「はじめての ConTeXt」に続く一連のポストです.
ConTeXt MkIV が動作する,新しめ(2012年半ば以降)の環境であれば,日本語がとりあえず印字できる.たとえば以下のようなファイルを作る.
\definefont[testfont][ipaexm][script=kana,language=jan]
\starttext
\startscript[nihongo]
\testfont
ひらがな,カタカナ,および漢字。
\stopscript
\stoptext
そしてコマンドラインで context test2
とすると,test2.pdf が得られる.スクリーンショットを撮ってみた結果は以下の通り:
とにかく,日本語が問題なく通ることは確認できる.
日本語に関する実装は発展途上であり,以下に emph (初期設定では斜体表示)で示した部分は今後変更されることもあり得る.
- script= kana
- language= jan
- \startscript[ nihongo ]
特に, kana については Hans から私が相談を受けたまま,代替案が見つからずこのまま進行している.ただ,kana など,かなを中心とした筆記法は,幼児・小学校低学年向けの分かち書きのためにとっておきたいとは思っている.
韓国語に対しては hangul,中国語に対しては hanji なので,対応するのは「漢字かな交じり」だろう.しかし,「漢字かな交じり」を表現する,よく知られた短い言葉がなくて困っているわけである.インターネット番号管理機関(Internet Assigned Numbers Authority, IANA)で登録されているのは Jpan だそうだが,読者の皆さんはいかがお考えだろうか?