はじめに
1日1項目1時間学ぼうの会
今回学んだ内容はSSDとHDDの違いと特徴についてです。
構造の違い
- SSD
フラッシュメモリを使用する半導体記録装置
可動部分がなく、電気的にデータを読み書きする。
- HDD
磁気ディスクにデータを保存し、高速回転するプラッタに磁気ヘッドと呼ばれる部品を近づけ、データを読み書きする。
機械的な可動部分が多い。
速度
- SSD
高速な読み書きが可能(起動やデータ転送が速い)
実業務で言えばファイルを開く時間やコピーする時間が短くなる。
- HDD
ランダムアクセスの場合はSSDよりも読み書きの速度は遅い。
ディスクの回転速度によって性能が異なる。
耐久性と耐衝撃性
- SSD
可動部分がないため、落下や衝撃に強い。
使用回数に応じて劣化する。
- HDD
可動部分が多く、落下や衝撃に弱い。
長時間の使用や不適切な取り扱いで故障のリスクがある。
容量と価格
- SSD
GBあたりの単価が高い。
昔と比べると価格は安くはなってきている。
- HDD
容量あたりのコストが安い。
大容量モデル(4TB以上)が豊富で、バックアップやアーカイブ用途に適している。
消費電力
- SSD
消費電力も少なく、発熱も少ない。
バッテリー駆動のノートPCに適している。
- HDD
モーターの駆動が必要なため消費電力が多い。
長時間使用で発熱しやすい。
用途と適用分野
- SSD
OSやアプリケーションのインストール、ゲームの起動、動画編集など高速性が求められる場面に最適。
- HDD
大容量のデータ保存やバックアップ、アーカイブ目的に適している。
NAS(ネットワーク接続ストレージ)やデスクトップPCなど。
SDとHDDを併用するメリット・デメリット
同じコンピューターに搭載可能
それぞれの特徴を知っておくことで適切な使い方ができる。
併用するメリット・デメリットを学んでいく。
メリット
- コストパフォーマンスの向上
SSDはOSやアプリケーションのインストールに使用し、HDDを大容量のデータ保存用に使うことで、高速性と大容量をバランス良く実現できる。
- パフォーマンスの最適化
SSDの高速読み書きを活かし、PCの起動時間やアプリの立ち上げを高速化。
HDDは写真、動画、音楽、バックアップデータなど、高速性を必要としない大容量データの保管に適する。
- 耐久性と寿命のバランス
SSDの書き込み寿命(寿命に限りがある)を考慮し、大量の書き込みが必要なデータはHDDに保存することでSSDの劣化を抑えられます。
- 柔軟なストレージ管理
SSDをシステムドライブ(Cドライブ)に、HDDをデータ用ドライブ(Dドライブなど)に分けることで、用途に応じてストレージを管理しやすくなります。
デメリット
- 管理の手間が増える
データをSSDとHDDに分けて保存するため、どのデータをどちらに保存するかの管理が必要になります。
複数のドライブの使用に慣れていないと、ストレージの使い分けに戸惑う場合があります。
- データ移行の手間
SSDとHDDの間でファイルの移動やバックアップ作業を行う必要があり、運用に少し手間がかかる可能性があります。
- ノートPCの場合は選択肢が限られる
ノートPCでは1つのストレージしか搭載できないモデルが多く、SSDとHDDの両方を併用するには外付けHDDを使う必要があります。
参考