74hc4052aは汎用IC、74ファミリーのアナログマルチプレクサです。
74ファミリーのアナログマルチプレクサは74hc4051~74hc4053まで3種類あります。
見本として秋月で売っているTC74HC4052APを使用します。
ちなみに74ファミリーの命名規則は下記の表の通りです。
TC | 74HC | 4052 | A | P |
---|---|---|---|---|
企業 | ファミリー | 論理回路 | 特性 | パッケージ |
東芝 | High-speed CMOS | アナログマルチプレクサ | 通常品 | DIP |
アナログマルチプレクサとはいわば切り替えスイッチのようなものです。
2進数で0~3までA,Bに入力し、その数字に対応したpinとCOMピンが接続されます。
それが2回路は言っています。つまり、
入力値 | INH | B | A | X-com | Y-com |
---|---|---|---|---|---|
0 | 1 | 0 | 0 | 0X | 0Y |
1 | 1 | 0 | 1 | 1X | 1Y |
2 | 1 | 1 | 0 | 2X | 2Y |
3 | 1 | 1 | 1 | 3X | 3Y |
/ | 0 | / | / |
Aが1の位、Bが2の位になることに注意してください。
INHpinをLOWにすると、すべての出力端子がLOWになります。
入出力ピン(0X~3X、0Y~3Y)とCOMピン(X-com、Y-com)は双方向に、アナログ電圧を印加することができます。
その他のアナログマルチプレクサ
74HC4051は、74HC4052と違い、0~7までをA,B,Cに入力し、COMピンと0~7が接続されます。
74HC4053は、0~7までをA,B,Cに入力し、COMピン(X-com、Y-com、Z-com)と入出力ピン(0X,1X,0Y,1Y,0Z,1Z)が接続されます。
実験
555を用いた交流信号をY-comピンに入力し、A,Bの値を変化させ、0Y~3Yピンを観測します。
今回は交流信号を入力するのでVEEに-5を印加していますが、0V~5Vの信号のみを扱うのならばGNDに接続してかまいません。
X、X-comは使わないので5Vにつけておきます。GNDでも構いません。




4chオシロ()でしっかりと波形を観測できました。
多少乱れはありますがおそらくただの接触不良なので大丈夫です。
終わりに
このブログは記憶力皆無の未来の私に向けたものなので、わからない部分があるかもしれません。
ゆるして