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Airflowのデータベースの話

Last updated at Posted at 2019-10-08

Airflowはいくつかのコンポーネントから構成されており、その一つにデータベースがあります。
あまり情報がなかったので、簡単にまとめてみました。

Cloud Composerのアーキテクチャー図だと、右上の「Tenant Project」にある「Airflow Database」の部分の話です。

いじってみる

どんなデータがあるかは、動いているAirflowのデータベースにクエリ投げるとわかりやすいです。

GUIから

Airflow画面からは、ヘッダーの「Ad Hoc Query」からデータベースにアクセス出来ます。
ちなみに、クエリー結果をCSVでエクスポートすることも出来ます。
スクリーンショット 2019-10-08 12.40.33.png

puckelさんのDocker

を使っている人は、

docker run -v ホストのディレクトリ:/usr/local/airflow -d -p 8080:8080 puckel/docker-airflow webserver

のように起動すると、ホストのSQLite3クライアントからアクセス出来て便利です。

Cloud Composer

そのうち書きます

DBの実体

Airflowのドキュメント曰く、「you should be able to use any database backend supported as a SqlAlchemy backend」らしいので、データベースの実体は、システム構成次第で、MySQLにもPostgreSQLにもSQLite3にもなりえます。
(ただし「We recommend using MySQL or Postgres」らしいです。)

ちなみに、Cloud ComposerのデータベースはMySQLのようです。
(ドキュメント見つけられませんでしたが、GKEのairflow-sqlproxyのDeployment Detailsから確認出来ます。)

どんあテーブルがあるのか

1.10系にあるテーブルをリストアップしてみました。

ちなみにテーブル作っているのはソースコードでいうとここらへんで、alembicというツールを使って管理しているようです。

テーブル 概要
alembic_version alembicの情報
chart Airlfowデータベースをグラフ化するChart機能の設定
connection 外部システムへの接続管理するconnection
dag DAGの情報
dag_pickle ?
dag_run DAGの実行(dag_run)の情報
import_error ?
job 内部処理(後述)
knonwn_event ?
known_event_type ?
kube_resource_version KubernatesExecutorの何か?
kube_worker_uuid KubernatesExecutorの何か?
log タスクのログ(workerで実行されたコマンド内容など)、および、UI画面での表示の履歴
sla_miss 一定のスケジュールで実行されなかった時(SLA miss)の情報
slot_pool タスクの種類によって同時実行数を制御するpoolの設定
task_fail 失敗したタスクインスタンスの履歴
task_instance タスクインスタンスの履歴
task_reschedule ?
users 認証・認可
variable 設定をAirlfowに保持出来るAirlfow Variable
xcom タスクインスタンス間の情報のやりとりに使うxcom

いくつかのテーブルの話

たくさんありましたが、知っておくと楽しそうなテーブルをいくつかご紹介。

dag_run

status・start_date・end_date・execution_dateに加え、DAG Runのパラメータ(※)なんかも確認出来ます。

※ Airflowでは、CLIからtrigger_dagオペレータ、もしくはTriggerDagRunOperatorからのキックでパラメータをDAG Runに設定出来ます。

参考:

job

Airflowは「ジョブ管理システム」や「ジョブスケジューラ」と呼ばれるソフトウェアですが、ここのjobは、Airlfow内部の処理単位で、「 Jobs are processing items with state and duration that aren't task instances.」らしいです。

具体的には、jobにはScheduler処理や、Backfill処理Worker処理の三種類があり、jobテーブルには、それらの履歴が残っています。

xcom

Airflowのタスクインスタンス同士が情報をやりとりする時は、このxcomテーブル経由で行われます。
すなわち:

  • このテーブルを見ることで、過去のDAG Runのxcomを確認出来ます
  • xcom経由でやり取り出来るサイズは、テーブルの型に制限されます
    • 大量データはS3/GCSなりに保存して、XCOMにはパスだけを置くのが良さげです
  • xcomを使っているDAGの実行が増えるにつれ、テーブルの容量も増えます

Variable

Airflowのコンセプトページにはgetの例しかないですが、テーブルに保存しているだけなので、実はsetも出来ます。
(xcomと同じくサイズには制限があります)

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