はじめに
グループデジタルソリューションセンター(以下、GDSC)の採用・人材育成・組織マネジメントを担当するIT組織戦略チームから、今日の記事をお届けします。
IT部門って忙しいですよね。DXの時代の流れもあり、案件はどんどん増えていきます。
次から次に各所からの依頼が飛び込み、皆さん大忙し。
その割に、 「IT予算がこんなに大きいの?」
「IT部門が何をやっているかよくわからない。何にそんなに忙しいの?」
なんて部外者から言われた経験はありませんか?
私はあります。腸が煮えくり返りながら、どうしたものかと考える日々です。
目指したいのは透明感
肌には透明感が欠かせないですよね。弊グループの製品は肌の透明感に…
おっと、話題が違いました。先述したような腸炎上事象がなぜ起こりやすいのか考えた結果、最近見えてきたことがあります。とにかく大事なのはアクションの透明感!周りが見えるということは、組織マネジメントにとって非常にプラスだということです。
透明感が必要なのは肌だけじゃないということですね。
アクションの透明性を高める効果は、対部外、対部内それぞれ以下の通りです。
【対部外】
IT部門が会社の戦略に対してどのようなアクションをとっているかの理解を得て、共感性を高める → IT部門の社内プレゼンスの向上
【対部内】メンバークラスまで自分の担当案件だけでなく、会社の戦略に向けての視野を広げる。他の案件との関連性を可視化する → 主体性の向上、判断の質・精度の向上
まず私たちが目指すのは後者、対部内への仕掛けです。
(今後もちろん部外への試みも行います)
というのも、私たちGDSCはポーラ、オルビスをはじめとする
各ブランドのIT部門が統合した総勢90名の大所帯の部門です。
部門統合の目的の一つはブランドシナジーですが、
巨大な組織ゆえ、それも簡単ではありません。
元々仕事の進め方も違う、文化も違うといった背景もあります。
透明性どころか隣のチームの人の顔はわかるけど、
業務も戦略もよく知らないという課題に直面していました。
ですので、まずは部内からアクションの透明性を高める働きかけにチャレンジします。
具体的には以下に続きます。
案件思考→戦略思考へ
つい業務に追われると追いかけてしまうのは案件の進捗。もちろんQCDは大事な観点ですが、忘れてはいけないのはその案件がどの戦略と紐づいているかを意識することです。さらに部門の戦略だけでなく、会社全体の戦略、ミッションとの繋がりを意識することは判断の質を変えていきます。その意識によって戦略実行スピードの加速を目指し、業務進捗のマネジメントを変革します。
実際どうやって?(初手)
AS IS
チーム毎の案件管理
チーム毎の進捗報告(マネージャー→部長、役員) → メンバーからは戦略全体の進捗、他チームのアクションは見えない(案件思考になりがち)、資料の個別作成
TO BE(これから)
重点戦略にまつわる案件の進捗を1つのプラットフォーム(今回はBacklogを使用)で管理
**■具体的な使い方 **
Backlogの管理項目を駆使し、
戦略の単位で案件を束ね、進捗と繋がりを可視化
種別:重点戦略テーマ
カテゴリ:チーム
マイルストーン:報告の単位(ブランド、予算分類)
状態:KPIに対する進捗状況(◎~△の定性とN%の定量) ※ガントチャートのフィルタを用途に応じて使い分けることで、場に合わせて状況把握が可能(例:同じ案件でも、チーム単位、戦略単位での位置づけ情報把握ができる)
■期待できる効果
メンバーもマネージャーも戦略全体の状況を把握でき、
周囲のチームの状況もつかみやすい
個別の会議資料が減り、資料の準備工数も削減できる
今後のアクション
これは初手です。
スイカゲームでいったらやっとリンゴくらい。
いや、運用はこれからなのでまだブドウかも。
ここからスイカにしていくには透明性を高める運用の整備、工夫が必要です。
今後手掛けていきたいのはこの辺り
案件管理と工数管理の連動:ヒト
案件管理と投資管理の連動:カネ
ビジネスリソースをいかに最適に配分していくかという部分の透明性も高め、経営判断とリンクさせながらIT戦略を実現していく組織を目指していきます。
GDSCで働くメンバーが会社全体の戦略にどう貢献しているか実感を持てる、そんな仕組みを設計していきたいと考えています。
目指せ!透明感のあるスイカ!(違う話になってきた)
運用開始後の奮闘はぜひまたの機会に。
弊社では一緒に働く仲間を募集中です
現在、様々な職種を募集しております。カジュアル面談も可能ですので、ご連絡お待ちしております!
募集内容等の詳細は、ぜひ採用サイトをご確認ください。 https://engineer.po-holdings.co.jp/
この記事の内容は、11月26日に開催された「ITR ITTREND2024」にて、
サイボウズ社の広井様がご講演された「コミュニケーション基盤としてのIT戦略」からインスパイアを受けて執筆しております。
この場をお借りして、改めて感謝申し上げます。