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【第2回】Railsのjoinsとleft_outer_joinsの挙動と違いをまとめた

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前回はN+1問題が発生する状況とタイミングについて解説しました。
【第1回】RailsのN+1問題と解決するためのメソッド完全版
もしまだご覧になっていなければ、一読していただけると理解がスムーズになります。

本記事の内容

今回はN+1問題を解決するメソッドを5つ紹介していきます。

  1. joins
  2. left_outer_joins <=(本記事ではここまで)
  3. eager_load
  4. preload
  5. includes

joinsメソッド

SQLのINNER JOIN句が発行されます。(内部結合)
内部結合とは、指定したそれぞれのテーブルのカラムの値が一致するデータだけを取得する方法のことです。
内部結合についてはこちらを参考にすると理解しやすいです。
内部結合を行う(INNER JOIN句)

使い方

例1
モデル名.joins(:関連モデル)

軸となるモデルに対してjoinsメソッドを呼び出し、引数で関連モデルを指定します。

例2
モデル名.joins(:関連モデル)

joinsメソッドは、関連モデルにあるカラムで絞り込みたい場合に使います。

例3
User.joins(:post).where('post.title = ?','ruby')

例3では、UserモデルとPostモデルを結合したうえで、whereメソッド(WHERE句)を使いPostモデルのtitleカラムがrubyの投稿を取得しています。
このように、joinsメソッドは、関連モデルにあるカラムで絞り込みたい場合に使います。

left_outer_joinsメソッド

SQLのLEFT_OUTER_JOIN句が発行される。
参考:SQLではOUTERを省略し、LEFT JOINと書くこともできる。

使い方

例1
モデル名.left_outer_joins(:関連モデル)

軸となるモデルに対してleft_outer_joinsメソッドを呼び出し、引数で関連モデルを指定します。

例2
User.left_outer_joins(:post)

left_outer_joinsメソッドは、軸となるモデル(ここでいうところのUserモデル)の全レコードと、関連モデル(Postモデル)の指定した条件にマッチするレコードを取得します。

下記の記事がわかりやすくまとめてあります。
参考:LEFT (OUTER) JOIN (左外部結合)を使ってデータを取得する

例3
User.left_outer_joins(:post).where('post.title = ?','ruby')

joinsメソッドとの大きな違いは、軸となるモデルの全レコードを取得することです。
必要に応じて使い分けるのがよいでしょう。

まとめ

  • joinsは、内部結合をおこない、指定したそれぞれのテーブルのカラムの値が一致するデータだけを取得する。
  • left_outer_joinsは、軸となるモデルの全レコードを取得し、関連テーブルの条件にマッチしたレコードを取得する。
  • joinsメソッドleft_outer_joinsの違いは、軸となるモデルの全レコードを取得すること。

5つのメソッドすべてを紹介しようと思いましたが、長くなりそうだったためここまでとします。
eager_load以降のメソッドは、joinsやleft_outer_joinsとはまた挙動が変わってくるので、ちょうどいいかなと思います。
それではまた次回、よろしくお願いします!

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