概要
man
コマンドを日本語にしたいが、ロケール設定は現在のままにしておきたい場合の方法を載せています。
想定環境は、Ubuntu 22.04
です。
manpages-jaの導入
manpages-ja
は、JM Projectが作成しているman
の日本語版です。manpages-ja
は一般ユーザ向け、manpages-ja-dev
は、開発者向けです。
両方インストールして問題ありません。
sudo apt update
sudo apt install manpages-ja
sudo apt install manpages-ja-dev
manコマンドの日本語情報表示
-L
オプションを使用する方法と、環境変数MANOPT
を設定する方法の、2つがあります。
-L
オプション
man
コマンドには-L
というオプションがあり、これにja
を指定してやると、日本語になります。
man -L ja ls
環境変数MANOPT
の設定
環境変数MANOPT
に、-L ja
を指定すると、いちいちman
コマンドにオプションを設定する必要がなくなります。
export MANOPT="-L ja"
man ls
常に日本語表示する方法
ただし、export MANOPT="-L ja"
を指定する方法は、ログアウトすると設定が元に戻ってしまいます。
常に日本語を設定したい場合は、~/.profile
や、/etc/profile.d/
で、環境変数を設定します。自分だけに設定する場合は~/.profile
に記述し、サーバにログインするユーザー全てに設定する場合は、/etc/profile.d/
以下にスクリプトを設置しましょう。
vi /etc/profile.d/man.sh
# 以下を入力し、保存
export MANOPT="-L ja"
あとはログアウトして再ログインするか、source /etc/profile.d/man.sh
などで再読み込みすると、以後は常にMANOPT
が設定された状態となります。