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地方銀行でモバイルエンジニア向け社内勉強会を実施してみた

Last updated at Posted at 2023-10-05

はじめに

先日、社内で開催した「モバイルエンジニア向けの社内勉強会」が凄く実りがあったので、それについて書きました。
他の地銀や固い雰囲気のある会社さんで働いていらっしゃる方も、ぜひ社内で勉強会などをプレゼンするときに「北國銀行はやってますよ!」みたいに、この記事を積極的に使っていただけると嬉しいです。

どんな会社?

我々デジタルバリューは金沢に本店がある「北國銀行」をはじめとする北國フィナンシャルホールディングスの一員で、システム開発を中心に仕事をしています。

北國FHD.png

銀行というと「半沢直樹」のイメージが強いかも知れませんが、北國銀行は全くそんなことがありません。
少し例を出すと、こんな感じです。

  • 頭取とも会話する機会がある(何ならコーヒー飲みながら立ち話をすることもある)
  • UNIQLOのTシャツとか髪染めもOK(勿論、お客様に失礼のないように言動は注意する)

ただ求められるセキュリティ水準などは銀行基準なので、要求がとても高く面白いです。
採用活動も積極的に行っているので、もしよかったらぜひお話を聞きに来てください。

てか、なんで勉強会やるん?

実は先日とあるアプリがリリースされました。
そのノウハウが貯まってきたので、他のモバイルエンジニアに情報を共有しよう!という目的で開催しました。

ちなみにそのアプリは「北國デビットアプリ」といい、北國Visaデビットカードとセットで使える便利なアプリです。
北陸を中心とした色んなお店の紹介や現地のお得なクーポンが配信されているアプリになります。
北陸在住の方は勿論ですが、旅行で北陸へ遊びに行くときにもとってもおすすめです!

北國デビットアプリのご利用には北國Visaデビットカード必須です。
せっかくなので、この機会に手に入れちゃいましょう!

あと、余談ですが、エンジニア採用とりわけモバイルエンジニアの採用活動は非常に難しいので、社内転職制度を活用してモバイルエンジニアを増やす動きもしてます。
社内のエンジニアに興味を持って貰う機会を増やすためにも、定期的に勉強会を開催してます。

そのおかげかどうかわかりませんが、実際に銀行員の方が1人モバイルエンジニアとして、私と同じチームで働き始めてくれました。嬉しい限りです:relaxed:

いざ!勉強会

そんな感じでやろう!と決まった勉強会ですが、こんな感じで開催しました。

概要

  • 目的
    • 北國デビットアプリ(Flutter製)のノウハウを共有。
    • ネイティブ側の知見も共有。
  • メンバー構成
    • 北國デビットアプリのFlutterエンジニア
    • 銀行系アプリのネイティブエンジニア
  • 日程
    • 3日間(午前中は各チームの仕事をして、午後は勉強会。本業に影響でない程度に適宜抜けたり可能。)
  • 場所
    • せっかくなので、金沢にある北國銀行本店で実施!金沢本店.png

内容

勉強会は3日間(午後のみ)に渡って開催されました。
凄く長いように見えるのですが、突発的な業務など予想されるので少し長めにとってみました。

この判断がめちゃくちゃあたりました:sunglasses:

  • 1日目:凄く濃厚なインプットができた
  • 2日目:昨日1番盛り上がったUI・UXデザインやアニメーションの部分を活かして、既存のアプリのデザインを見直しができた
  • 3日目:気になっていたけど聞けなかった部分をまとめたり、せっかくなので勉強会の内容をQiitaにあげるべく、記事を書く時間にあてたりできた

これによって、ただただインプットする時間だけでなく、自分の中に取り入れたりする時間も取ることができて、凄く良い勉強会になりました!

Day1

一般的な勉強会やカンファレンスと同様、各メンバーによる発表を行いました。

UI・UXデザイン

内容

前半では、UI・UXとはなんぞや?という話から始まって、UIデザインのデザインシステムやUXデザインの作成ステップなどについて発表があり、後半は、実際に「北國デビットアプリ」ではどんな風に進めてきたのかを共有してもらいました。

感想

聞いていて面白かったのが、はじめはFlutterエンジニアを中心にデザインスプリントを回して進めていく中で、ペルソナに引っ張られてアイデア出しがうまくいかない時期もあったみたいなのですが、デザイナーさんに入ってもらって、自分たちが期待していた以上のデザインが出来上がってきたというのが印象的でした。
これ自体はよくある話だと思いますが、私が大事だなと思ったのは「最初からデザイナーさんに丸投げするのではなく、1度は自分たちも汗をかくこと。そしてこれを繰り返すことでデザイナーさんにお任せするスコープを絞ることができ、よりよいアプリを早く提供することにつながるので、諦めずに続けていきたい。」という点です。
実際に汗をかく、、、とても大事です。

アニメーション

内容

アニメーションの目的や効果を共有してもらいつつ、スケルトンスクリーンや自然なトランジション(画面遷移)などについて具体例をあげて発表してもらいました。
その中で、アニメーションコントローラーを使わず直感的にアニメーションを実装するのに利用するflutter_animateパッケージについての共有してもらったり、2Dのアニメーションを簡単に作成できるツール「Rive」や「Lottie」の使い方などを教えてもらいました。

感想

やっぱりアニメーションはユーザーがストレスを感じる場面でホッコリさせたり、使い方によって凄い効果をもたらすなぁと思いました。
今後、アプリを設計する際にも遊び心を忘れず、積極的に盛り込めていけたら良いなぁと思います。

状態管理とProviderのはなし

内容

Flutterにおける状態管理のお話やProvider/Riverpodの使い方などをご紹介いただきました。

こちらはもしかしたら、、、記事が別で出るかも知れないので、皆様お楽しみに〜!

FlutterとFirebase

内容

Firebaseの様々なサービスの紹介とそれらをFlutter製アプリにどう組み込むかご紹介いただきました。

FlutterとGoogleMap

内容

北國デビットアプリでは、店舗の位置情報などがアプリ内マップ上にピン止めされています。
その時のノウハウなどを共有いただきました。

ネイティブで作ったアプリをFlutterで実装すると?

内容

こちらはネイティブで作っている銀行系アプリを仮にFlutterで作るとどうなるか?というテーマで発表させていただきました。
私は普段、FlutterやAndroidネイティブアプリを触ってます。
そうした中で、Flutter専任の方にも面白いと言っていただけるように、このテーマにしました。
認証周りのライブラリで、プラットフォーマーが公式で対応しているのがネイティブしか無い部分だったり、webview_flutterのつらみだったり、脱獄チェック周りの話など色んな切り口からお話しました。

嬉しかった感想

有り難いことに大変反響がよく、ぜひチームに来てほしい!みたいなことを言っていただけて、本当に嬉しかったです:blush:

Day2

当初は違うことをやろうとしていたのですが、思った以上にDay1の学びが多く、せっかくならその内容をアウトプットしたい!ということで、「女子ハンドボールチームHoneybeeアプリのデザインを再検討してみよう!」というテーマで実施しました。

Day1のデザインスプリントのミニ版をやってみたのですが、普段使わない部分を使ったせいかとっても疲れました。
ただお陰様でより素敵なUXを実現するため、色んな新しい機能やデザイン案などが生み出されて、とても実りが多かったです!
いつかアプリの中に組み込んで、リリースできる日が来ると嬉しいなと思います。

ドリーちゃん🐝                                           
qiita_honeybee_icon.png

余談ですが、女子ハンドボールチームのマスコットのドリーちゃん🐝
Honeyちゃんでも、Beeちゃんでもなく、ドリーちゃん:kissing_heart:

Day3

3日目は、みんなで話し合った結果、勉強会で得た知見をみんなで振り返りをしたり、Qiita記事を書いたりして知識の定着を目的とした時間にしました。
いまこの記事を書いているのも、まさにこの時間です!
はい、3日目に既に記事書いてます!:sunglasses:

おわりに

今回、社内の勉強会を実施して技術的な部分以外にも多くの学びがありました。
普段関わりの少ない他のチームのメンバーと仲良くなれたり、テレワーク中心の私にとって凄く楽しい時間でした。

今後も継続的に目的や参加者ターゲットを変えつつ、実施していきたいなと思います!

最後に、採用活動は継続的に行っておりますので、少しでも興味を持った方がいらっしゃいましたら、以下のHPからお話を聞きに来ていただければとっても嬉しいです!待ってま〜す!

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