように感じます。

注意点:あくまでプロジェクトマネジメントの試験である

PM試験はプロジェクトマネジメントに関する知識を問う試験ですので、様々なビジネス領域や業務形態の出題があります。具体的には、倉庫の管理システムの開発事例だったり、受託開発によるマネジメントの事例だったり…私はWeb系自社開発しか経験したことがなかったので戸惑いました。

この点については、試験対策を繰り返すうちに慣れていくことかと思います。しかし、Web開発に特化した勉強がしたい!という人にとっては、苦痛を伴う学習になる可能性もあります。プロジェクト管理手法を学ぶだけだったら、それ用の書籍を読んで現場で実践する方が良いかもしれません。受験を決断する前に、ご自身のキャリアパスと照らし合わせてこの資格が必要なのかどうか考えた方が良いでしょう。

総評:PMとしてのキャリアを築きたいならあり。Web系で働く場合の優先度は低め

受験当時は、Webディレクターとして自分のスキルを定量的にアピールできるものがほしいということでこの試験を受験しました。今振り返っても、基本情報や応用情報を持っていなかったため、午前1の勉強がとても身になりましたし、Webディレクターという職種のスキルをPMBOKを通じて体系的に整理できたことには意義があったと感じます。

ただ、万人におすすめできる資格ではないと考えます。例えば、Webエンジニアでプロジェクト管理手法を学びたい…と考えてる人にはあまりおすすめしません。それは、この資格試験が範囲とするマネジメントの対象が広い(Webに限らない)上に、試験勉強の労力に対するリターンが少ないからです。Web開発におけるプロジェクトマネジメントであれば、書籍で学習して現場で実践する方が良いと感じます。この資格を得ることによるリターンについてですが、Web系の界隈ではキャリアに対して資格があまり優位に働きません。AWSやGCPといった話題の技術であれば別ですが、それ以外は学習意欲のアピールになるくらいでしょう。

一方で、「Web系に限らずプロジェクトマネージャとしてのキャリアを目指したい人」にはいい資格だと思います。特に将来的にPMになってみたいと考えている人にはおすすめです。新人の方でPMとしての実績づくりができない場合に、資格でポテンシャルをアピールするという手法はありだと思います。

合格体験記

ここからは、試験対策のお話です。
受験を考えている方はよければ参考にしてください。

資格取得に要した労力

タスク 時間
PMBOK教本の読み込み 6h
午前対策本の勉強 30h
午後対策本の勉強 30h
過去問の実施 30h
過去問の振り返り 10h
合計 106h

試験中の生活

2月に申込み、勉強を開始しました。
学習期間はおよそ2ヶ月です。
平日の勉強時間は約3時間。土日の勉強時間は約6時間。
毎日やるとつらいので、3日に1回くらいは何もしない日がありました。

おすすめの書籍

試験対策で使用した書籍を紹介します。

おすすめ度 書籍名 説明
★★★★★ IPA公式サイト 過去問 過去9年分の過去問を無料でダウンロードできます。
手っ取り早く受かりたいならとにかく過去問をこなすのがよいです。
★★★★☆ 情報処理教科書 高度試験午前I・II 午前対策に使用しました。問題ごとに細かい解説がついています。知らない知識を吸収できるので、楽しく勉強できました。ただし、ページ数が多いため一周するのに時間がかかります。毎年アップデートされるので最新のものを買いましょう
★★★★☆ 情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 午後対策に使用しました。こちらも問題ごとに細かい解説がついています。試験対策本という意味では大変おすすめ。試験問題の読み方や回答の仕方を勉強する本になります。こちらもページ数が多いため一周するのに時間がかかります。
★★★☆☆ 忙しくても“これだけ”で合格する!! プロジェクトマネージャ 午後Ⅱ 最速の論述対策 午後Ⅱの論述対策として使用しました。具体的な論述の回答例が参考になりました。
★★★☆☆ プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門 PMBOKの知識をつけるために使用しました。ページ数が少ないので、試験勉強の手始めに読むのがおすすめ。試験対策的には必須レベルではないですが、PMBOKを体系的に学べるので業務では一番役立っていました。

試験日までにしたこと

午前Ⅰ対策(IT系の知識が広範囲で問われる問題。四択形式)

一番最初の試験区分だったので、まずはここから勉強しました。対策本「情報処理教科書 高度試験午前I・II」の解説を読みながら基礎的な知識を身に着け、その後は過去問を9年分繰り返しました。

午前Ⅱ対策(PM系の基礎的な知識が問われる問題。四択形式)

プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門」でPMBOKの知識を身に着けて、その後は過去問を9年分繰り返しました。普段プロジェクト進行を業務で行っている方は、一番簡単な試験区分かもしれません。

午後Ⅰ・午後Ⅱ対策(PM系の応用的な知識が問われる問題。論述式)

情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 」で問題の読み方、回答の仕方を身に着けました。その後は過去問を5年分繰り返しました。受験などで論述の経験がないと少し苦労すると思います。既に応用情報レベルの知識がある人はこちらを優先した方がよいです。(特に午後Ⅱ)

失敗談

学習計画に誤りがありまして、まず最初に過去問を1年分解くべきだったと思います。PM試験は前述の通り試験区分が4つあります。私は最初に過去問を解かず、順番に午前Ⅰから対策を初めたのですが、それは誤りだったと感じます。なぜなら私が苦手だったのは、午後Ⅰの論述だったからです。午後Ⅰの学習にたどり着いた時点で既に試験まで残り1ヶ月が過ぎていて、あまり納得のいく勉強ができませんでした。まず最初に試験問題を1年分解いてみて、自分にとって一番ネックになりそうな試験区分から着手するべきだったと感じます。

kuwana-kb
エンジニア🔰 Rust、Go、クラウドインフラ、コンテナ、CI/CDツール、資格試験に関心があります。よろしくおねがいします!
https://kuwana-kb.hatenablog.com/
caddi
製造業の受発注プラットフォーム「CADDi」を提供しています。 モノづくりに携わるすべての人が、本来持っている力を最大限に発揮できる社会を実現する。産業の常識を変える「新たな仕組み」をつくります。 「CADDi」は金属加工品のCAD・設計図の解析から複雑な物流を表現するUIまで幅広い開発をしており、常に開発環境に最新の技術をとり入れて、より良いプロダクトを作るように心がけております。
https://corp.caddi.jp/
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