※不躾なタイトルですみません。内容は至って真面目です。
はじめに
うるるでバックエンドエンジニアをしております、栗原と申します。
普段はバックエンドを中心にコーディングを伴う開発業務をおこなっているのですが、
昨年度に引き続き人事部門からお声掛けいただき、
2年連続で弊社「株式会社うるる」における新卒部門のエンジニア採用の面接官を兼任しております。
ちょうど12月初週という時期は就活の山場のひとつである時期かと思いますので、
ここはひとつ「面接官目線で見た時の成果物レビュー」というテーマで記事を書いてみようかと思います。
そもそもなぜ、企業(面接官)は成果物を欲するのか?
エピソードトークでは表現することが難しい、あなたの現時点での「技術力・スキル」を目視確認するため です。
見るべき観点の比重や合格ラインはもちろん企業ごとに差はありますが
- 現時点の技術力はどの程度あるのか
- 成果物作成にあたる課題設定が優れているか
- 成果物からその人ならではのユニークさを感じることができるか
おおまかにこの3点のレベルを定性・定量で測る形になるのはどの企業でも大きくは変わらないと思われます。
(※To:面接官の方へ:こういう観点でも見ているよ!というのがあればぜひ教えてください!)
そこに愛はあるんか!?「愛 = 気遣い」編
あんた!成果物を渡す上で「そこに愛(=気遣い)はあるんか!?」
※不躾なサブタイトルですみません (本日2度目)
提出する成果物において、あなたの気遣い1つで面接における質問が有利に働くかもしれません(注:≠ゴマスリ)
成果物にちょっとした気遣いがあるだけで双方にリターンがある
あなたの目線から見た場合、
「いかに短時間で自分の成果物を見てもらえるか、理解してもらえるか?」
この1点が出来ていると、あなたを知ってもらうチャンスをグッと増やすことができます。
なぜなら面接官があなたの成果物の理解が進んでいる状況を作ることで、
「限られた面接時間の中における成果物そのものの説明時間を短縮できるので、あなたを知るための質問をより増やすチャンス」 に繋げられるからです。
そこに愛はあるんか!?「愛 = 情熱」編
あんた!自分の作ったプロダクトに「そこに愛(=情熱)はあるんか!?」
※不躾なサブタイt(以下略
「言われた通りにそのままやるだけ」は厳しい世界
エンジニアという仕事は「仕様通りにモノづくりをする」ということが要求されるお仕事です。
仕様を守らないプログラムはただのカオスになってしまいますからね。
では「言われた通りにやるだけでいいのか?」と言われると答えはNoです。
なぜならエンジニアは「求められる機能をどう実現するか?」を考えて作り上げるお仕事だからです。
少し言い方を変えると「どのような技術的手段を用いてあるべき姿に近づけられるか」が問われる仕事であり、
その「技術的手段」の吸収が速い(=豊富な手札を持つ)エンジニアは「情熱」を持っている方が多いです。
我々はモノづくりを楽しめる人と仕事がしたい
前述の背景もあり我々は 義務感では無い何か を持ってモノづくりが出来る方かを見ています。
(※私は勝手に「義務感ではない何か」を「情熱」と表現しています)
つまり「成果物に対してどこまで愛(情熱)を持って対応できたのか?」を通じて
「この方は将来絶対伸びる!」というポテンシャルがあるかを確認しているわけです。
では、あなたは何をするべきか?
具体的に記述すると下記の2つに集約されるのではないかと思っています。
- 成果物をすぐに理解して貰える状態を作る
- 成果物に情熱を注ぎ、語れるようにする
成果物をすぐに理解して貰える状態を作る
まず、すぐに実践出来るのは 「成果物に関する簡潔な説明を入れること」 です。
このアプリはどんなアプリなのか?どんな顧客を想定して作ったのか?どんな特徴があるのか?
これを簡潔にまとめたサマリが用意されているだけでも面接官のアプリケーションの理解度は大きく変わります。
GithubのReadmeでも別添のドキュメントでも構わないので、アプリケーションの説明はぜひ入れましょう!
そして可能であれば、アプリケーションがすぐ動く形でサンプルが提供されていると理想です。とにかく動作確認のための事前ステップが少なければ少ないほど、面接官目線では非常に助かります。
成果物に情熱を注ぎ、語れるようにする
成果物を作るまでの過程・時間であなたは何を考え、何をエネルギーに作り上げましたか?
好奇心?使命感?探究心?それとも社会的地位のため?
何にせよ、作り上げたのであればあなたに何かしらの原動力があったはずです。
その原動力はぜひ言語化できるようにしておくと良いでしょう。
原動力が言語化できると自然と、成果物に対する見え方も変わってくると思います。
ところで偉そうに言ってるお前には…愛はあるんか!?
愛があるように、善処させて頂いております…!
前述の通り時間の制約があるので、成果物の100%を見切ることは出来ておりません。
それについては本当に申し訳ないです。
ですが、どんなに時間が切羽詰まっていても頂戴した成果物はコード含め必ず目を通すようにしております。
成果物の提出を依頼した企業・面接官としての責務、というのも勿論ありますが、
純粋に自分が「この方はなぜこれを書いたのか、作ったのか」を考えるのが好きだからというのもあります。
そして「この分野に関心があるのかな?」「なんでこれを選んだのだろう?」と
成果物を通して人となりを想像しながら質問リストをしたため、面接官としてお会いしております。
まとめ
今回はエンジニアの新卒面接官として携わっている目線から1つ記事をおこしてみました。
内容は少しおこがましい部分があるかもしれませんが、
「成果物って何を見ているの?」と疑問に思った方へ、1つでも気付きに繋がれば幸いです。
そして運良く(悪く?)栗原が面接官として当たったその際は、
ぜひあなたのお人柄と成果物を知りたいので、時間が許す限り色々教えてください。
みなさまにお会いできるのを楽しみにしております!
最後に改めてお約束のフレーズだけ書きまして締めとさせて頂きます。
本記事は私個人の意見によって記述されたものになります。
本記事に記載されたことを実践したことによる責任の一切について責いかねます。
また本記事は24年12月現在の情報であり、来年度以降については確認観点が変化している可能性があります。
次回は @Countryman_of_Saitama さんの記事です!お楽しみに!