比較の観点
- 値段
- バウンス対策
- 時間単位(秒、分、時間、日)の送信上限
- 日本語サポート
- 固定IPアドレス
両サービスとも便利な機能があるが、今回は触れず、上記の観点から比較していく。
無料プラン
SendGrid
-
バウンス対策
- ソフトバウンス:
宛先がメールを受け付けない場合、
Deferredイベントを発生させる。
メールが受け付けられるまで最長72時間自動的に再送を続ける。
再送間隔は徐々に長くなる。
一定時間経過しても受け付けられなかった場合、
宛先アドレスをブロック(Block)リストに登録して、
Blockイベントを発生させる。 - ハードバウンス:
宛先アドレスをバウンス(Bounce)リストに登録し再送は行わない。
Bounceイベントを発生させる。
バウンスリストの確認と削除
- ソフトバウンス:
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送信上限
- 12,000通/月(秒、分、時間、日あたりの上限なし)
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日本語サポート
- 問い合わせ◯
- ドキュメント◯
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固定IPアドレス
- 使用できない
mailgun
-
バウンス対策
- SendMailとほとんど同じ。違いは、Mailgunが72時間ではなく、最大24時間自動的に再送信すること。
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送信上限
- 5,000通/月(秒、分、時間、日あたりの上限なし)
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日本語サポート
- 問い合わせ△(Google翻訳を介してやりとり)
- ドキュメント✕
-
固定IPアドレス
- 使用できない
両サービスともに、無料プランでは固定IPアドレスを使用できない。要件として固定IPアドレスが必須となっている場合、有料プランで対応する。
共有IPについて (SendGrid公式ドキュメントから引用)
複数のお客様でIPアドレスを共有するプランでは、原因となったアカウントの特定や対処、解除申請をSendGrid社にて実施いたします。
共有IPアドレスを利用する場合、他のお客様による送信の影響を排除することはできないためDeny Listへの掲載リスクは常に存在します。
掲載された場合、SendGrid社では解除に向けた原因究明、対処を速やかに実施いたしますが、解除するかどうかはDeny List側の判断になるため早期解決は保証できません。また、掲載原因に対する対処が完了するまでは、再発の恐れがあるため別のIPアドレスへも変更されません。
悪意のあるメールが送信されてしまうと、
・そのメールを受信した第三者に対して損害が発生する可能性があること
・送信に利用されたIPアドレスだけでなく、SendGridサービス自体の信頼性を損ねること
から、対応は慎重に行われ、解決までには一定の時間を要すること、ご理解くださいますようお願いいたします。
上述の理由から、根本的な解決策として、お客様専用のIPアドレスを占有できるProプランのご利用をお勧めしております。
有料プラン
固定IPアドレスが使用できる最安プラン
SendGrid
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値段
- 10,000円
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バウンス対策
- 無料プランと同じ
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送信上限
- 100,000通/月
- 上限超過時0.106円/通
- スループットはおよそ30,000メッセージ/秒
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日本語サポート
- 無料プランと同じ
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固定IPアドレス
- 使用できる
mailgun
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値段
- $80
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バウンス対策
- 無料プランと同じ
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送信上限
- 100,000通/月
- $ 0.80 / 1000のメール 情報
- $ 1.20 / 100の検証
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日本語サポート
- 無料プランと同じ
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固定IPアドレス
- 使用できる
まとめ
要件として固定IPアドレスが必要かどうか、月にどのくらい送信するのかによってプランを変更する。
日本語サポート面から基本SendGridを選択するが、値段を重視するとmailgunの選択も見えてくる。