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【Rails Tutorial11章】アカウント有効化機能の実装手順を整理してみました【中編】

Last updated at Posted at 2020-04-16

##はじめに
Railsチュートリアル11章の内容を、少しでも理解の助けとなればと思い、割としっかり目に整理しました!
備忘録です。


##前提
Railsチュートリアル1〜10章までの内容が完了していること。


##内容
Railsチュートリアル11章の__アカウント有効化機能の実装手順__を、前中後半の3回に分けて整理しました。
中編である今回は、__アカウント有効化メール送信機能の実装__をしていきます!

前編→AccountActivationsリソースの作成
後編→アカウント有効化機能の実装

##1.アカウント有効化用のメールを送信する機能の実装
  ●__データのモデル化が完了したので、次はアカウント有効化メールの送信に必要な機能を記述していく__。

  ●__メールを送信する機能を実装するには、Action Mailerライブラリを使って、Userのメイラーを作成する必要がある__。
    ➡︎メイラーは、Usersコントローラのcreateアクションで、ユーザーへ有効化リンクをメール送信させるために使う。

    ➡︎メイラーはコントローラのアクションと似ており、メールのテンプレートを、ビューと同じ要領で定義できる。
      →有効化トークンと有効化するアカウントのアドレスのリンクは、このテンプレートの中で使う。

####1-1.送信メールのテンプレートを作成していく
  ●まず、__Userメイラーを作成__する。
    ➡︎$ rails g mailer UserMailer account_activation password_reset
      →UserMailerはメイラー名で、その後には必要となるメソッドを入力する。
      →password_resetメソッドは、後にパスワード再設定機能を実装する際に使うので、序でに作成しておく。

    ➡︎メイラーを生成すると、ついでにビューのテンプレートがファイルごとに2つ生成される。
      →1つはテキストメール用のテンプレートで、1つはHTMLメール用のテンプレート。

  ●生成されたメイラーをカスタマイズして、有効化メールで使えるようにする。
    ➡Applicationメイラー
      →app/mailers/application_mailer.rb
      →デフォルトでfromアドレスが設定されていると思うが、これを削除して、実際に使えるメールアドレスに書き換える。

    ➡Userメイラー
      →app/mailers/user_mailer.rb
      →コマンドを実行した際に作成したメソッドの内、account_activationメソッドをカスタマイズしていく。
        →まずメソッド名をaccount_activation(user)とし、ユーザーのデータを取得できるよう明示的に引数を記述してあげる。
          →取得したユーザーは、ビューで利用できるように@userインスタンス変数へ代入されるようにする。
          →ユーザーへメールが送信されるよう処理を記述し、件名も付け加えておく。
            →mail to: user.email, subject: "件名"

  ●__ユーザーへ送信するための有効化リンクを作成する準備をする__。
    ➡︎ユーザーをメールアドレスで検索し、有効化トークンを認証できるよう処理を記述していく。

    ➡︎そのためには、リンクにメールアドレスとトークンの両方を組み込む必要がある。
      →__アカウントを有効化するリンクにトークンを組み込む方法__。
        →AccountActivationsリソースにて有効化はモデル化したので、有効化トークンは名前付きルートの引数で使われることになる。
        →つまり、edit_account_activation_url(@user.activation_token)となる。
        →上記の名前付きルートは、下記の形式のURLを生成する。
          →http://www.example.com/account_activations/(new_tokenメソッドで生成されたランダム文字列)/edit
          →ちなみに上記のトークン部分はユーザーIDと同じ働きをするため、AccountActivationsコントローラのeditアクション内で、params[:id]とすれば参照するできる。
      →というわけで、トークンの組み込み完了。
      →__今度は、有効化リンクにメールアドレスも組み込む__。
        →リンクにメールアドレスを組み込むには、クエリパラメータを使う必要がある。
          →クエリパラメータとは、URLの末尾で「?」に続けてキーと値のペアを記述したもの。
          →要するに、http://<省略>/edit?email=user%40example.comみたいな感じ。
          →「%40」の意味は@と一緒。URLでは@記号が使えないので、エスケープと呼ばれる手法により変換している。
        →上記のようにURLにクエリパラメータを組み込むには、名前付きルートにてユーザーのメールアドレスを参照できるようなハッシュを記述してあげればOK。
        →どういうことかというと、edit_account_activation(@user.activation_token, email:@user.email)とすればOK。
        →上記のように名前付きルートでクエリパラメータを書き加えると、Railsが自動的にエスケープを行ってくれため、正常なリンクとして動作してくれる。
        →さらに、editアクションでメールアドレスを参照するためにparams[:email]とする際は、自動的にスケープを解除してくれる。便利。

   ➡︎︎︎これで、リンクを作成する準備が完了した。

  ●テンプレートビューにて、リンクを作成する。
    ➡︎通常のERb同様ビューは自由にカスタマイズできるので、挨拶文にユーザー名を含め、有効化リンクを記述することにする。

    ➡︎︎︎アカウント有効化のテキストビューにて。
      →挨拶とユーザーの名前を表示する記述をする。
      →ERB内でeditへの名前付きルートを使って、有効化トークンとメールアドレスを組み込んだリンクを作成する。

    ➡︎アカウント有効化のHTMLビューにて。
      →挨拶とユーザーの名前を表示する記述をする。
      →ERb内でlink_toタグで、上記同様editへの名前付きルートを使って、有効化トークンとメールアドレスを組み込んだリンクを作成する。

ターミナル

#1-1.Userメイラーの作成
$ rails g mailer UserMailer account_activation password_reset


>```ruby:app/mailers/application_mailer.rb
  #1-1.Applicationメイラーのカスタマイズ。
  class ApplicationMailer > ActionMailer::Base
    default from: "実際に有効化メール送信で使うメアド"
    layout 'mailer'
  end
app/mailers/user_mailer.rb

#1-1.Userメイラーのカスタマイズ。
class UserMailer < ApplicationMailer
 
def account_activation(user)
@user = user
mail to: user.email, subject "件名"
 
#省略
 
end


>```ruby:app/views/user_mailer/account_activation.text.erb
  #1-1.アカウント有効化のテキストビュー。
  こんにちは、<%= @user.name %>
  下記のリンクをクリックして、アカウントを有効化してください。
  <%= edit_account_activation_url(@user.activation_token, 
                                  email: @user.email) %>
app/views/user_mailer/account_activation.html.erb

#1-1.アカウント有効化のHTMLビュー。
こんにちは、<%= @user.name %>
下記のリンクをクリックして、アカウントを有効化してください。
<%= link_to "有効化する", edit_account_activaation_url(@user.activation_token,
email: @user.email) %>

											
####1-2.送信メールのプレビュー
  ●メールメッセージをその場で簡単にプレビューする。
    ➡︎アプリケーションのdevelopment環境の設定に手を加える必要がある。
      →config/environments/development.rbファイルへ移動する。
      →ホスト名は、各々のdevelopment環境に合わせて変更する必要があるので注意。
        →例えば、ローカル環境で開発しているなら「'localhost:3000'」に変更しなければ動作しない。
      →developmentサーバーを再起動して、設定を読み込む。

    ➡アカウント有効化のプレビューメソッドを定義する。
      →test/mailers/previews/user_mailer_preview.rbファイルへ移動する。
      →account_activationメソッドはこのままでは動作しないため、動作させるための処理を記述していく必要がある。
        →まず、開発用DBの最初のユーザーを取得するためのuser変数を定義する。
        →さらに、ビューのテンプレートでアカウント有効化のトークンが必要となるため、ユーザーの有効化トークンにUser.new_tokenを代入する処理を記述する必要がある。
          →有効化トークンは、仮の属性なのでDBのユーザーは実際にはこの値を持っているわけではない。
        →上記で取得したユーザーをUserMailer.account_activationメソッドの引数に渡す。

    ➡︎以上のコードを実装したことで、指定のURLでアカウント有効化メールをプレビューできるようになった。

>```ruby:config/environments/development.rb
  #1-2.development環境のメール設定。
  Rails.application.configure do
    .
    .
    .
    config.action_mailer.raise_delivery_errors = true
    config.action_mailer.delivery_method = :test
    host = '各々のホストのURLを記述'
    config.action_mailer.default_url_options = { host: host, protocol: 'https' }
    .
    .
    .
  end
test/mailers/previews/user_mailer_preview.rb

Preview all emails at http://localhost:3000/rails/mailers/user_mailer

class UserMailerPreview < ActionMailer::Preview
 

Preview this email at

http://localhost:3000/rails/mailers/user_mailer/account_activation

 
#1-2.アカウント有効化のプレビューメソッド定義。
def account_activation
user = User.first
user.activation_token = User.new_token
UserMailer.account_activation(user)
end
.
.
.
end


			
####2-3.送信メールのテストを書いていく
  ●メールプレビューのテストを作成する。
    ➡︎test/mailers/user_mailer_test.rbに、Userメイラーの簡単なテスト例が自動生成されているので利用する。

    ➡︎assert_matchというメソッドがとても便利で、正規表現によって文字列をテストすることができる。
      →例.assert_match 'foo', 'foobar'  #true

    ➡︎assert_matchメソッドを使い、名前、有効化トークン、エスケープ済みメールアドレスが本文に含まれているかどうかをテストする。
      →ちなみに、CGI.escapse(use.email)とすることで、テスト用のユーザーのメールアドレスをエスケープすることができる。
      →それから、このCGI.escape部分を削除すると、テストはパスしない。

    ➡︎加えてテストコードのfixtureユーザーに、有効化トークンを取得させる記述をする。そうしないと空白になる。
    ➡︎テストRED。

    ➡︎このテストがパスするには、テストファイル内のドメイン名を正しく設定する必要がある。
      →config/environments/test.rbへ移動。
      →テストのドメインホストを、host: '正しいドメイン名'とする。

    ➡︎テストGREEN。

>```ruby:test/mailers/user_mailer_test.rb
  #1-3.現在までのメール機能実装に関するテストを書いていく。RED。
  require 'test_helper'
  class UserMailerTest < ActionMailer::TestCase
 
  test "account_activation" do
    user = users(:michael)
    user.activation_token = User.new_token  #ここで、有効化トークンを取得しないと空白になるので注意。
    mail = UserMailer.account_activation(user)
    assert_equal "Account activation", mail.subject
    assert_equal [各々が設定したメールアドレスを記述], mail.to
    assert_equal ["noreply@example.com"], mail.from
    assert_match user.name,               mail.body.encoded
    assert_match user.activation_token,   mail.body.encoded
    assert_match CGI.escape(user.email),  mail.body.encoded
  end
end
config/environments/test.rb

#1-3.テストのドメインホストを設定する。
Rails.application.configure do
.
.
.
config.action_mailer.delivery_method = :test
config.action_mailer.default_url_options = { host: '正しいホストを記述' }
.
.
.
end

				
####2-4.ユーザーのcreateアクションを更新。
  ●createアクション内のユーザー登録機能に、アカウント有効化機能を追加する。
    ➡︎app/controllers/users_controller.rbファイルへ移動。
      →ユーザーの新規登録が完了しユーザーが保存された後、そのユーザーへアカウント有効化メールを送信する処理を記述する。
        →UserMailer.account_activation(@user).deliver_now
      →ユーザーへメールを確認するよう促すフラッシュを表示させ、リダイレクト先はルートURLに変更。
      →この時同時に、登録が完了するとログインする機能を削除する。

  ●上記の変更により、テストスイートがREDになった。
    ➡︎integration/users_signup_test.rbへ移動。
      →失敗するテストを一旦コメントアウト。
        →新規登録後にログインさせないようにしたので、ユーザープロフページが表示されているかどうかの検証と、ユーザーのログインを検証する記述をコメントアウトにする。
        →assert_template 'users/show'と、assert is_logged_in?
      →アカウント有効化機能を実装した後、テストを書くのでそこで修正する。

>```ruby:app/controllers/users_controller.rb
  class UsersController < ApplicationController
    .
    .
    .
    def create
      @user = User.new(user_params)
      if @user.save
        #1-4.新規登録後、ユーザーへアカウント有効化のメールを送信する。(ログインは削除)
        UserMailer.account_activation(@user).deliver_now
        flash[:info] = "Please check your email to activate your account."
        redirect_to root_url
      else
        render 'new'
      end
    end
    .
    .
    .
end

##最後に
 中編の__アカウント有効化用メール送信機能の実装__が完了しました。
 前編→AccountActivationsリソースの作成
 後編→アカウント有効化機能の実装

##参考
 Railsチュートリアル 第11章アカウントの有効化

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