概要
Chatwork エバンジェリストの集まりで、Mac のメモアプリで作成した文章を Chatwork にコピペすると改行が反映されないんだけど、誰か助けて!という投稿がありました。忙しかったので、スルーしていたんですが、業務が一段落して見たら、誰も再現できないし、もう OS の入れ直しくらいしかないんじゃない?という感じだったので、調べてみたところ原因が分かったので、そのメモ。
現象
リッチテキスト(メモ、Word、Keynote など)とプレーンテキストまたは Web サービスの Form 内のテキスト(Chatwork、Facebook etc)とhtmlメールのテキスト(Gmail など)等をまたいでコピペをした際に改行が崩れてしまうことがある。
先に結論
リッチテキストからプレーンテキストに改行を反映させた状態でコピペしたい場合は、リッチテキスト側では改段落する必要がある。htmlメールエディタなどは、<p>, <br>
などと解釈される模様。どう見えるかはスタイル次第。
- 改行: Shift + Enter
- 改段落: Enter
検証
検証環境
macOS Mojave(10.14.3) で確認しました。他の OS は分からないです。たぶん一緒じゃないかと思います。
ペースト設定
Mac: メモ帳へのペースト時、スタイルを適用しない方法
リッチテキストエディタやhtmlメールでコピー元のスタイルが引き継がれてしまうと鬱陶しいので、よくやる手ですが、ダメでした。
改行コード
改行崩れちゃうのは、プログラマーあるあるなので、真っ先に改行コードを疑いますよね。
適当な複数行のテキストを用意して、改行コードを CRLF、CR、LF にしてコピペ。普通に改行されてペーストできました。これも違いました。
改段落
リッチテキストで改行っぽく見えて、改行ではなくて、プレーンテキストにはないのが段落です。改段落はアプリのスタイルによって、改行よりも行間の幅が広くなったりインデントが下がったりします。Mac のメモアプリの場合、パッと見では見分けが付かないのですが、例えば MS Word などでは見て分かるようになっています。
こんな感じ。改行・改段落を Chatwork にコピペするとこうなります。Facebook 等でも同じです。
Macでは、リッチテキストエディタでは、
- 改行: Shift + Enter
- 改段落: Enter
となるので(設定変更しなければ)、プレーンテキストにコピペして改行を反映させたい場合は、改段落でコピー元の文章を作成することで解決できます。
個人的には、改行は改行で、段落とは違うので気持ち悪いですが、メモを iPhone で書いた場合は、問答無用全部段落になってるし、まぁ良いかと受け入れました。
原因
Shift + Enter で改行が原因でしたが、この”Shift + Enter で改行”を無意識でやってるって割と特殊な気もしますし、誰も気づかないってのも特殊な集まりのような気がします。
今どきのビジネスコミュニケーションとして広く普及したチャットは、フォーム送信で改行なのか送信なのかを区別する必要があり、Chatwork では Enter で送信というオプションがあります。送信ボタン押す必要がないので、ハードに使う人はそう設定している人が多いんじゃないかと。特に Chatwork エバンジェリストに認定されているような人たちは、身体に染み込んじゃってるレベルじゃないかと笑
ビジネスが加速するクラウド会議室
エバンジェリストとして笑
Chatwork
LIFULL では、2012年4月から Chatwork を利用しています。現在は日本国内外合わせ LIFULL Group 全体で使っています。よく比較される Slack に切り替える予定はありません。おそらく今後も。
今更私が言うまでもありませんが、とても便利です。無料でも使えますので是非使ってみてください。倉林の紹介と言っても安くなりません。