Googleがクラウド開発環境Colaboratoryを公開しているので、この仮想環境でOSSをビルドしてみます。
この仮想環境にはUbuntu 18.04と、深層学習するためのPython, Tensorflowなどが用意されていますが。それだけで足りない機能はOSSからビルドすることになります。
Ubuntuのコマンドは頭に!をつけることで使えますが、なぜかcdだけは%でないと動作しません。これを踏まえてOpenCVをビルドしましょう。(OpenCVはpipでバイナリをインストールできますが、OpenCVはとりあえず実装した関数も多く、独自に最適化を施すのが普通です。私は)
OpenCVをクローンします
!git clone https://github.com/opencv/opencv
ビルドに必要なライブラリを適宜インストール
!apt-get install cmake clinfo ffmpeg cuda-toolkit-9-2
!apt-get install libavcodec-dev libavdevice-dev libavformat-dev libavfilter-dev libavutil-dev libswscale-dev libavresample-dev
ここではバージョン3.4.3をbuildフォルダーにビルドします
%cd opencv
!git checkout 3.4.3
!mkdir ../build
%cd ../build
!cmake ../opencv
!make
ビルドしたバイナリーデータは、このままではColaboratoryの12時間制限で仮想環境ごと消えてしまうため。Google Driveにzipで保存します。
from google.colab import drive
drive.mount('/content/drive')
!zip -r /content/drive/'My Drive'/OpenCV-3.4.3.zip bin lib
次回から、このライブラリを死闘する場合は、Google Driveから仮想環境に解凍して利用します。